実は奥が深いマーベル作品『X-MEN』
週末に夫ジェガーさんと、映画『X-MEN』の新作『X-Men: フューチャー&パスト』をやっと観てきました。
難解な物語と登場人物
『X-Men: フューチャー&パスト』は、ストーリーが複雑です。
でも、私にとってはストーリーよりも登場人物の方が複雑で、誰が誰やら理解するのにすごく時間がかかってしまいました。あまりにもたくさんスーパーヒーローが出てくるので、ついていけません。
それをジェガーさんに言ったところ、ジェガーさんがこう言いました。
「僕も昔は『さすがに X-MEN はヒーロー多すぎやろ』って思っててん。でも彼らはスーパーヒーローというよりはミュータント(遺伝子変異によって産まれた超能力を有する新人類)で、スタン・リーはミュータントと人間の争いを描くことでマイノリティの問題に焦点を当てたかったらしいねん。それを知ってから、X-MEN めっちゃ好きになってん」
「!」
「この新作ではプロフェッサーXとマグニートーがそれぞれのやり方でミュータントを守ろうとするんやけど、プロフェッサーXはマーティン・ルーサー・キング・ジュニア、マグニートーはマルコムXを表していると言われてるんやで」
「!!」
確かに言われてみれば、プロフェッサーXとマグニートーは、同じ目的を持っているのに考え方が全然違います。映画を観ている時は、私はマグニートーの行動が理解できない部分もあったのですが、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアとマルコムXと言われると、すごく腑に落ちました。
X-MEN と世界史
その後 X-MEN の YouTube チャンネルを観ていると、世界史とミュータントを結びつけるこんな映像も発見。
さらに、ケネディ大統領の暗殺にマグニートーが関わっていたことを示す映像も。
なんと公式サイトもあり、”The Bent Bullet” という記事も読むことができます。
1954年公開の映画『ゴジラ』も水爆実験と結びついていましたが、あまりにもショッキングで理解の範疇を超えるような出来事が起こると、人はなんとか超常現象などと結びつけて、物事を理解できる範疇に収めようとするのかもしれません。
それがかつては神話や伝説だったのかもしれませんが、SF 作品も私にはその一種のように感じられます。
ジェガーさんと出会うまではスーパーヒーローにも SF にもそんなに興味がありませんでしたが、知れば知るほど SF 作品ってめっちゃ面白いです。