大恐慌から間もない時期に制作された名作『キングコング』
先日地元の “怪獣映画フェスティバル” なるものに参加し、初めてオリジナル『ゴジラ』を大画面で観たのですが、続けて1933年公開の『キングコング』も観てきました。
1933年という時代
この映画を観て私が一番驚いたのは、この映画が1933年に制作されたということ。『ゴジラ』という大作映画が終戦のわずか9年後に作られた事実にも驚愕でしたが、『キングコング』が『ゴジラ』の登場する約20年前に作られていたというのもびっくりです。
1933年と言えば、アメリカではフランクリン・ルーズベルト大統領が第32代大統領に就任。1929年に始まった大恐慌を乗り越えるため、ニューディール政策(新規まき直し政策)を始めた年になります。
つまり、まだ完全に不況から立ち直っていない頃に、『キングコング』は公開されていたんですね。
製作費を上回る興行収入を記録して大ヒットした『キングコング』は、結果的に経済発展の一役を買ったことになりますが、大恐慌から間もない時期にこの映画を作るのは相当勇気のいることだったのではないかと想像します。
『キングコング』もどちらも国の復興期に製作されていただけでなく、人間の都合に振り回されて暴れたりするところなど、共通点も多いように思いました。
いやー、名作を大画面で観られてよかったです。怪獣映画フェスティバル万歳!
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白黒なのがまたいい