映画『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』で学ぶハリウッドの “赤狩り”

ジェガーさんと映画『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』を観て来ました。脚本家のダルトン・トランボさんは、『ローマの休日』(1953)や『スパルタカス』(1960)などの名作で知られています。

トランボと “赤狩り”

しかし『ローマの休日』は公開当時、トランボさんではなくイアン・マクレラン・ハンターという脚本家の名義になっていました。

トランボさんは当時、アメリカと旧ソ連の関係を背景とする共産主義者の取り締まり運動 “赤狩り” による弾圧を受けていて、ハリウッドのブラックリストに入っていたからです。

1940年代後半から1950年代半ばにかけて、マッカーシズムによる赤狩りの旋風が吹き荒れる中、ハリウッドで活躍する監督や脚本家、俳優たちの中で共産党と関連があったとして列挙された人物リスト、ハリウッド・ブラックリストなるものが存在した。さらに、そのうち召還や証言を拒否して議会侮辱罪で有罪判決を受けた主要な10人を、ハリウッド・テンと呼んでいる。

 映画『ローマの休日』の脚本家ダルトン・トランボは、赤狩りに反対し、ハリウッド・テンの一人となった。禁固刑の実刑を受け、刑期終了後も映画界から事実上追放されたトランボは、メキシコに逃亡し、いくつかの偽名を使って脚本家として仕事を続けた。『ローマの休日』は、トランボの友人でイギリスの脚本家、イアン・マクレラン・ハンターの名義で執筆し、ハンターの名でアカデミー賞原案賞を受賞したのだった。

1940年代の赤狩り時代にブラックリストに載った『ローマの休日』の脚本家、名誉回復に至る – シネマトゥデイ

映画は、そんなトランボさんが弾圧を受けながら当時どのようにして脚本家としての活動を続けていたかを赤裸々に追っています。

トランボの執筆スタイル

私が特に興味を惹きつけられたシーンは、トランボさんの執筆風景でした。トランボさんがタイプライターを風呂場に持ち込み、バスタブに乗せた木の板の上で何時間もカタカタとタイピングする様子が何度か映し出されるのですが(下の動画にも出てきます)、エンドロールでも実際のトランボさんがお風呂で作業する写真が映ってびっくり。トランボさん、ほんまに風呂場にこもってカタカタしてたんや!

見ていてめちゃくちゃインスパイアされたので、私もとりあえず木の板を手に入れてバスタブからブログが更新できる態勢をまずは整えたいと思います。

私の好きなトランボの名作