ファーガソンの黒人射殺事件のニュースで耳にした「indict」「indictment」の意味とは?

今週、アメリカでは大きなニュースがありました。今年8月にミズーリ(Missouri)州セントルイス(St. Louis)郊外にあるファーガソン(Ferguson)という町で、非武装の黒人青年が白人警官に射殺された事件に関し、大陪審(grand jury)が今月24日、白人警官の不起訴を決定したのです。

ニュースを見ていると、”indict” “indictment” という単語を何度も耳にしました。下の映像にも登場しています。

Violent protests flared in Ferguson, Missouri, Monday night, after a grand jury declined to indict a white police officer in the shooting of an unarmed black teenager.(0:01)

They determined that no probable cause exists to file any charges against Officer Wilson and return a no true bill on each of the five indictments.(0:44)

ポイント

“indict”〔発音〕は「起訴する」、”indictment”〔発音〕は名詞形で「起訴」という意味です。”C” は発音しません。

indict | Macmillan Dictionary

indict: to accuse someone officially of a serious crime

(公的に人を深刻な罪で訴えることなんですね!)

つまり、前半は「大陪審が白人警官による非武装の黒人青年射殺事件の不起訴を決定した月曜夜、ミズーリ州ファーガソンでは暴徒化した抗議者たちが暴れた」、後半は「陪審員たちはウィルソン警官のいかなる起訴するのに相当な理由が見当たらないと判断し、5つの起訴状において不起訴を言い渡した」と言われていたのでした。

補足

事件の経緯や問題は、以下のウォール・ストリート・ジャーナル(The Wall Street Journal @WSJ)紙の以下の動画がわかりやすいです。

まとめると、今年8月9日にマイケル・ブラウン(Michael Brown)さんが住宅地でダーレン・ウィルソン(Darren Wilson)警官に呼び止められ、6発撃たれた末に数時間道路に放置されるという事件が起こりました。マイケルさんが手を挙げていたにも関わらず撃たれたと言う目撃者の証言もある一方、警察側はマイケルさんとウィルソンさんが車の中でもみ合いになり、マイケルさんがウィルソンさんの銃を奪おうとしたと述べています。翌日からファーガソンでは抗議活動が続きました。

2013年の調べによると、ファーガソンの人種比率は、黒人63%、白人33.7%。一方、ファーガソン警察においては、警官53人のうち黒人警官は3人だけだそうです。

また、ニューヨーク・タイムズ紙(@nytimes)の記事『What Happened in Ferguson?』によると、今回の陪審員たちの人種比率は白人9人、黒人3人。起訴には9人の賛同が必要だったと言われています。

陪審員たちは通常1日前に召集されるそうですが、今回のケースでは3ヶ月の間に25回会ったとのこと。証言も、通常は調査に当たった捜査官数人から聞くそうですが、今回はおよそ60人の目撃者が呼ばれて証言しています。さらに、ウィルソン警官も供述。通常、検察官は陪審員たちに起訴をすすめるそうですが、今回のケースにおいては起訴はすすめられなかったと見られています。

大陪審が参考にした証拠資料などは通常公開されませんが、今回はセントルイス(St. Louis)郡検察のロバート・マカロック(Robert McCulloch)検察官が全ての資料を一般公開中。

大陪審の今回の判断は、ウィルソン警官が有罪か無罪かを問うものではなく、裁判にかけるかどうか(=起訴するかどうか)を問うたもの。連邦当局が起訴する可能性や、ブラウンさんの家族が訴訟する可能性はまだ残っています。

大陪審の判断後、抗議活動はファーガソンのみならず、全米で行われました。

私のいる州でも月曜から火曜にかけて抗議活動が行われ、高校生たちも参加。週末にかけても抗議活動が予定されています。

緊張状態はまだ続きそうです・・・

※この記事は @yuu_pon さんからメッセージをいただいて書こうと思いました。@yuu_pon さん、いつもありがとうございます!

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