映画『デッドプール』のジョークを英語で理解する

ライアン・レイノルズ(Ryan Reynolds)さん演じるスーパーヒーロー映画『デッドプール(Deadpool)』(日本6月3日公開予定)をジェガーさんと観てきました!今年初スーパーヒーロー映画です。

予告編を観てもわかるように、この作品、これまでのスーパーヒーロー映画とは一味違います。

 

初めてR指定されたスーパーヒーロー映画

 

実はこの作品、スーパーヒーロー映画として初めて “R指定” されたもの。つまり、大人向けのスーパーヒーロー映画なのです。冒頭の予告編の “R指定版” を観てみると、ビジュアルはもちろん、言葉遣いもめちゃくちゃ過激。

ジョークの内容も、アメリカのカルチャーや時事、最近の話題などのオンパレードだったりするので、けっこう難易度高いです。

 

あんまり怒ってないロージー・オドネル?

 

たとえば、以下の日本語版予告編を見ると、「こんなイカつい女と二人っきりかよ」(0:42)というセリフが出てきます。

これは、英語の予告編では以下のように話されていました。

 You gonna leave me here with less angry Rosie O’Donnell?

(あんまり怒ってないロージー・オドネルと二人っきりかよ)

ロージー・オドネル(Rosie O’Donnell)さんと言えば、コメディアンでトークショーのホスト。気の強い性格で、これまでいろいろな著名人に物申して喧嘩しています。特にドナルド・トランプ(Donald Trump)さんとは長いお付き合いの方。

日本でロージー・オドネルさんはあまり知られていないと思いますが、アメリカ人にとってはまさに「いつも怒っているイカつい女」なので、このセリフには思わず笑ってしまいます。

 

ポッシュ・スパイスって誰?

 

また、「そいつはどうかな?兄ちゃん」(0:37)というセリフも、英語では以下のようになっていました。

We’ll see about that Posh Spice.

(そいつはどうかな?ポッシュ・スパイス。)

“posh spice” は、元スパイスガールズ(Spice Girls)のヴィクトリア・ベッカム(Victoria Beckham)さんの愛称。

つまり、ブリティッシュ・アクセントのある相手をからかっているわけです。これは私もジェガーさんに説明してもらうまでわかりませんでした!

 

ライアン・レイノルズ自身もネタに

 

さらに、ライアン・レイノルズさん自身もネタになっていました。彼は2011年にグリーン・ランタン(Green Lantern)というスーパーヒーローを演じているのですが、その時はコスチュームが CG でした。

そこで今回、映画の中でスーパーヒーローに変身する時に、以下のようにアピール。

Please don’t make the super-suit green… or animated!

(お願いだからスーパーヒーローの衣装は緑にしないでくれ・・・CG もな!)

これにはめちゃ笑ってしまいました!

 

オープニング・クレジットもツッコミどころ満載

 

デッドプール』はオープニング・クレジットもユーモア満載。普通 “A Film By Tim Miller(監督:ティム・ミラー )” となるところが “Some Douchebag’s Film(とあるクソ野郎の映画)” だったりして、クレジットも言いたい放題です。

特に笑ったのは以下のクレジット。

A British Villain

(イギリス人の悪役)

アメリカ映画の悪役にイギリス人が多いことを思いっきりネタにしています!

 

デッドプールは原作も過激

 

ちなみにデッドプールは物語の最中に映画を観ているオーディエンスに向かって話しかけてくるのですが、アメコミオタクのジェガーさんによると、それはコミックでも同じだそうです。あと、コミックでもデッドプールは言葉遣いが過激だそうで、映画化に際して “大人向け” になったわけではないとのこと。

私は今回デッドプールが公開になるまでその存在すら知りませんでしたが、本当にいろんなスーパーヒーローがいるものです。

 

デッドプールを観るならぜひ字幕版で!

 

 

産まれる直前にベビーシャワーをしてもらいました。赤ちゃんバージョンの Deviled Eggs がめっちゃかわいいです。いっぱい祝ってもらって、これで心置きなく出産を迎えられそうです 🙂

Posted by ツカウエイゴ on Monday, March 7, 2016