シェイクスピアの劇でよく耳にする「thee」の意味とは?

ジェガーさんと私は、舞台演出家で映画監督でもあるジュリー・テイモア(Julie Taymor)さんが大好きです。舞台だと『ライオンキング(The Lion King)』、映画だと『テンペスト(The Tempest)』などが有名。

ちなみに私は、彼女の映画作品の中では、ビートルズの曲で構成された『アクロス・ザ・ユニバース(Across The Universe)』の大ファンです。

そんなジュリー・テイモアさんが手がけたシェイクスピアの喜劇『夏の夜の夢(A Midsummer Night’s Dream)』が映画館で観られるという情報をキャッチし、ジェガーさんと観に行ってきました。すると、”thee” という単語を何度も耳にしました。

以下の予告編でも、妖精の女王タイタニア(Titania)がロバの頭の男に “I love thee.”(1:44)と言うセリフが出てきます。

ポイント

“thee” は “you” の古い言い方です。

thee | Macmillan Dictionary

thee: an old word meaning “you” that was used for talking or writing to one person

(”thou” も同じく、”you” の古い言い方です!)

つまりタイタニアはロバの頭の男に “I love you” と言っていたんですね!

補足

ジュリー・テイモアさんと言えば、スパイダーマンのミュージカル『Spider-Man: Turn Off the Dark』の制作で幾多のトラブルを抱え、降板になったことも記憶に新しいですが、『A Midsummer Night’s Dream』はその後彼女が取り組んだ作品。

2014年にブルックリンの『Theatre For A New Audience』という劇場で上演された舞台を、カメラの位置を変えて4回撮影したうえ、さらに4日かけて舞台上での撮影を敢行し、10日かけて編集したそうです。

舞台を撮影して映画館で上演するのは、私たちのようになかなかブルックリンまで観に行けないファンにとってはもちろんありがたいですが、以下のジュリー・テイモアさんのインタビューを聞くと、舞台を観たことのあるファンたちにとっても楽しめる作品であることがわかります。なぜかというと、舞台では観られない角度や構図から観ることができるから。

映画を観ていると「視覚効果を用いているのではないか」と思うような場面も時々あるのですが、全て舞台の演出そのままで、映画化において視覚効果は一切用いられていません。映画ならではのアプローチによって各シーンの素晴らしさが最大限に引き出されていて、私はもはや舞台を観賞していることをすっかり忘れ、どっぷりとジュリー・テイモアさんの世界観にひたり続けました。

とはいえ、シェイクスピアの英語は難しいです。私は大学時代文学部でシェイクスピアの授業を取ったこともあるのですが、正直今もわからないところがたくさんあります。アメリカ人にとってもシェイクスピアは難しいみたいですが、ジェガーさんはシェイクスピアの詩的な表現が大好きらしく、「何回聞いても涙が出る」そうです。

私もそれくらいまでシェイクスピアを理解してみたいです。

追記

“thee” の日本語訳は「汝」がぴったり合いそうです!教えていただいてありがとうございます!!