妊娠糖尿病に関する記事で目にした、病気に使われる「develop」の意味とは?

妊娠28週目の定期検診で、妊娠糖尿病(gestational diabetes)の検査がありました。グルコースドリンクを飲み、1時間後に採血して血糖値を測るというものです。


glucose drink

私の担当の医師は日系アメリカ人なのですが、「アジア人は検査に引っ掛かりやすいから気を気をつけてね。当日は甘いものはもちろん、白米や麺、フルーツも食べないように」と言われていて気をつけていたにも関わらず、なんと検査に引っ掛かってしまいました。

この検査に引っ掛かったら、今度は3時間の検査を受けなくてはいけません。私の担当の医師も妊娠の時、1回目の検査に引っ掛かって3時間の検査を受けたそうですが、1回目で引っ掛かったら2回目も引っ掛かりそうな気がしてめちゃくちゃ憂鬱です。

それにしてもなんで「アジア人が引っ掛かりやすい」のか気になっていろいろ記事を読んでいたところ、2010年の記事ではありますがロイター通信に興味深い記事が上がっていました。

読んでいると、”develop” という単語が気になりました。

Asian and Hispanic women may have a heightened risk of developing pregnancy-related or “gestational” diabetes — and so may women with partners of those same backgrounds, a new study finds.

via Both parents’ race may affect gestational diabetes risk | Reuters

Estimated to affect between 3 percent and 8 percent of pregnant women in the U.S., gestational diabetes arises during pregnancy and goes away soon after childbirth, though women who develop it have a higher-than-average risk of eventually developing type 2 diabetes.

via Both parents’ race may affect gestational diabetes risk | Reuters

ポイント

“develop” と聞くと私は「開発する」という意味をまず一番に思いつきますが、さまざまな状況で使われています。

develop | Longman Dictionary

  1. to grow or change into something bigger, stronger, or more advanced, or to make someone or something do this
  2. to design or make a new idea, product, system etc over a period of time
  3. to start to have a feeling or quality that then becomes stronger
  4. if you develop a skill or ability, or if it develops, it becomes stronger or more advanced
  5. if you develop a disease or illness, or if it develops, you start to have it
  6. to begin to have a physical fault
  7. if a problem or difficult situation develops, it begins to happen or exist, or it gets worse
  8. to make an argument or idea clearer, by studying it more or by speaking or writing about it in more detail
  9. to use land for the things that people need, for example by taking minerals out of it or by building on it
  10. to make a photograph out of a photographic film, using chemicals

(病気に使われると、「発症する」という意味になるんですね。)

つまり前半は「新しい研究によると、アジア人とヒスパニック系の女性は妊娠に伴う “妊娠” 糖尿病になる危険性が高く、同じ人種のパートナーを持つ女性も同様であることがわかった」、そして後半は「アメリカ全体の3〜8%の妊婦が妊娠糖尿病の影響を受けているが、出産後まもなく症状はなくなる。ただし妊娠糖尿病を発症した女性の2型糖尿病(インスリンを作ることはできるけれども、ブドウ糖が効率よく細胞に取り入れられないタイプの糖尿病)を発症するリスクは平均より高い」と書かれていたのでした。

補足

この記事で取り上げられている調査は、アメリカ産婦人科学会雑誌(American Journal of Obstetrics & Gynecology)が発表したもの。

カリフォルニア州の14万人の妊婦を対象に行われた調べで、なんと妊娠糖尿病の割合が最も高かったのはアジア人妊婦だったそうです。その割合は7%で、次いでネイティブ・アメリカンの妊婦(5.6%)、ラティーノ系妊婦(5%)と続きます。最も低いのは白人または黒人の妊婦で、3〜4%でした。

さらに母親だけでなく、父親の人種や民族性も結果に影響を与えたそうです。

When the father was Asian or Hispanic, the researchers found, a woman’s risk of gestational diabetes was 41 percent and 29 percent higher, respectively, compared with when the father was white.

(研究者たちによると、父親がアジア人またはヒスパニック系の場合、女性が妊娠糖尿病になる危険性は父親が白人の場合と比較してそれぞれ41%と29%高くなるという。)

via Both parents’ race may affect gestational diabetes risk | Reuters

妊娠糖尿病のリスクとしては、高血圧や、巨大児などが挙げられています。巨大児になると、帝王切開(C-section)になる可能性もあります。

It is not clear why certain racial and ethnic groups are at increased risk of gestational diabetes, but genetic predisposition likely plays a role, according to Caughey’s team.

(〔カリフォルニア大学のアーロン・B・〕コーヒーのチームによると、どうして特定の人種や民族グループにおいて妊娠糖尿病の危険性が高くなるのかについては明らかになっていないが、遺伝性素因が関係している可能性があるという。)

via Both parents’ race may affect gestational diabetes risk | Reuters

興味深いのは、妊娠糖尿病や2型糖尿病の要因の一つと言われる肥満の割合が、アジア人においては低いということ。父親の人種や民族性が関係する理由としても、母親や父親の遺伝子が胎盤(placenta)のホルモンに対する影響が挙げられています。

Placental hormones, in turn, affect a pregnant woman’s sensitivity to the hormone insulin, which regulates blood sugar. Impaired insulin sensitivity can then lead to gestational diabetes.

(胎盤ホルモンは、血糖を制御するインスリンの感知に影響を与える。感知機能が働かなくなると、妊娠糖尿病となる。)

via Both parents’ race may affect gestational diabetes risk | Reuters

というわけで、どうも遺伝子要因が強いみたいで、複雑な気分です。

私の2回目の検査はなんとクリスマス・イブだったのですが、1回目の検査と違い、今度は「朝から何も食べないように」と言われ、お水も飲めないことに。前回の50グラムのグルコース入りドリンクは微炭酸ジュースのような感じで悪くありませんでしたが、今回は倍量の100グラム入りドリンクで、甘すぎてぶっ倒れそうになりました。5分以内に飲まなければならないので我慢して飲み干しましたが、後味もめっちゃ悪いです。

しかも今回の検査は、ドリンクを飲む前、ドリンクを飲んで1時間後、2時間後、そして3時間後に計4回も採血をしなくてはいけません。何で聖なるクリスマス・イブに病院でこんなに採血しなあかんねん、という感じで、私は憂鬱で仕方ありません。

しかもこの検査に引っ掛かったら食事療法が待っていると聞いて、ますます憂鬱に。妊娠してから前よりも和食を食べるようになっていましたが、それでもサンクスギビングのあたりから自分の誕生日にかけて甘いものを食べる機会が多く、最近はホリデー・パーティー続きでカロリー過多にもなっていたので、検査に引っ掛かっても全くおかしくない気がしてきました。今更公開しても後の祭りです。

4回採血をした後、「結果いつ出ますかね?」と聞くと、「明日には出ると思います」と言われたので、「よし、今晩のクリスマス・ディナーで甘いもの食べ収めするぞ」と思っていると、なんとディナー前に病院から連絡が。

メッセージをおそるおそる開封すると、なんと検査パスでした!いや〜ほっとしました。ほっとしすぎて、逆に甘いものを食べる気が失せました。

妊娠糖尿病とは診断されなかったものの、1度目の検査に引っ掛かったことで改めて食事を見直す良い機会が得られたので、残りの妊娠期間は調子に乗って甘いものを食べ過ぎないようにしたいと思います。