ドレスの色の錯覚に関する記事で目にした「netizen」の意味とは?

家に帰ったら、いきなりジェガーさんに「このドレス何色に見える?」と言われました。

http://swiked.tumblr.com/post/112166688660/bellasfault-swiked-katze-geht-meow

「青と黒やろ」
「おおー」
「何で?」
「僕は白と金に見えんねん」
「!?」

えっこれ、どっからどう見ても青と黒やろ・・・と言っていると、どうも世の中全体的にこのドレスが「青と黒」に見える派と「白と金」に見える派に分かれていることが判明。

私にはどう頑張っても「白と金」には見えないので、いろいろ記事を読んでいると、TIME 誌(@TIME)の『This May Be Why You’re Seeing the Dress as White and Gold(ドレスが白と金に見えるワケ)』という記事が引っかかりました。その文中に、”netizen” という単語が出てきました。

Which could explain why older netizens are seeing white and gold.

via This May Be Why You’re Seeing the Dress as White and Gold | TIME

ポイント

“netizen” は、”net” と “citizen” を掛け合わせた造語です。

netizen | Macmillan Dictionary

netizen: [INFORMAL] someone who spends a lot of time using the Internet

(日本語にも「ネット市民」という言葉がありますね!)

つまり記事には、「そのため、年齢の高いネット市民には白と金に見えていたと言える」と書かれていたのでした。

補足

つまりどういうことか、詳しく記事を読んでみたいと思います。記事ではまず、専門家の見識が紹介されていました。

“I’ve studied individual differences in color vision for 30 years, and this is one of the biggest individual differences I’ve ever seen.” Jay Neitz, a color-vision researcher at the University of Washington in Seattle, told Wired.

(シアトルにあるワシントン大学の色覚研究者、ジェイ・ナイツ氏は、本誌に対し「色覚の個人差を30年間研究していますが、こんなに大きな個人差を目にしたことはありません」と語った。)

via This May Be Why You’re Seeing the Dress as White and Gold | TIME

ナイツさんによると、眼球(eyeball)の水晶体(lens)は、年を取るにしたがって変化するそうです。

Individuals are less sensitive to blue light when they are older.

(年を取るにしたがって、人の目は青い光を敏感に感知しなくなっていく。)

via This May Be Why You’re Seeing the Dress as White and Gold | TIME

ただし、この説はまだデータ不足により立証されていません。

一方、もう一つ考えられる理由があります。

According to Science Daily, humans are blessed with something called color constancy, which means that while color should be easily identifiable whether you’re in bright or dull lighting, things can change if the lighting is colored.

(サイエンス・デイリーによると、人間には色彩恒常という能力が備わっており、明るい光や暗い光では色を見分けられやすいのに対し、光に色が加わっていると、見え方が変わることがあるという。)

via This May Be Why You’re Seeing the Dress as White and Gold | TIME

つまり、物体の色はそのままでも、光の色によって反射が変わるんですね〜

So, because the photo is taken in lighting with a blue hue, it may be causing the blues in the dress to reflect a white color. And while the dress may in fact be blue and black, the lighting does, for some viewers, make it appear to be white and gold.

(つまり、この写真は青みを帯びた光の下で撮影されているため、青いドレスに当たった光が白色に反射している可能性がある。ドレスは実際青色と黒色かもしれないが、人によっては光の加減で白と金に見えるのだろう。)

via This May Be Why You’re Seeing the Dress as White and Gold | TIME

なるほど、ジェガーさんが「白と金に見える」と言った時は信じられませんでしたが、この説明を聞くと、だんだん信じられてきました。

ジェガーさんにさっそくこの記事を見せながら、「青と黒に見えるってことは、私は若いってことやな!」と言うと、「そう言うと思った」とジェガーさん。

「でも実は僕も、青と黒に見えてたんやで」
「もう遅いわ」

ついでに、有名人もこの件でいろいろ反応していたので、試しに若い順にどう見えているか、検証してみました。

  1. ジェイデン・スミス(ウィル・スミスの長男)・16歳
  2. ジャスティン・ビーバー(歌手)・20歳
  3. テイラー・スウィフト(歌手)・25歳
  4. キム・カーダシアン & カニエ・ウェスト夫妻・34歳 & 37歳
  5. ミンディ・カリング(コメディアン・女優)・35歳
  6. B・J・ノヴァク(コメディアン・俳優)・35歳
  7. ジミー・ファロン(トークショー司会者)・40歳
  8. ジュリアン・ムーア(女優)・54歳

面白いことに、30代半ばあたりから逆転していっています。ちなみにジェガーさんもその辺り。これだけのデータを参照すると、年齢も少しは関係しているのかも?・・・なんちゃって。

ちなみに冒頭で登場した色覚研究者のジェイ・ナイツさんは、フォーブズ誌の記事『Why Your Brain Thinks That Blue Dress Looks White』ではこう語ってはりました。

“Now I’m going to spend the rest of my life working on this,” Neitz added in a conversation with Vice. “I thought I was going to cure blindness, but now I guess I’ll do this.”

(「残りの人生をこの研究に費やそうと思います」とナイツ氏は Vice 誌のインタビューで付け加えた。「失明を治したいと思っていましたが、こっちにしようかなと。」)

via Why Your Brain Thinks That Blue Dress Looks White

ナイツさんの人生をも変えるかもしれない、おそるべしこのドレス事件。

ちなみに、ナイツさんには「白と金」に見えるそうです。