米スターバックス全店舗でトイレが一般開放へ

5月19日から全米のスターバックスで、何も購入しなくてもトイレが使えるようになりました。

なぜこうなった?

事の発端は先月のこと。フィラデルフィアのスターバックスで、何も購入していなかった2人の黒人男性がバスルームの使用を断られ、警察まで呼ばれて逮捕されるという事件が起こったのです。

この様子を捉えた動画ツイートは、一気に拡散し、全米で大きな議論に発展しました。

その後スターバックスではボイコットが相次ぎ、企業は5月29日に全店舗を閉鎖して社員向けトレーニングを実施することを発表。

その一環で、スターバックスのトイレが全ての人に開放されることとなったのです。

アメリカは日本と比べて公衆トイレが少ないので、特に旅行者には喜ばれそうです。私自身も外出先でトイレに困ることが多いので、これはちょっと嬉しいです。

一方、心配なのは、スターバックスのトイレが本当に「公衆トイレ化」してしまうのではないかということ。衛生環境が悪くなってしまったりする可能性も十分考えられます。

実際に行ってみた

私はスターバックスの本社があるシアトルに住んでいるので、この発表が出た後、さっそく近くのスターバックスに行ってみました。

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注文をせずに “Can I use the bathroom?” と言うと、”Sure!” とあっさり。アメリカではたいていお店のトイレは鍵がかかっていて、店員に鍵を借りたり、パスコードを教えてもらったりする必要があるのですが、私がコードを聞く前に笑顔で教えてくれました。

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トイレは順番待ちで、私のすぐ後にも人が来て、何人か待ち状態に。トイレの中は清潔感が保たれていました。

でもトイレを借りたら、やっぱりそのまま店を出るのは後ろめたくて、結局トイレから出るやいなや飲み物を注文。そのまま座って他のお客さんを観察していたら、何も注文せずに座って休憩している人や、トイレだけ利用しに来た人たちもちらほら目にしました。中にはホームレスも。でもほとんどの人は、しっかり注文していました。

このポリシーはまだ始まったばかりなので、今後どうなるかはわかりませんが、今のところトイレを全面開放したからといってこれまでの秩序が崩れるということはなさそうで、ちょっと安心。スターバックスは今回の件に対してとても誠実に謝罪及び対応をしているので、この危機をぜひ乗り越えて欲しいです。