映画『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』で耳にした「traitor」の意味とは?

ジェガーさんと映画『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男Trumbo)』(日本は7月公開予定)を観ていたところ、”traitor” という単語を何度か耳にしました。

下の予告編でも、”Decent Americans feel that Hollywood is just a haven for over-paid traitors.”(0:40)というセリフで使われていました。

ポイント

“traitor” は「裏切り者、反逆者」という意味です。

traitor | Macmillan Dictionary

  1. someone who tells secrets about their own country to a country that is its enemy
  2. [INFORMAL] someone who is not loyal to their friends, family, or employer

(特に自国を裏切って敵国に秘密などを漏えいする人に対して使われるんですね。)

つまり先ほどのセリフは、「まっとうなアメリカ人たちは、ハリウッドが過大な対価を得る反逆者たちの安息地になっていると感じているわ」と言っていたのでした。

ちなみに “traitor” は、映画『ブリッジ・オブ・スパイBridge of Spies)』でも何度か出てきていました!

補足

脚本家のダルトン・トランボさんは、『ローマの休日(Roman Holiday)』(1953)や『スパルタカス(Spartacus)』(1960)などの名作で知られています。

しかし、『ローマの休日』は公開当時、ダルトン・トランボさんではなくイアン・マクレラン・ハンター(Ian McLellan Hunter)という脚本家の名義になっていました。というのも、ダルトン・トランボさんは当時、アメリカと旧ソ連の関係を背景とする共産主義者の取り締まり運動 “赤狩り” による弾圧を受けていて、ハリウッドのブラックリストに入っていたからです。

1940年代後半から1950年代半ばにかけて、マッカーシズムによる赤狩りの旋風が吹き荒れる中、ハリウッドで活躍する監督や脚本家、俳優たちの中で共産党と関連があったとして列挙された人物リスト、ハリウッド・ブラックリストなるものが存在した。さらに、そのうち召還や証言を拒否して議会侮辱罪で有罪判決を受けた主要な10人を、ハリウッド・テンと呼んでいる。

 映画『ローマの休日』の脚本家ダルトン・トランボは、赤狩りに反対し、ハリウッド・テンの一人となった。禁固刑の実刑を受け、刑期終了後も映画界から事実上追放されたトランボは、メキシコに逃亡し、いくつかの偽名を使って脚本家として仕事を続けた。『ローマの休日』は、トランボの友人でイギリスの脚本家、イアン・マクレラン・ハンターの名義で執筆し、ハンターの名でアカデミー賞原案賞を受賞したのだった。

via 1940年代の赤狩り時代にブラックリストに載った『ローマの休日』の脚本家、名誉回復に至る – シネマトゥデイ

映画は、そんなトランボさんが弾圧を受けながら当時どのようにして脚本家としての活動を続けていたかを赤裸々に追っています。

中でも私が特に興味を惹きつけられたシーンは、トランボさんの執筆風景。トランボさんがタイプライターを風呂場に持ち込み、バスタブに乗せた木の板の上で何時間もカタカタとタイピングする様子が何度か映し出されるのですが(下の動画にも出てきます)、エンドロールでも実際のトランボさんがお風呂で作業する写真が映ってびっくり。トランボさん、ほんまに風呂場にこもってカタカタしてはったんや!

このトランボさんを演じるブライアン・クランストンさんがまたはまり役で、めちゃくちゃ良かったです。まるでブライアン・クランストンさんの演技に対する情熱が、トランボさんの脚本に対する情熱と重なるよう。ブライアン・クランストンさんはこの演技で、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされています。

見ていてめちゃくちゃインスパイアされたので、私もとりあえず木の板を手に入れてバスタブからブログが更新できる態勢をまずは整えたいと思います。

予告

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