印象派画家たちの個人的な作品を集めた『Intimate Impressionism from the National Gallery of Art』
地元のシアトル美術館(Seattle Art Museum)で面白いコンセプトの印象派展『Intimate Impressionism from the National Gallery of Art(ナショナル・ギャラリー・オブ・アートの個人的な印象派展)』が開催されていたので、さっそく行ってきました。
「個人的な経験」の共有
“Intimate” という部分が特に興味をひきますが、公式サイトによると、実は今の時代を意識してキュレーションされたよう。
昔も今も、媒体こそ異なるものの、自分の体験を残しておきたいという感性は変わらないのですね〜
有名印象派画家たちの個人的な作品
私が特に気になったのは、以下の絵。マネ(Manet)の作品なんですが、なんと『Tama, the Japanese Dog』。絵の左上にも思いっきり “TAMA” と書かれています。
特に絵画の説明はありませんでしたが、バックストーリーがめちゃ気になります。
また、もう一つ気になったのは、以下のルノワール(Renoir)の作品。タイトルは『Madame Monet and Her Son』、つまり、モネ(Monet)の奥さんと息子さんが描かれている作品です。ルノワールさんとモネさんの親交深さが伺えてとても興味深いです。
美術館で観賞すると、私は何とかしてその絵画の意味を少しでも理解しなければ、とつい観賞に力が入ってしまうのですが、私たちが「この瞬間を残したい」と思うように彼らもやはり「この瞬間を残したい」という気持ちでこの絵を描いたのかなと思うと、前よりも印象派の画家たちに親しみがわいてきました。
モネも、以下のように語っています。
“…it is simply necessary to love.” #Monet #quote #SAMImpressionism #art (credit: https://t.co/LlmIGb1t3O) pic.twitter.com/hbKhTrT3XI
— SAM (@iheartSAM) November 23, 2015
ナショナル・ギャラリー・オブ・アート所蔵作品
ちなみに、これらの作品がもともと所蔵されているナショナル・ギャラリー・オブ・アート(National Gallery of Art)では、現在東館が改装工事中とのこと。
その機会に作品たちがこうして全米をツアーしているわけですが、ツアー最終地となるシアトルでも人気が高く、ホリデー期間は開館時間を延長するそうです。ホリデーシーズンに美術館を訪れるのも楽しそうです!
Extended holiday hours at SAM due to popular #SAMImpressionism: https://t.co/94l3R2UX5B #SEAHolidays pic.twitter.com/9Fs52mWpCa
— SAM (@iheartSAM) December 7, 2015