アメリカで牛すじおでんを作る方法

「牛すじ」は英語で何と言う?』という記事で、アメリカで見事牛すじを手に入れた私。

Beef tendon

しかしこの “beef tendon”、写真ではわかりにくいですが、真っ白でチューブみたいです。牛すじってこんなんやったっけ・・・?と思いながら、とりあえず『ゼロ活力なべ』で下茹でしてみました。

すると、牛すじがみるみる縮み、白くてチューブのように細長かった牛すじは透明の塊に。ほんまに牛すじってこんなんやったっけ・・・?

できあがった牛すじをおでんに入れて食べてみたところ、確かに触感はとぅるんとぅるんのあの牛すじです。でも確か、日本で食べる牛すじには、ちょいと固めの肉も付いていたような・・・?

アメリカで日本の牛すじを再現

シアトルで本場の味が味わえる!?懐石料理イベント “The Beauty of Kaiseki”』でも紹介した懐石シェフの俵裕和さんによると、アメリカの “beef tendon” は、いわゆる「すじ」の部分しかないとのこと。

日本で手に入る牛すじは、すじの部分に肉も付いているので、俵さんがおでんに牛すじを入れる時は “beef flank drop” を手に入れるそうです。というわけで、その “beef flank drop” をいただいてしまいました!

Beef flank drop

さっそく下茹でし、”beef tendon” と共におでんへ。二つ足したら、完璧に日本のあの牛すじです!

牛すじはアジア人向き?

今度はおでんパーティーを催して、ジェガーさんや友人にも食べてもらいましたが、やわらかくなった “beef flank drop” は大人気でした。

oden

ただ、アメリカ人にとっては “beef tendon” はけっこうな挑戦だったみたいで、ジェガーさんは全く手をつけず。アメリカのスーパーで売られていないことを考えても、アメリカ人があまり好む部位ではないのかもしれません・・・

ちなみに “beef tendon” は、ベトナムのフォー(pho)にもよく入っています。


Special Beef Pho - Pho Dzung, Richmond AUD7 small

何はともわれ、関西人として、アメリカで牛すじ入りのおでんを再現できたのは本当に幸せ。ジェガーさんもおでん自体はめちゃ気に入ってよく食べるので、またいろんな具を試してみたいです!