日本とどこが違う?アメリカの妊婦検診事情
いよいよ妊娠9ヶ月目に入りました。
私は日本での出産経験はなく、アメリカで初の出産を迎えます。でも、日本の話を聞いていると、「妊婦の検診事情が日本とアメリカで違う」と感じることがけっこうあります。
初検診は妊娠10〜11週目
まず驚いたのが、妊娠検査薬で妊娠がわかった頃。病院に電話をして「検査の予約を取りたいです」と言うと、「1ヶ月後に入れますね」と言われたのです。
「えっ、それまで検査ないんですか?」
「妊娠検査薬で陽性と出てたら十分です。」
「でもドラッグストアで買った市販の検査薬ですよ?」
「市販の妊娠検査薬はかなり正確なので、それで問題ありません」
「でもでも、流産の可能性とかもあるかもしれませんし・・・」
「この時期であれば、流産する場合自然に出てくるので問題ありません」
「いやでもでも、赤ちゃんが大丈夫か不安で、正直1ヶ月も待てないんですけど・・・」
「私も大学生の息子がいますけど、今でも自分の子どもが大丈夫か不安なので、その不安はこれからずっと続きますよ」
「!」
日本語で情報を調べてみると、日本では妊娠がわかったらやっぱりすぐ病院で診てもらえるようなので、いきなりカルチャーショックでした。
結局、初検診は妊娠3ヶ月の時期(10〜11週目)に。検診までの1ヶ月間は自分が本当に妊娠しているのかすら確信が持てず、無駄に不安でした。
アメリカで出産した他の日本人に聞いてみると、だいたいみんな「そうそう、アメリカってすぐ診てもらえないよね〜」と言うので、やっぱりアメリカはすぐ診てもらえないのが普通みたいです。
アメリカの妊婦さん、みんなタフです。
検診は基本月1回
検診の回数は、妊娠8ヶ月頃までは月1回。だいたい出産2ヶ月前頃となる頃から2週間置きの検診になり、出産1ヶ月前頃になったら1週間置きの検診になります。検診の回数は増えても、検診時間は10分くらいで毎回めちゃ短いです。
妊娠8ヶ月の頃、日本にいる弟に「今赤ちゃんの大きさどれくらいなん?」と言われて「わからへん」と言ったら驚いていたのですが、アメリカでは、妊娠糖尿病の検査に引っ掛かるなど、よほど問題がない限りは超音波(ultrasound)検査を何回も行わないみたいです。
妊娠糖尿病に関する記事で目にした、病気に使われる「develop」の意味とは? | ツカウエイゴ
私が超音波検査を受けたのは、最初の検診と、20週目の性別判定の検診、そして妊娠8ヶ月時の検診の3回のみ。
お腹の大きさは毎回検診で測られますが、あとは基本、赤ちゃんの心臓音を聴くだけでした。
大きさどころか体重も全然教えてくれないので、「赤ちゃんが順調に育っているらしい」ということしかわからないのですが、赤ちゃんの様子が出産まであまり見られないのはちょっと残念でもあります。
一方、噂通りアメリカでは全然体重は指摘されず、妊娠9ヶ月となる今でも「体重の増え方」について何か言われたことは一度もありません。
相談はいつでも可能
ただ、検査が少ないからと言って、相談できる機会も少ないわけではありません。電話はもちろん、オンラインでも随時質問を受け付けてくれて、レスポンスも早いです。検診の予約もオンラインでできます。
日本のように母子手帳はありませんが、病院が残した記録にもいつでもオンラインでアクセスできるので、その点も安心。一応私はアメリカで手に入れた日本の母子手帳にも記録を残していますが!