米最高裁、同性婚を全米で合法化

6月26日、米最高裁の判決により、同性婚が全米で合法化されました!そこで、ここまでの軌跡を振り返ってみたいと思います。

全米合法化までの各州の動き

アメリカで初めて同性婚を認めたのは、マサチューセッツ州でした。それが2004年5月17日のこと。その後、2008年にカリフォルニア州とコネティカット州が続き、ここ数年で他の州でも続々と合法化。気がつけば、今回の判決が出るまでの間に計37州とワシントンDCで同性婚が認められるようになっていました。

しかし、もちろん全ての州がこの判決を素直に受け入れているわけではありません。アラバマ州やルイジアナ州など、結婚証明書の発行を拒否する州も出ました。

一方テキサス州では、司法長官が結婚証明書の発行差し止めを指示したものの、事務員が発行。

しかし今回の判決により、全ての州において、あらゆる結婚に対して同等の機会を提供することが義務づけられたため、今後は州が独自に判断することはできません

判決の流れ

判決の流れについては、以下のウォール・ストリート・ジャーナル紙の動画がわかりやすかったです。

また、アンソニー・ケネディ判事による判決文の結びの一節の美しさも話題になりました。

同性婚のシンボルで祝福

その日はホワイト・ハウスも虹色に。

私のいるシアトルでは、横断歩道も虹色になりました。新たな観光スポットになりそうです。

世界で同性婚が合法化されている国々

ちなみに同性婚は、世界では以下の国および地域で合法とされています。

オランダ、ベルギー、スペイン、ノルウェー、スウェーデン、ポルトガル、アイスランド、デンマーク、フランス、南アフリカ、アルゼンチン、カナダ、ニュージーランド、ウルグアイ、イギリス、ブラジル、米国、メキシコ、ルクセンブルク、アイルランド(2015年中)、グリーンランド(デンマーク自治領、2015年中)、エストニア(2016年より)、フィンランド(2017年より)

via 世界の同性婚 | EMA日本

この動きが世界でさらに広がっていくのか、まだまだ注目です。