【全編YouTubeで視聴可】プロゲーマーを追うドキュメンタリー映画『Free to Play』

現在シアトルで世界大会が開催されて盛り上がっている『DOTA 2』。このゲームについて調べていると、『Free to Play』というドキュメンタリー映画を発見しました。

3人のプロゲーマーを追う

ゲームをすることを職業にするという生き方は、なかなか周囲の理解を得にくいと思います。このドキュメンタリーに出てくる3人のプロゲーマーたちも皆それぞれ、周囲からの圧力を感じながらゲームの試合に臨んでいます。

特にその圧力が強いのは、シンガポール出身のベネディクト・“HyHy”・リムさん。彼は大学生で、ゲームに打ち込むまでは優等生だったこともあり、家族や親戚から強い反対を受けています。

アメリカのオレゴン州出身のクリントン・“フィアー”・ルーミスさんも家を追い出され、もらいものの机やモニターで練習を積んで試合へ。

一方、ウクライナ出身のダニエル・“デンディ”・イシュティさんは父親の他界を機にコンピュータ・ゲームにのめり込むようになったと言います。彼は幼い頃からパソコンに触れ、まるでピアノを弾くようにキーボードを操るのが特徴です。

『DOTA 2』を通して見る E Sports の世界

3人が出場するのは『DOTA 2』の世界大会『The International 2011』。当時の優勝賞金は100万ドルでした。

E Sports の世界もスポーツの世界と似ていて、選手生命は短いです。25歳を境に反応が鈍ってくるそうです。

出場しているほとんどの選手は10代後半〜20代前半。アジア、特に中国が強いと言われていて、実際中国出身のプレイヤーが多めです。国同士でチームを組んでいる場合もあれば、多国籍チームもあり。映画を観ていて知りましたが、女子チームもあるみたいです。シンガポールの hyhy さんの元カノがまさに、シンガポールの女子チームのメンバーでした。

映画を観ていて、特に私の印象に残ったのは、以下のくだりです。

I think in 15 years, E Sports will be bigger than football. Than basketball. Than everything.

The kid who you thought played too many video games is potentially going to be on a path where he’s earning $250,000 a year, salary. He’s flying the world. He’s going to be endorsed. Gaming’s the biggest entertainment industry in the world. So if you’re a star, you are potentially one of the biggest stars in the world.(1:07:57)

(たぶん15年後には、E Sports はフットボールよりも大きくなるでしょう。バスケットボールよりも、何もかも。

テレビゲームをし過ぎていると思っていた子どもが年間25万ドルを稼ぐ道に行くかもしれません。世界を飛び回ったり、支持されるようになったり。ゲームは世界最大のエンターテインメント業界です。もしもスターになれば、世界最大のスターの一人になる可能性を秘めています。)

実際、有名ゲーマーたちはすでにセレブのような存在になりつつあります。フィアーさんは昨年の冬休みにベンツを購入した写真を Twitter にアップしていました。

The International 5(TI5)にも出場中

デンディさんは、今年も同じチーム『Na`Vi』で『The International 5(TI5)』に出場中。

フィアーさんも『Evil Geniuses(EG)』というチームで同じく『The International 5(TI5)』に出場しています。

この『Evil Geniuses』は、米大手通信会社の T-mobile も協賛中。

E Sports に興味が湧いてきたら、ぜひ『Free to Play』を観てみてください。全編 YouTube で観られます!