米英のクリスマスの違いを紹介する記事で目にした「harness」の意味とは?

同じ英語圏でも、アメリカとイギリスは言語的にも文化的にも大きな違いがあると気づいたのは、私はアメリカに来てからですが、BBC America に『Christmas Traditions: Britain vs. America | Mind The Gap | BBC America』(12.4.2013)という記事があったので、さっそく読んでみました。



すると、一番最後に

The key point is that both countries are very good at harnessing the Christmas spirit.

via Christmas Traditions: Britain vs. America | Mind The Gap | BBC America

と書いてありました。

ポイント

“harness” は「利用する」という意味です。

harness | Macmillan Dictionary

  1. to get control of something in order to use it for a particular purpose
  2. to put a harness on a person or animal

(ある特定の目的で使うためにコントロールする、という意味なんですね。名詞で使われると「装具」という意味にもなるので、「装具を人や動物に取り付ける」という意味もあります!)

つまり、「重要なのは、どちらの国でもクリスマス気分を活用するのがうまいということ。」と書かれていたのでした。

補足

BBC America ということで、この記事はどうやらアメリカに住むイギリス人記者が書いたものと思われますが、「イギリスはこうやけど、アメリカは〜」という感じで終始書かれていてめちゃ面白いです。

両国のクリスマスに一体どんな違いがあるのか、めちゃ気になるので、さっそく見ていきたいと思います。

  1. 言葉
  2. The language of Christmas, for instance, is not strictly uniform. Americans will chuckle to themselves (or appear bemused) if you wish them “Happy Christmas” (as opposed to “Merry Christmas”), while the shortening of Christmas to “Chrimbo” is almost universally unknown in the United States. Come to that, so is the name “Father Christmas”; Americans refer to him only as “Santa Claus” or simply “Santa.”

    Whatever his name, it is widely held in the U.S. that Santa resides—along with his reindeer, his helpers and, of course Mrs. Claus—in the North Pole. Most Americans would think you’ve had one too many snowballs if you mentioned Lapland.

    (たとえば、クリスマス言語は厳しく統一されていません。〔”Merry Christmas” の代わりに〕”Happy Christmas” と言うと、アメリカ人はクスクス笑うでしょう。〔あるいは困惑しているように見えるでしょう。〕”Christmas” を縮めた “Chrimbo” という言葉は、アメリカではほぼ知られていません。”Father Christmas” も然り。アメリカでは、”Santa Claus” や “Santa” と言います。

    また、サンタはトナカイや助手、奥さんと一緒に “North Pole” に住んでいると言われています。アメリカで “Lapland” と言ったら、スノーボールを飲みすぎたと思われてしまうでしょう。)

    via Christmas Traditions: Britain vs. America | Mind The Gap | BBC America

    “Happy Christmas” も “Chrimbo” も “Father Christmas” も、全然聞いたことがありませんでした!”Chrimbo” とか、響きがかわいすぎます。

    ちなみに、”Happy Christmas” は馴染みがありませんが、”Happy Holidays” はとてもよく使われています。

    クリスマスに合わせて “Merry Christmas!” と書く人もいますが、相手がキリスト教ではない場合もあるので、”Happy Holidays!” と書いている人が多いです。特にビジネスでは、無難に “Happy Holidays!” という表現を使うことが好まれます。

    via メリークリスマスとは限らない!?ホリデーシーズンの挨拶の書き方とは? | ツカウエイゴ

  3. 飲みもの
  4. Actually, snowballs are also largely unheard of in America—at least by name. The closest equivalent stateside to that lovely mixture of Advocaat and lemonade is egg nog, a spiced egg-based drink often mixed with some sort of liquor (usually bourbon, rum or brandy).

    (ちなみに、スノーボールも — 少なくとも名前は — アメリカではあまり知られていません。アメリカでアドヴォカート〔※濃厚な黄色いクリーム状のリキュール〕とレモネードを合わせたスノーボールにもっとも近い飲みものと言えば、エッグノッグ。こちらは卵がベースのドリンクで、リキュール〔たいていバーボンやラム、ブランデー〕が混じっていることが多いです。)

    via Christmas Traditions: Britain vs. America | Mind The Gap | BBC America

    スノーボールも聞いたことがありませんでした。名前がめちゃクリスマスっぽいです。エッグノッグは、確かにこちらでよく飲まれています。この時期はカフェに行っても、エッグノッグ・ラテが季節限定メニューによく並んでいます。

    わが家でも、ジェガーさんがエッグノッグをよく作ってくれます。卵をあほほど入れるので、いつもカロリーが気になりますが、それを飲むといつも「ああ、冬やな〜」と思います。
    eggnog

    (By Dinner Series [CC-BY-2.0 (http://creativecommons.org/licenses/by/2.0)], via Wikimedia Commons)

  5. クリスマス・ディナー
  6. Indeed, you might very well enjoy egg nog while sitting down to a good old American Christmas dinner. Except, don’t necessarily expect to eat turkey. Americans reserve that particular food item for Thanksgiving, and often opt for ham or roast beef on Christmas Day. Moreover, traditional Christmas desserts such as Christmas cake, Christmas pudding and mince pies are not particularly popular in the U.S. More likely, your post-meal treat will take the form of one of the following: pumpkin pie, marzipan, fruit cake, apple pie, pecan pie, coconut cake or sweet potato pie.

