全世界でブーム!?「アイス・バケツ・チャレンジ」とは
今話題の「アイス・バケツ・チャレンジ(Ice Bucket Challenge)」。日本でも有名人を中心に勢いよく広がっているみたいですが、私が最初にこのチャレンジを知ったのは、ビル・ゲイツさんの以下のビデオでした。
Brrr! I dumped ice water on my head to raise awareness for ALS. Over to you, @ryanseacrest, @elonmusk, and @TEDchris http://t.co/ZzqmhkGbMS
— Bill Gates (@BillGates) August 15, 2014
アイス・バケツ・チャレンジとは?
ビル・ゲイツさんも説明している通り、このアイス・バケツ・チャレンジというのは、誰かから指名を受けたらそのチャレンジを受けるか、あるいは100ドルを『ALS 協会(The ALS Association)』に寄付するという仕組み(両方も可)。チャレンジしたら新たに3名選び、指名された人は24時間以内にアクションを起こします。
ビル・ゲイツさんの場合は、Facebook CEO のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)さんから指名を受けました。動画の冒頭でも、ビル・ゲイツさんがザッカーバーグさんの Facebook の投稿を見ているところが確認できます。
ALS はどんな病気?
ALS(Amyotrophic Lateral Screlosis)は、アメリカでは別名ルー・ゲーリック病(Lou Gehrig’s disease)とも呼ばれていて、日本語では筋萎縮性側索硬化症という病気に当たります。
ALS という病気の大変さについては、今年の第86回アカデミー賞短編ドキュメンタリー映画賞の最終候補作リストに選出された『Jujitsu-ing Reality』という映画がとてもわかりやすいです。
アイス・バケツ・チャレンジの効果
ALS の問題は「今のところ原因が分かっていないため、有効な治療法がほとんどない」というところで、現在 ALS 協会を中心に研究が進められているのですが、研究を続けるためには莫大な費用がかかります。
でもアイス・バケツ・チャレンジのおかげで、今年はすでに2013年度の10倍以上の寄付金がすでに集まっているそうです。
The numbers behind the ice bucket challenge: http://t.co/sl01qg4TQP pic.twitter.com/1TAGwmdWfP
— Forbes (@Forbes) August 18, 2014
この企画を始めたのは ALS 患者のピート・フレーツさんという人ですが、彼は現在29歳で、2年前の2012年に ALS と診断されました。現在は歩けないどころか、話すこともままなりません。ALS 患者に氷水は危険だということで、ピートさん自身は最初氷水をかぶっていませんでしたが、アイス・バケツ・チャレンジが大ブームになったことを受け、8月15日に自分も氷水をかぶりました。
病気の認知度はかなり上がったと思うので、ソーシャルな世界においてはこのような寄付活動もまた一つの “手” なのかもしれません。
が、これだけブームになると、ともすれば「アイス・バケツ・チャレンジ」という行為だけが独り歩きしてしまう危険性もあり、もちろんやりすぎは禁物です!