実はカナダのバンクーバーで撮影されている映画8選

夫ジェガーさんから、こんな動画がシェアされてきました。タイトルは『Vancouver Never Plays Itself』。有名な映画作品の多くが、実はバンクーバーで撮影されているということを説明する動画です。

この動画を参考に、実はバンクーバーで撮影されている映画をいくつかピックアップしてみました。

ザ・インタビュー(2014)

北朝鮮を舞台にして昨年物議を醸したブラック・コメディ『ザ・インタビュー』。映画には北朝鮮のシーンがたくさん出てきますが、実はバンクーバーで撮影されていたそうです。

ミッション:インポッシブル/ ゴースト・プロトコル(2011)

シアトル、インド、ロシアを駆け巡る『ミッション:インポッシブル/ ゴースト・プロトコル』も、内観の多くがバンクーバーで撮影されています。

※ロケ地は以下のサイトで一覧できます。

50/50 フィフティ・フィフティ(2011)

シアトルのラジオ局に務めるジャーナリストが主人公の映画『50/50 フィフティ・フィフティ』は、シアトルが舞台。でも、実際はほぼバンクーバーで撮影されています。

※ロケ地一覧は以下の通り。

クロニクル(2011)

もう一つ、シアトルを舞台にした Si-Fi 映画の『クロニクル』も、がっつりスペースニードルが出てくるくせに、ほぼバンクーバーで撮影されていました。シアトルとバンクーバーは街の雰囲気がめちゃ似ているので、特に「演出」しやすいみたいです。

GODZILLA ゴジラ(2014)

GODZILLA ゴジラ』のような SF 大作もよくバンクーバーで撮影されています。

マン・オブ・スティール(2014)

さらに、スーパーヒーロー作品もバンクーバーで撮影されていることが多いです。

キャビン(2013)

映画『キャビン』のように、バンクーバーで撮影されているホラー映画も多いです。

レッド・ブロンクス(1995)

最後に時代を少し遡って、ジャッキー・チェンさんがニューヨークで暴れる映画『レッド・ブロンクス』も、実は撮影地はバンクーバーでした。

Wikipedia にはバンクーバーで撮影されている映画がもっともっとリストアップされています。

バンクーバーがロケ地として人気な理由

もはや “Hallywood North(北のハリウッド)” とも呼ばれているバンクーバー。動画でも説明されていますが、これだけ映画制作がバンクーバーで進む背景には、大きな理由が二つ潜んでいます。

①税制控除が大きい

バンクーバーのあるブリティッシュ・コロンビア(BC)州は、クリエイティブ産業に向けて他地域よりも魅力的な税制優遇制度を設けています

カナダおよびBC 州は、税額控除、税免除、課税控除の優遇制度を設けて、事業投資とイノベーションを奨励しています。映画制作やゲーム開発など、特定の産業を対象とする優遇制度も用意されています。映画制作やゲーム開発など、特定の産業を対象とする優遇制度も用意されています。

バンクーバーはデジタルメディア・クリエイティブ産業の成長拠点 | LifeVancouver カナダ・バンクーバー現地情報

②街の個性が強すぎない

動画でもバンクーバー出身の制作者が分析していましたが、バンクーバーの街並みは良くも悪くも「普通」。それはつまり、さまざまな地域にアレンジしやすいということでもあり、映画制作に重宝されているようです。

バンクーバーにほど近いシアトルに住んでいる身としては、シアトルが舞台なのにお隣バンクーバーで撮影されているという事実はけっこうショックでもありますが、動画を観ていて新鮮だったのは、バンクーバーに住んでいる動画制作者自身も「バンクーバーの個性の薄さ」にショックを受けていたこと。

私はてっきり「バンクーバーの人はさぞ嬉しいだろうな」と思っていたのですが、バンクーバー出身・在住者としては「他の都市としてではなくバンクーバーとして映画に登場して欲しい!」という思いが強いみたいです。

そう思うと、「シアトルの映画はシアトルで撮影して欲しい!」と思う私たちの気持ちと、「バンクーバーで撮影する映画はバンクーバーが舞台であって欲しい!」と思うバンクーバーの人たちの気持ちはけっこう似ているかもしれません。