    During the dinner, of course, we Brits are used to putting on our paper hats and pulling a Christmas cracker with a fellow diner. No such luck in the United States, where paper hats are less common and Christmas crackers are virtually unheard of.

    (昔ならではのアメリカのクリスマス・ディナーでは、食卓でエッグノッグを味わうでしょう。ただ、七面鳥を食べるとは限りません。アメリカ人は七面鳥は感謝祭に取っていて、クリスマスにはたいてい、ハムやローストビーフを選びます。クリスマス・ケーキやクリスマス・プディング、ミンス・パイのような、クリスマスならではの伝統的なデザートは、アメリカではあまり人気がありません。どちらかというと、食後のデザートはパンプキン・パイ、マジパン、フルーツ・ケーキ、アップル・パイ、ピーカン・パイ、ココナツケーキ、そしてスイートポテト・パイです。

    また食事中は、イギリス人は紙のぼうしをかぶってクリスマス・クラッカーを鳴らしますが、アメリカでは稀です。クリスマス・クラッカーについては、知られていないといってもいいくらいです。)

    via Christmas Traditions: Britain vs. America | Mind The Gap | BBC America

    確かに、わが家もクリスマスはハムかローストビーフを食べることが多いです。たいていジェガーママがでっかいハムかローストビーフの塊を持ってきてくれて、それをオーブンで焼いてみんなでシェアします。クリスマス・ケーキは、そういえばアメリカでは目にしません。たいていパイです。わが家も毎年パンプキン・パイかココナツ・クリーム・パイ、アップル・パイを食べています。

    日本にいた時は、小さい頃などよくクリスマス・パーティでクラッカーを鳴らしていましたが、あれはイギリスの文化だったんですね〜!

  7. Boxing Day
  8. You might think the absence of the Christmas cracker would make for a rather underwhelming Boxing Day—the day after Christmas, when the remaining crackers are often pulled. Except Americans don’t even celebrate Boxing Day (though it is a nationally recognized holiday in Canada). Indeed, upon your insistence that December 26 should mark another day off from work, many Americans will assume you’ve had one too many egg nog cocktails.

    (クリスマス・クラッカーがないことなんて、クリスマスの翌日の Boxing Day に比べたら取るに足らないと思うかもしれません。アメリカでは、Boxing Day を祝うこともしません。〔カナダでは祝日として知られています。〕アメリカでは、12月26日も休みたいなんて言ったら、エッグノッグ・カクテルを飲み過ぎたとでも思われるでしょう。)

    via Christmas Traditions: Britain vs. America | Mind The Gap | BBC America

    ボクシング・デーとか、私初めて知りました!イギリスやアイルランド、オーストラリア、ニュージーランドなどにある祝日だそうで、今ではバーゲンセールが行われる日としても定着しているみたいです。

    ボクシング・デー (英語: Boxing Day) は、イギリス・アイスランド・ノルウェー・スウェーデン・ラトビア・チェコ・オーストラリア・ニュージーランド・カナダ・ケニア・香港・ナミビア・ベリーズなどのキリスト教に由来した休日。日付は12月26日。アイルランドなどでは、聖スティーヴンの日(St. Stephen’s Day、イエス・キリストが神の子であると述べ伝えたために、ユダヤ教の教義に反するとして同じユダヤ人によって石打の刑に処された殉教者ステファノを偲ぶ)。

    via ボクシング・デー | Wikipedia

  9. 飾り付け
  10. One thing America does have in abundance, though, is lights. The extravagant Christmas decorations you may have seen in films like Home Alone are real, and some homeowners even turn their houses into full-on light shows with Christmas-themed music blasting from a PA system. Driving through American suburbia at Christmas can sometimes feel like a tour of Disney World.

    (一つ、アメリカで大量に目にするのは、電飾。『ホーム・アローン(Home Alone)』(1990)のような映画で見るぜいたくなクリスマス・デコレーションは実際にあって、拡声装置からクリスマス音楽を大音量で流して徹底したライト・ショーと化しているところもあります。アメリカの郊外をドライブすると、ディズニーワールドを回っているような気分になることも。)

    via Christmas Traditions: Britain vs. America | Mind The Gap | BBC America

    アメリカの家は、飾り付けが確かにめちゃゴージャスです。住宅地や郊外に行くと、それこそ、おとぎの国です。家の中も、奇麗に飾り付けしている家庭がたくさんあります。

    記事に書かれている通り、映画『ホーム・アローン』でも、家々は皆豪華な電飾がされていました!

記事では、他にもいくつか紹介されていましたが、上の5つは全然知りませんでした。すごく面白いです。こんなに違いがあったとは〜!

ちなみに個人的に一番驚いたのは、クリスマス・ケーキです。日本にいた頃は当たり前のように毎年クリスマス・ケーキを食べていたのに、アメリカに来てから一度も、アメリカではクリスマス・ケーキを食べてなかったことに気がつきませんでした・・・!