カメラに映し出される未来が怖すぎる SF スリラー映画『タイムシャッフル』
毎年楽しみにしているシアトル国際映画祭(Seattle International Film Festival)。今のところ今年の映画際で観て最も気に入っている映画は、SF スリラーの『タイムシャッフル』です。
低速度撮影カメラで映し出される未来
“time lapse” というのは「低速度撮影」という意味で、一定の場所で写真を撮り続ける撮影技法のことです。ただし、この映画の中で低速度撮影するカメラが映し出すのは、24時間後の未来。
カメラはバカでかくて、持ち歩くことはできません。部屋の中に固定されていて、3人の若者が住んでいるアパートの一室のみを映し出します。毎晩8時に撮影される設定になっているので、8時になると自動的に「そのアパートの一室で翌日の午後8時に何が起こっているか」がわかるという仕組み。めっちゃ怖いです。そんなめっちゃ怖いカメラの存在に当人たちが偶然気づき、さらに怖いことになっていきます。
時間がテーマの SF 作品といえば
SF スリラーと言えば、忘れてはならないのが2004年に登場した『プライマー(Primer)』。これも衝撃的でした。同年のサンダンス映画祭で審査員賞を受賞した作品です。
下のインタビュー映像でも、監督とプロデューサーが『タイムシャッフル』製作に影響を与えた映画について話していましたが、やはり『Primer』の名が挙がっています。
それに加えて挙がっていたのが、2003年の映画『タイムライン(Timeline)』と2007年のスペイン映画『Timecrimes』。
1995年の『12モンキーズ』も登場していました。
私は『12モンキーズ