よく使われるけど下品なのであまり使わない方が良い「shit」の意味とは?

今月始めにジェガーさんと映画『オデッセイThe Martian)』(日本は2016年2月5日公開予定)を観に行ったのですが、その中で火星に一人取り残された宇宙飛行士のマーク・ワトニー(Mark Watney)が何度も “Shit!” と叫んでいました。

予告編でも “So I’m gonna have to science the shit out of this.” と言っています。

ポイント

“shit” は「糞」という意味です。下品なので、よく使われますが、あまり使わない方が良いです。

shit | Longman Dictionary

shit: [not polite] used to express anger, annoyance, fear, or disappointment [= damn]

(怒りや苛立ち、恐怖、落胆などを表現する時に使われるんですね。”damn” と同じです!)

つまりマーク・ワトニーは、苛立ちや恐怖を露にしながら「科学でこの状況を解決してやる」と言っていたのでした。こんな風に文中でもよく使われます。

ちなみにこのセリフ、日本語の予告編では「科学を武器に生き残る」(1:27)と訳されていました!

補足

『オデッセイ』はりドリー・スコット(Ridley Scott)監督の最新作で、2011年に出版された小説『火星の人The Martian))』が原作になっています。

主人公のマーク・ワトニーは、火星の有人探査ミッションに従事していた宇宙飛行士。ところがミッション遂行中に発生した嵐から避難中、事故に巻きこまれて仲間からはぐれ、一人火星に取り残されてしまいます。次の探査機がやってくるのは4年後。しかし手元には31日分の食料しかありません。マークはなんとかあらゆる手で、”science the shit out of this” しようとします。

こういう SF 映画がリリースされると、最近はすぐに「科学的に見てどこまで正しいか」が検証される気がしますが、今回もさまざまなメディアで検証されていました。どうもこの映画、科学的に見ても「かなり正しい」みたいです。


しかし、私としては、「どうやってここまで “科学的に正しい” SF ストーリーが書けるのか」の方が気になったので、いろいろ調べてみたところ、小説『火星の人』の著者であるアンディー・ウェア(@andyweirauthor)さんの話が驚愕でした。

素粒子物理学者(particle physicist)と電子工学技術者(electronics engineer)の両親のもとに生まれたアンディーさんは、幼い頃からの理系少年。特にプログラミングに興味を持ち、有名なゲーム『ウォークラフト2Warcraft II)』のコードも書いていました。ところが、しばらく務めた AOL が1999年に Netscape と合併し、アンディーさんはレイオフに。それを機に以前から興味があった小説を書き始めますが、エージェントや出版社に持ち込んでも軒並み却下されるばかりだったそうです。

それでもアンディーさんは情熱を失わず、今度は自分のウェブサイトに書いた小説を一般公開するように。『オデッセイ』もそのような形で、アンディーさんは最初ウェブ上で執筆していたそうですが、だんだんファンが増えていき、しかもそのファンたちが「そこは科学的におかしい」と指摘してくれるようになったので、クラウド編集機能を取り入れて誰でもチェックできるようにしたところ、小説の精度が一気に向上。ファンの多くは科学者で、どんどん事実確認してくれたそうです。だから専門家の目から見ても「科学的に正しい」小説に仕上がったんですね〜!

小説が終わると、アンディーさんは無料の電子書籍という形でウェブサイトに公開しましたが、ファンからの「Kindleでも読みたい」との声を受け、Amazon で99セントで販売開始。すると瞬く間に3万5千部を売り上げ、SF 小説のベストセラーリストに入るという快挙を達成。まもなくエージェントの方から連絡が来て、あれよあれよという間に大手出版社のランダムハウスから出版することになり、Fox が映画権を獲得。まさに、アメリカンドリームです。

ちなみに映画は 3D カメラで撮影されているので、3D で観るのがおススメです。シネラマ映画館では、3D メガネをかけても暗く見えないように明るさを強めに調整した “スペシャル 3D バージョン” も上映していて、ジェガーさんと私もそれで観たのですが、3D 眼鏡をかけても全く違和感がなくて最高でした。これまで「3D 映画はメガネをかけて観ると暗く見えるからイヤ」と言っていたジェガーさんも大絶賛。

『The Martian』を機に、これから 3D 映画は “明るい 3D バージョン” をどんどん用意して欲しいものです!

SNS

ちなみに、『The Martian』を観に行く前に、ジェガーさんに “admonish” という単語を教えてもらいました。

週末にジェガーさんと映画『The Martian』の3Dを観に行ったのですが、行く前にジェガーさんが「メガネじゃなくてコンタクトレンズやで!」と言って "admonish" という単語を教えてくれました。ちなみにジェガーさんは過去に数回メガネで3Dを観に行き、メガネ・オン・メガネに苦労した経験を持っています。https://t.co/XPF415P6fm

Posted by ツカウエイゴ on Thursday, October 8, 2015