名前や単語に使われる「short for」の意味とは?

私はアメリカに来た頃、アメリカのニックネームの仕組みについてよくわかっていませんでした。

たとえばビル・ゲイツさん。私のいるシアトルにはワシントン大学(University of Washington)があり、そこに『William H. Gates Hall』という法学部の建物があるのですが、私は当初このウィリアム・ゲイツさんはビル・ゲイツさんとは関係ないと思っていました。

しかしジェガーさんに “Bill” は “Willam” のニックネームだと聞いてびっくり。その時にジェガーさんが “Bill is short for William.” という言い方をしていました。

ポイント

“short for” は「〜の略」という意味です。

short for something | Cambridge Dictionaries (American English)

short for something: as a less long form of a word or name

(名前だけでなく、単語の省略にも使われます!また、”for short” という言い方もあります。The Macmillan Dictionary の辞書には、”My name is Elizabeth, or Liz for short.〔私の名前はエリザベス、略してリズです〕” という例文がありました。自己紹介の時などにもよく使えます!)

つまり “William” を縮めると “Bill” になるんですね〜・・・ってどう縮めたら “William” が “Bill” になんねん!

そんな風にツッコみたくなる名前は他にもあります。たとえば “Richard” のニックネーム “Dick”、”Margaret” のニックネーム “Peggy”、”Edward” のニックネーム “Ted” など・・・

ちなみに冒頭の『William H. Gates Hall』は実はビル・ゲイツさん本人ではなく、ワシントン大学法学部卒業生であるお父さんの名前にちなまれています。お父さんの名前は “William H. Gates, Sr.” で、ビル・ゲイツさんとほぼ同じ。

William-H-Gates-Senior-New-Delhi-Hi-Res.jpg

( “William-H-Gates-Senior-New-Delhi-Hi-Res” by Gates Foundation / Prashant Panjiar. Licensed under CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons.)

ビル・ゲイツさんは本名は “William Henry Gates III” で、実は同じ名前を継ぐ3世だったんですね〜

補足

現在シアトルで世界大会が開催されて盛り上がっている『DOTA 2』というゲームの解説映像でも、”The match ends if either teams’ Ancient is destroyed, or if a team surrenders by saying ‘GG’ which is short for ‘Good Game.”’(1:55)というところで “short for” が使われていました。この場合は単語の略に対して使われているんですね!

『DOTA 2』は『Defense of the Ancients 2』の略で、リアルタイムのアクション戦略ゲーム。構造はチェスと似つつ、チェスのように順番交代ではなく、同時に展開していくのが特徴だそうです。

かつてはDota系と呼ばれ、現在はMOBA(Multiplayer Online Battle Arena)と呼ばれるジャンルに分類されているタイトル。『Dota 2』の他に『League of Legends』や『Heroes Of Newerth』、日本でサービスされているタイトルでは『カオスヒーローズオンライン』などがあります。基本的なルールは至って簡単「5人の2チームに分かれ敵の本拠点を破壊する」というもの。100種類以上のプレイ可能なヒーローが用意されており、その組み合わせによる連携や戦術は膨大。そこから生まれる奥の深いゲーム性や高い競技性により多くのファンを獲得しています。

via 今からはじめる『Dota 2』 ― Valveが贈るMOBAの魅力を徹底解説 | Game*Spark – 国内・海外ゲーム情報サイト

この “深いゲーム性” と “高い競技性” が発展し、数年前からプロゲーマーたちによる “The International” という世界大会も開催されています。なんと昨年は、賞金総額がゲーム大会史上最高額となる前代未聞の1,000万ドルを突破。

『The International 4』は、招待および世界各国の予選を勝ち抜いた16チームの参加で行なわれた世界大会です。

16チームによるプレーオフを勝ち抜いた8チームが、NBAシアトル・ストームのホームスタジアム「Key Arena」にてトーナメント戦を行ない、決勝戦で Newbee と ViCi Gamingが対戦。 Newbeeが3-1で勝利し、5億円以上の優勝賞金を獲得しました。

大会の基本賞金総額は160万ドルで、「The International Compendium 2014」($9.99)が1つ売れるごとに$2.5、「The International Compendium 2014」をレベルアップさせるのに必要なポイントの購入金額の25%が賞金に配分されます。その結果、賞金総額はゲーム大会史上最高額となる前代未聞の1,000万ドル以上となりました。

賞金 – $10,931,105 (約11億699万円, $1=101.28円)

via JCG – DOTA2世界大会『The International 4』で中国Newbeeが優勝、5億円以上の賞金を獲得

そして今年も、現在『The International 5(TI5)』が開催真っ只中。ジェガーさんと散歩をしている時にたまたま会場前を通り過ぎたのですが、外にいてても会場の盛り上がりがめちゃくちゃ伝わってきました。

The International 5_1

中に入り切られなかった人たちも外にあふれていて、パブリック・ビューイングまで設けられているほど。

The International 5_2

ジェガーさんと私も見てみましたが、もはや何が起こっているのかさっぱりよくわかりません。ジェガーさんもリアルタイム系のゲームは全然プレイしないので、2人そろって口あんぐり。

The International 5_3

ゲームが行われている間は実況もあるのですが、もはやスポーツの実況以上に実況が興奮していて、途中過呼吸になっている場面も見られました。

観ている方はまさにスポーツ観戦しているみたいですが、実際こういったゲームの試合は “E-Sports” と呼ばれているそうです。

それにしてもこの大会、なぜシアトルで行われているかと言うと、実は『Dota 2』の制作会社もシアトルにある有名なゲーム会社『Valve』でした!

ちなみに今年の賞金は、史上最高額を記録した昨年を上回る1,800万ドルを現在突破中です。・・・E-Sports 市場、おそるべし!

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▼『Valve』と言えば、『Portal』というゲームも有名です: