YouTube と Vine の有名人について書かれた記事で目にした「tween」の意味とは?

昨日『『YouTube Rewind 2014』のメイキング映像で耳にした「dead-on」の意味とは?』という記事を書きましたが、ちょうど YouTuber たちについて書かれた記事がニューヨーカー誌(@newyorker)に出ていたので読んでみました。

すると、”tween” という単語が2度出てきました。

Because people can watch whatever they want whenever they want on their phones, digital platforms reveal what tweens and teens really like.

via The Stars of YouTube and Vine | The New Yorker

These conversations were declamatory yet anxious—what app from the diseased mind of a tween savant would disrupt everything next?

via The Stars of YouTube and Vine | The New Yorker

ポイント

“tween” は、ティーンエイジャーになる直前の年齢の子どもを指します。

tween | Macmillan Dictionary

tween: a child who is not yet a teen (ie about 10-12 years old)

(”tweener” と書かれることもあります!)

つまり最初の文は、「誰でも観たい時に観たいものをいつでも電話で観られるようになったことで、デジタル・プラットフォームはトゥイーンやティーンたちが本当に好むものを明らかにしている」、そして2文目は「これらの会話は白熱しつつも心許ない — 次はどんな知的なトゥイーンの病的な考えから生まれるアプリが何もかもを妨害するのだろうか?」と書かれていたのでした。

ポイント

この記事、かなり長い記事なので、要所要所を拾い読みしていきたいと思います。

Nowadays, YouTube is almost alarmingly professional. It has millions of channels devoted to personalities and products, which are often aggregated into “verticals” containing similar content. The most popular videos are filmed by teen-agers and twentysomethings who use Red Epic cameras and three-point lighting to shoot themselves. And the platform’s stars behave in ways that are contingent upon a camera. For instance, they act.

(最近では、YouTube は驚くほどプロの世界に近い。個人や商品に特化したチャンネルが何百万も存在し、似たようなコンテンツ同士集約されることもしばしば。人気のある動画のほとんどは10代や20代の若者が Red Epic カメラや三点照明を駆使して自分撮りしたものだ。そして有名人たちはカメラに合わせた振る舞いを行う。演技がその例だ。)

via The Stars of YouTube and Vine | The New Yorker

いまや YouTube ユーザの視聴時間は一ヶ月60時間を超え、人々は2010年時と比べて9倍以上の時間をデジタル動画視聴に費やしているそうです。昨年にはドリームワークスが YouTube チャンネルの AwesomenessTV を3300万ドルで買収しました。

Awesomeness TV の対象は主に10代・20代の若者。今年6月には、5回目となる YouTube の祭典『VidCon』が開催されましたが、聴衆19,000人のほとんどは10代の女の子たちだったそうです。

Girls love YouTube’s beauty tutorials and boys love its “Let’s Play” videos, where you follow along as someone plays video games.

(女子は YouTube の美容チュートリアルにはまり、男子は誰かがテレビゲームをする様子を追う『レッツ・プレイ』動画にはまっている。)

via The Stars of YouTube and Vine | The New Yorker

この傾向は、昨日の記事で紹介した「購読者数100万人を超えるユーチューバー一覧」にもよく表れています。

中でも購読者数3300万人という、ずば抜けた影響力を持つ PewDiePie さんの年間収入は400万ドルだそう。

The viewing relationship is bilateral—digital stars take fans’ programming ideas and regularly answer their questions—and its promise is “I’m just like you.” Stardom used to be predicated on a mystique derived from scarcity; you don’t really know much about George Clooney. Now it’s predicated on a familiarity derived from ubiquity.

(デジタル有名人と視聴者の関係は双方向的だ — デジタル有名人たちはファン発の考えを取り入れ、彼らの質問に定期的に答える — その根底にあるのは「私はあなたと変わらない」というメッセージだ。たとえば私たちがジョージ・クルーニーについてあまり多くを知らないように、有名人の座はかつては希少性からくる神秘的な雰囲気に立脚していた。しかし今は、どこにでもいるという親しみやすさが前提にある。)

via The Stars of YouTube and Vine | The New Yorker

確かにユーチューバーたちは皆ユーザとの距離間がすごく近く、ユーザがユーチューバーたちを育てている印象があります。

Robert Kyncl, the global head of business and content at YouTube, told me, “People who grew up in an age of connected phones and cameras everywhere are self-aware at all times—they can’t escape it.”

(YouTube のコンテンツ・ビジネス部門主任のロバート・キンコー氏はこう語る。「どこにいても電話やカメラでつながり、常に自分を意識する時代で育つと、もうそれらから逃れられなくなる。」)

via The Stars of YouTube and Vine | The New Yorker

最近は最長6秒のループ動画をシェアできるサービス Vine の勢いもすごいです。今 AwesomenessTV で最も売れている有名人は16歳のヴァイナー、ナッシュ・グリア(griernash)さん。

Vine が登場したのは2013年1月ですが、同年4月までは特に人気はなかったそうです。転機が訪れたのは、Vine でフロントカメラが使えるようになってから。やはりみんな、自分撮りが好きなんですね~

Vine は YouTube よりもさらに手軽に動画が制作できるところが、若者にウケているようです。

ニールセン(Nielsen)の調査によると、65歳以上のテレビ視聴時間が1週間47時間なのに対し、10代のテレビ視聴時間はわずか19時間。でも、広告収入は依然としてテレビ業界の方が多く、YouTube の今年の広告収入が3億4000万ドルと見込まれているのに対し、テレビ業界は CBS だけでも昨年の広告収入は8億8000万ドルだそう。デジタル市場でのマーケティングにおいては、まだまだ試行錯誤が続いています。

そして、テレビ業界が10代・20代の若者の興味を引きつけるのに苦労する一方、デジタル界にもテレビ業界の影響力の強さにまだ追いつかないところがありあす。それは、有名人の知名度。

“In the disconnected world”— non-interactive traditional media—“you found a lot of casual fans who knew a little bit about someone like Kim Kardashian,” he said. “The connected world is another place, a world of unlimited shelf space and endless fragmentation, where super-fans know everything about the people they care about. In the future, there will be less overlap, less knowing the same stars everyone else knows. PewDiePie has thirty-two million subscribers—and most people have never heard of him.”

(「つながらない世界 — つまり双方向的ではない従来のメディア — では、たとえばキム・カーダシアンのような人を少しでも知っているというミーハーなファンはたくさんいる」と彼は言う。「一方つながりのある世界はまた別で、無限に興味が細分化されており、コアなファンは自分の好きな人の何から何まで知っている。将来的には興味の重なりは減り、他の誰もが知っている有名人を知っているということは少なくなっていくだろう。今のところは、PewDiePie は3,200万人の購読者数を抱えているが、ほとんどの人は彼のことを一度も聞いたことがない。」

via The Stars of YouTube and Vine | The New Yorker

インターネットの世界はまだまだ独特な雰囲気に満ちていますが、この先現実世界とどう融合していくのか、とても興味があります。

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