パーティーゲームとして有名な「Mad Libs」とは?

友人の妹が遊びにきてくれていた時にピザを注文したところ、ピザの入っていた箱になんだかいろいろ書かれていました。


Pag Libs

(文字を書く前に写真を撮るのを忘れました・・・)

でも気にせず箱を開けてピザにパクついていると、ジェガーさんが「あっこれもしかして、Mad Libs ちゃうん」と言いました。

ポイント

“Mad Libs” は、言葉を使った遊びです。

Mad Libs is a phrasal template word game where one player prompts another for a list of words to substitute for blanks in a story, before reading the – often comical or nonsensical – story aloud. The game is frequently played as a party game or as a pastime.

(あらかじめ用意された物語の空欄に入れる適当な言葉を、一人が別の人にまとめて言ってもらい、完成した文章を読み上げてみんなで楽しむ言葉遊びゲームです。物語はたいてい笑い話か、ナンセンスなものが多いです。パーティーや暇つぶしによく遊ばれます!)

via Mad Libs – Wikipedia, the free encyclopedia

このゲームを発明したのは、作家のレオナルド・スターン(Leonard Stern)さんとロジャー・プライス(Roger Price)さん。レオナルド・スターンさんがテレビドラマ『Jackie Gleason Honeymooners』の原稿を書いている最中、登場人物の鼻の特徴をうまく言い表す形容詞が見つからなくて悩んでいると、ちょうど友人のロジャー・プライスさんがやってきて「手伝おか?」と言ったそう。

そこでレオナルドさんが「形容詞・・・」と言った瞬間、まだ喋っている途中やったにも関わらずロジャーさんが “Clumsy and naked(不細工で丸裸の)” と言い、「ちょっと、それ鼻の描写やねんけど!」と大笑いになったのが、ゲーム誕生のきっかけやったそうです。

“Mad Libs” という名前は、2人がレストランで隣のテーブルの俳優とマネジャーの会話をまた聞きしていた時に、俳優が「”アドリブ(ad-lib)” で面接をしたい」と言い、それをマネジャーが「狂ってる(mad)」と言ったのを聞いて「これや!」と思いついたそう。

ちなみに、ピザの箱には “Mad Libs” ではなく “PAG LIBS” と書かれていますが、これはこのローカルのピザ屋さんの店名『Pagliacci』がもじられています。

補足

というわけで、面白そうなので、さっそくやってみようということになりました。ジェガーさんが質問する係、友人の妹が答える係、私はヘルプ係です。

「じゃあまず、”temperature(気温)” を言って」
「14度」

「次は “plural norn(名詞の複数形)”」
「Apples.」
「いい調子いい調子」

「Body part.」
「Nose.」

「Animal.」
「Boo.」

※注:Boo というのは、どう見てもポメラニアンには見えないユニークなヘアカットで一躍有名になったポメラニアンの名前です。私は大ファンで、ぬいぐるみも持っているのですが、友人の妹も滞在中にはまりました。

「Noun.」
「Christmas.」

「Exclamation.」
「Oh my goodness!」

「Past tense action verb.」
「Chased.」

「Adjective.」
「Happy.」

「Famous Seattleite.」
「Bigfoot.」

※これは私が答えたのですが、Bigfoot というのは、私がいる地域周辺に伝わる伝説の生き物です。映画などにもなっています。
HARRY & THE HENDERSONS
「Noun.」
「Pizza.」

「Plural noun.」
「iPhone.」

※注:最後も私が答えたのですが、”plural(複数形)” という部分を聞いていなくて “iPhone” と言ってしまいました・・・

こうして出揃った単語を全て空欄に記入したところで、ジェガーさんが一気に読みあげます。

“It was a rare 14° day in Seattle, so I took a dip in Lake Washington. Apples lapped against the shore, and the sun beat down on my nose. As I Boo-paddled further into the lake, something brushed against my Christmas. “Oh my goodness!” I cried. In a flash, a shark’s fin popped up a few feet away. I chased the shark on the nose and swam toward the shore. Luckily, sharks aren’t very happy swimmers. I wasn’t sure I’d make it, but just then, Bigfoot cruised by on a pizza. “Hop on,” Bigfoot yelled. I climbed aboard as the shark narrowly missed my iPhone. Who knew there are sharks in Lake Washington?!

(それはシアトルでは珍しい気温14度の日で、私はレイク・ワシントンでひと泳ぎしました。リンゴが岸に打ち寄せ、太陽は鼻を照りつけていました。〔犬かきならぬ〕Boo かきで湖を遠くまで泳いでいった時、何かが私のクリスマスにあたりました。「うわ!」と私は叫びました。その途端、サメのヒレが数フィート先に飛び出しました。私はサメの鼻めがけて追いかけ、岸に向かって泳ぎました。幸運にも、サメは幸せな泳ぎ手ではありません。逃れきったかどうか定かではありませんでしたが、その時、ビッグフットがピザの上に乗って水面を進んできました。「乗りなはれ」と叫ぶビッグフット。私が乗り込んだ時に、ちょうどサメが私の iPhone を間一髪でかすめました。一体誰がレイク・ワシントンにサメがいるなんて思うでしょう?!)”

ということで、むちゃくちゃながらもなんとか一応お話になっているところがめちゃおもろいです。ジェガーさんが読みあげている時、大笑いでした。私のクリスマスのくだりが、やたら詩的です。
Pag Libs 2

(右上にいるのが、ぬいぐるみの Boo です。)

これはパーティーゲームには持ってこいですね!めちゃ盛り上がったので、またやりたいです。

“Mad Libs” はいろいろシリーズがあるみたいで、クリスマス・バージョンもありました。自分でもいろいろ物語を作れそうです〜!

※追記(10.21.2013)
アプリもありました!

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