デビッドカードの不正取引について通知するメールで目にした「fraudulent」の意味とは?

昨日のことなんですが、寝てたら朝から電話がかかってきました。眠いので何も確認せず出ると、コンピュータの女の人の声で “Is this Riho?” と聞かれてびっくり。これまでにもダイレクト・コールのような感じで似たようなセールスの電話がかかってきたことが何度かあったので、そういう類いの電話かと思ってすぐに切ったのですが、2度寝しようと思ったらまたかかってきます。

bank card

えっ、また・・・と思いながら私も眠いので無視。

その後電話は来なくなったのですが、留守番電話(answering machine)にメッセージが残っていて、どうやら銀行からだったことが判明。留守電のメッセージを聴きながらメールボックスを開けると、その銀行からメールも届いていました。

件名は「URGENT: Verification of Recent Transactions Required(緊急:最近の取引に関する検証のお願い)」。

えっ?と思って本文を見てみると、

As part of our ongoing effort to protect your account and our relationship, we monitor your account for possible fraudulent activity.

と書かれていました。

ポイント

“fraudulent” は “fraud” から派生していて、「不正な」という意味になります。

fraudulent | Merriam-Webster Dictionary

fraudulent: characterized by, based on, or done by fraud : deceitful

(この単語は発音要注意です!– ネイティブの発音→ [ˈfrɔːdʒələnt] — なぜ要注意かと言うと、ちょっと間違えると、”flatulent(ガスがたまってお腹が張っている)” [発音] という意味になってしまうからです!)

fraud | Dictionary.com

  1. deceit, trickery, sharp practice, or breach of confidence, perpetrated for profit or to gain some unfair or dishonest advantage.
  2. a particular instance of such deceit or trickery
  3. any deception, trickery, or humbug
  4. a person who makes deceitful pretenses; sham; poseur

(基本的な意味は「不正」「詐欺」で、文脈によっては「不正行為」「詐欺行為」や「詐欺師」という意味になることもあるんですね〜)

「アカウント保護などの目的でお客様のアカウントを監視しておりますが、不正取引の可能性が見られます。」と書かれていたんですね。えっ!?

補足

その下に、前日私がデビッドカード(Debit Card)を使って行ったとされる取引が4件リストアップされていました。

2件目と4件目は地元のスーパーとカフェで、これは確かに私。でも、1件目はイリノイ(Illinois)州、3件目はアーカンソー(Arkansas)州で取引が行われていて、明らかに私ではありません。

・・・誰かにカード情報盗まれてるー!?

読み続けると、リストの下には「Please click on one of the two statements below that best represents the transactions above:(下の2つの声明のうち、当てはまる方をクリックしてください)」とあり、左は「All Transaction(s) Authorized:(全て許可)」、右は「One or More Transaction(s) NOT Authorized(不許可の取引あり)」となっていたので、迷わず右をクリック。

するとすぐ電話がかかってきました。

電話越しにあたふたと「1番目と3番目は私ではありません」と伝えると、「ではこのカードは今すぐ停止いたします」と銀行員。

「新しいカードが届くまでデビッドカードのご使用は不可になりますが、お近くの支店に寄っていただければ、一時的にご利用可能な ATM カードを発行いたします」
「は・・・はい!」

電話を切って呆然としながら「銀行の対応めっちゃ早いな〜」と思っていると、ジェガーさんが近寄ってきました。

「なんかあったん?」
「誰かにカード情報盗まれたみたいやねん。今カード停止してもらった。」
「銀行が電話してきたん?」
「電話もメールも来てて、メール内のリンクをクリックしたら、すぐ電話で対応してくれはってん。」
「それ、どんなメールやったん?」

ジェガーさんがやたらしつこくて、めちゃ真剣な顔をしているので、不審に思いながらメールを見せると「これ、詐欺かもしれんで。」

!?

「念のため、銀行の支店にもう一回こっちから電話してみ」と言いながら、自分のパソコンでかちゃかちゃやっているジェガーさん。怖くなってきたので、すぐ最寄りの支店に電話をして事情を説明すると、やっぱり私のアカウントで不正取引が行われていました。

ジェガーさんに報告すると、「それやったら良かった」と言って見せてくれたのが、このリンク↓

私のもとに届いたメールのフォーマットはまさに #1 に近くて、こんな手の凝った詐欺メールが横行しているのかと思うとびっくりです(リンク先には #9 まで載っています)。

リンク先によると、カードを使う時の PIN 番号(4桁の暗証番号)やアカウントのパスワードを、電話やテキスト・メッセージ、Eメールなどで聞いてくる場合は要注意とのこと。

Reminder: Chase will never ask for your PIN or password over the telephone, by text message or by e-mail.

私の場合はカード番号の下4桁と名前、それと新しいカードを送る際の住所確認だけされて、パスワード系の情報は聞かれませんでした。

というわけでその日、閉まる直前の銀行になんとか滑り込み、ジェガーさんに教えてもらった通り、”I’m worried about a fraudulent transaction on my account.(私のアカウントで不正取引が行われているようなんですが・・・)” と言うと、

「あ、あなたですね!今日切羽詰まった声で電話くださった方!」
「!」

その銀行員さんに「あなたのご主人はしっかりされています!悪質な詐欺は多いですから、またこのようなことがあったらどうぞ遠慮なくお電話くださいね〜!」と肩をたたかれ、無事 ATM カードを入手できたのでした。

今回は本物の銀行だったので良かったですが、これからは

  1. 電話やメールを受け取ったら、まずオンラインでアカウントを確認する
  2. 最寄りの銀行に連絡して、落ち着いて状況を確認する
  3. 指示に従って手続きする

という手順で臨みたいと思います。

追記

(9.18.2012)被害額はちなみに40ドルでした・・・と思ったら、今日アカウントを見ると不正取引のお金が戻ってました!良かった〜!新しいデビッドカードも昨日届いて、ほっと一安心です。