全米で微妙に異なる!サンクスギビングの州別食事事情

先日、『サンクスギビング(感謝祭)の記事で目にした「serve」の意味とは?』という記事でサンクスギビングに関する記事を紹介しましたが、エコノミスト誌(@TheEconomist)にも、『Daily chart: Gobble, gobble | The Economist』(11.28.2013)という面白い記事を発見をしました。

2014 Thanksgiving 2

Gobble, gobble
私はまだアメリカに来てからワシントン州にしか住んだことがないので、毎年サンクスギビングに食べている食事がてっきり「アメリカのサンクスギビングの食事」だと思っていたのですが、日本でもお雑煮の作り方が各地で異なるように、アメリカのサンクスギビングの食事も地方によって少しずつ違いがあるようです。

というわけで、州によって一体何が違うのか、さっそく見て行きたいと思います。

  1. 七面鳥の焼き方
  2. 七面鳥は、ローストする前に塩水につける(brine)ところと、そのままローストするところがあるみたいです。どちらかというと、北の方は「ロースト前に塩水につける派」で、南の方は「そのままロースト派」に別れています。私のいる州は「塩水につける派」となっていますが、わが家は「そのままロースト派」です。

  3. 七面鳥のスタッフィング
  4. スタッフィングは、七面鳥の胴の空洞部分に詰める食べもののことを言います。これは、地方によってけっこう差があるみたいです。たとえば、西海岸と南東部はソーセージを詰めるところが多く、何部はコーンブレッドを詰めるのが多いみたいです。中央部はパンで、中央北部はマッシュルームとなっています。ちなみに、わが家はソーセージとマッシュルームとパン、あと野菜をいろいろ詰めます。

  5. じゃがいもの付け合わせ
  6. 七面鳥の付け合わせは、基本的にじゃがいもです。でも、じゃがいもの調理法が異なるところもあるみたいです。圧倒的多数派はマッシュポテトですが、南東部にはポテト・キャサロールのところも見られます。ノースダコタ州ではスカロップト・ポテト(ゆでたじゃがいもを薄く切って、ホワイトソースやチーズをかけてオーブンで焼く料理)、ルイジアナ州ではポテト・グラタンが多いみたいです。

  7. クランベリーソース
  8. クランベリーソースも、サンクスギビングの食事には欠かせません。これは全米で一緒みたいです。ちなみに、クランベリーソースは、温めるだけのお手軽缶タイプも売っていますが、クランベリーから作る方がおいしいのは間違いありません。わが家ではジェガーさんがクランベリーソース担当です。

  9. パイ
  10. 一方、サンクスギビングのデザートに欠かせないパイは、地方によってけっこう異なるようです。西部はと北東部はアップルパイが多く、中央部はパンプキン・パイ、南東部はスイートポテト・パイ、そしてテキサス州とオクラホマ州はピーカン・パイとなっています。ちなみにわが家は、パンプキン・パイが定番です。

というわけで、元記事には他にもいろいろ載っています:

ちなみに、今年ジェガーさんのおばさん家で出されたサンクスギビング・デーの食事は、ほぼわが家と同じでした。七面鳥を塩水につける派なのかどうかはわかりませんが、スタッフィングはソーセージとパンと野菜いろいろで、付け合わせはマッシュポテトとクランベリーソース。
2014 Thanksgiving 2
七面鳥は味が淡泊なので、グレイビーソースやクランベリーソースと一緒に食べます。私は最初、「クランベリーソースって、七面鳥に合うん!?」と懐疑的でしたが、意外とはまります。でも、私が一番好きなのは、スタッフィング。パンが入っているので、なんかもちもちしていて、グレイビーソースと一緒に食べるとおいしいです。おばさん家の食卓でも、やはりみんなスタッフィングが好きみたいで、あっという間になくなっていました。

サンクスギビング・デーは家族が一同に集まるので、「お正月みたいやな〜」と私はいつも思うのですが、食べるものがだいたい決まっているところも「おせち料理みたいやな〜」と思います。サンクスギビング・デーから数日間七面鳥が続いて「そろそろ七面鳥飽きたわ」と言うところも、やっぱり「おせち料理みたいやな〜」と思います。

ちなみに、わが家にも『七面鳥のパッケージに書かれていた「free-range」の意味とは?』という記事で紹介した七面鳥がありましたが、この4連休で丸焼きをこしらえて食べました!今週、七面鳥食べまくりです。

そして、作った丸焼きの残りが大量にあまっているので、やはり来週も引き続き七面鳥を食べ続けることになりそうです。