日常生活で使われる「in the first place」の意味とは?

昨日『チェリーの種取り器の商品パッケージで目にした「chomp」の意味とは?』という記事でチェリーの種取り器をもらったことについて書きましたが、その後ジェガーさんがジェガーママと電話をしている時に、”Where did you get that in the first place?” と言っているのが聞こえました。

ポイント

“in the first place” は「そもそも」という意味です。

in the first place | Macmillan Dictionary

  1. used for stating the most basic reason for something
  2. at the beginning of a situation

(1. のように、「第一に」という意味で使われることもあります。)

つまりジェガーさんは、「そもそもあれどこで買ったん?」と言っていたのでした。インターネットだそうです。

補足

今話題の「アイス・バケツ・チャレンジ(Ice Bucket Challenge)」に関するニュース映像でも、”So what actually inspired it all in the first place?(では、そもそも何がきっかけで全てが始まったのでしょう?)”(0:18)と言っていました。

日本でも有名人を中心に勢いよく広がっているみたいですが、私が最初にこのチャレンジを知ったのは、ビル・ゲイツ(Bill Gates)さんの以下のビデオでした。


自分で自分にぶっかける氷水バケツの仕掛けをデザインしちゃうビル・ゲイツさん、めっちゃお茶目です。ビル・ゲイツさんも説明している通り、このアイス・バケツ・チャレンジというのは、誰かから指名を受けたらそのチャレンジを受けるか、あるいは100ドルを『ALS 協会(The ALS Association)』に寄付するという仕組み(両方も可)。チャレンジしたら新たに3名選び、指名された人は24時間以内にアクションを起こします。

ビル・ゲイツさんの場合は、Facebook CEO のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)さんから指名を受けはりました。動画の冒頭でも、ビル・ゲイツさんがザッカーバーグさんの Facebook の投稿を見ているところが確認できます。

最初のビデオでも説明されている通り、もともとアイス・バケツ・チャレンジは ALS 患者であるピート・フレーツ(@PeteFrates3)さんが始めた企画です。

ALS(Amyotrophic Lateral Screlosis)は、アメリカでは別名ルー・ゲーリック病(Lou Gehrig’s disease)とも呼ばれていて、日本語では筋萎縮性側索硬化症という病気に当たります。

筋萎縮性側索硬化症は、身体を動かすための神経系(運動ニューロン)が変性する病気です。変性というのは、神経細胞あるいは神経細胞から出て来る神経線維が徐々に壊れていってしまう状態をいい、そうすると神経の命令が伝わらなくなって筋肉がだんだん縮み、力がなくなります。しかもALSは進行性の病気で、今のところ原因が分かっていないため、有効な治療法がほとんどない予後不良の疾患と考えられています。

via 日本ALS協会 – ALSという病気の概略

この「今のところ原因が分かっていないため、有効な治療法がほとんどない」というところが問題で、現在 ALS 協会を中心に研究が進められているのですが、研究を続けるためには莫大な費用がかかります。でもこのアイス・バケツ・チャレンジのおかげで、今年はすでに2013年度の10倍以上の寄付金がすでに集まっているそう。


ピートさんは現在29歳で、2年前の2012年に ALS と診断されました。現在は歩けないどころか、話すこともままなりません。ALS 患者に氷水は危険だということで、ピートさん自身は最初氷水をかぶっていませんでしたが、アイス・バケツ・チャレンジが大ブームになったことを受け、8月15日に自分も氷水をかぶりはりました。

これだけブームになると、ともすれば「アイス・バケツ・チャレンジ」という行為だけが独り歩きしてしまう危険性もありますが、病気の認知度はかなり上がったと思うので、ソーシャルな世界においてはこのような寄付活動もまた一つの “手” なのかもしれません。

ALS という病気の大変さについては、今年の第86回アカデミー賞短編ドキュメンタリー映画賞の最終候補作リストに選出された『Jujitsu-ing Reality』という映画がとてもわかりやすいです。