Netflix や Amazon Prime Video が快進撃を続ける理由

9月になると、映像界では徐々に賞レースが始まりますが、その皮切りとして9月20日に第67回エミー賞が開催されました。最も話題になったのは、ドラマ部門で主演女優賞を受賞したヴィオラ・デイヴィスさんのスピーチ。

ヴィオラ・デイヴィスさんの今回のドラマ部門主演女優賞受賞は、アフリカ系アメリカ人初の快挙となりました。

もう一つの快挙は、Netflix や Amazon などの新興メディア。特に Amazon は今年、オリジナルドラマ『Transparent』がコメディ部門において主演男優賞や監督賞を含む5部門で受賞を果たしました。

Netflix や Amazon がこれだけ快進撃を続けている背景には、視聴者のライフスタイルの変化が挙げられています。Fortune 誌によると、若い世代ほどケーブルテレビ離れが進み、Netflix や Amazon に流れているそう。

And much like Netflix, Amazon approaches TV programming from a very different perspective than some traditional TV networks. For CBS or ABC or NBC, it might be enough to have a second or third-rate performer that helps support their Thursday-evening lineup, etc. But all Amazon cares about is hits, as studio head Roy Price described it earlier this year:

“We’re not really in the programming business. That show that would get you from 8:30 to 9 — a goodish show. That has no value to us if it’s not going to be (someone’s) favorite show. We are not in the solid outcome business.”

(Netflix も Amazon も、テレビ番組の捉え方が従来のテレビネットワークとは異なる。たとえば CBS や ABC、NBC なら、木曜夜の番組ラインナップには二流・三流の役者を起用したりするかもしれないが、Amazon が気にするのはその番組が当たるかどうかだけだ。Amazon Studios の代表を務めるロイ・プライス氏は今年初めにこう語っている:

「我々の場合は番組制作ビジネスではない。8時半から9時にかけて放映される番組はけっこうな番組だが、もしその番組が人に気に入られなければ、我々にとっては価値がないに等しい。我々の場合は、確実な結果が得られるビジネスではないのだ。」)

Could Amazon dethrone HBO as king of the Emmys? – Fortune

確かに Netflix も Amazon も、視聴者が番組を観る時間を選ばないので、時間帯に縛られることはなさそうです。その分クオリティにこだわるのかもしれません。

この勢いに乗じて、Amazon はすでに6つの新しいドラマのパイロット放映を決定。

快進撃はまだまだ続きそうな予感です。

私も隙間時間に観ています