日常生活でもよく使われる「hang in there」の意味とは?

ジェガーさんと買い物の帰り、両手に袋を提げてえっちらおっちら歩きながら「もうあかーん」と弱音を吐いていると、ジェガーさんが前方から “We are almost home. Hang in there!” と呼びかけてきました。

ポイント

“hang in there” は、「頑張る」「持ち堪える」という意味です。以下、『英語 with Luke』さんによるニュアンスの解説がすごくわかりやすいです。

「hang in there」は、「頑張れ」という意味で使われています。しかし、「hang in there」には、シンプルな「頑張れ」より、もっと深い意味が含まれています。何故なら、「hang in there」は相手が負けそうな時や辛い状況の時に使うからです。

つまり、諦めそうになった人を励ますために使うケースが多いでしょう。これは、「you can do it」という表現に近いものがあります。

via 「hang in there」の意味と使い方 | 英語 with Luke

つまりジェガーさんは、「もうすぐ家や。がんばれ!」とエールを送ってくれていたのでした。

補足

先日、ジェガーさんとついに観た映画『アナと雪の女王Frozen)』(2013)でも、雪だるまのオラフ(Olaf)が崖からぶら下がるアナ(Anna)とクリストフ(Kristoff)に対し、”Hang in there, guys!(2人とも、持ち堪えるんやでー!)”(2:11)と呼びかけていました。

というわけで、昨年『アナ雪』を公開当時に観に行こうとしたら満席で、そのまますっかり観るチャンスを逃していた私たち。あれから1年経ち、そろそろまた寒くなってきたタイミングで、やっとのこと Blu-ray を借りて鑑賞しました。

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日本でも大ブームになった作品なので、今更ストーリーを書くまでもありませんが、もともとはアンデルセン童話の『雪の女王』が元になっています。

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今回、ディズニー映画として製作される上でも、「雪の女王」は “悪役” となる予定だったみたいですが、その設定を大幅に変えるきっかけとなったのが、例の曲でした。

下の映像によると、『Let It Go』を作曲した2人は、当初はストーリーに従って悪役にふさわしい曲を作ろうと思っていたそうです。でも、最初に生まれた曲の出だしのメロディを聴くうちに、”Let it go” というサビ(hook)を思いつき、エルサが自分自身の束縛から解放される歌が完成。それは、ストーリーを大幅に書き換えさせるほどのインパクトでした。

映画の中でもこの歌はかなりの存在感を発揮していて、映画だけでなく曲そのものも世界中で大ヒット。日本語訳のクオリティの高さも話題になりました。

劇中の全ての歌の翻訳を手掛けた高橋 知伽江(たかはし ちかえ)さんは、以下のように語っています。

この歌はエルサの心の変化がつづられ、全体がドラマになっています。それを的確に表現できるように気を付けました。何といっても、たびたび顔がアップになるので、口の動きに合わせねばならないところが多く、相当大変でした。

日本語で「ありのままの」と歌っている部分は、英語では「Let It Go, Let It Go」です。メロディを大事にすれば、日本語の音は6つしか入りません。しかも、口の形がアップになるので、3つ目と6つ目の音の母音は「お」に限定されます。この制約の中で原語が伝えたいメッセージをどう伝えるか、ディレクターと何度も何度もメールをやりとりして試行錯誤しました。その結果が「ありのままの」なのです。自分を押し殺して生きてきたエルサが、はじめて「ありのままの」自分を受け入れようと決意するフレーズ。美しくて力強いと思います。

via 本年度アカデミー賞W受賞映画『アナと雪の女王』の歌詞翻訳者、高橋 知伽江さんが語る見どころ | 語学力アップブログ | アルク

「日本語の音が6つしか入らない」「3つ目と6つ目の音の母音は『お』に限定される」という不可能に近い制限の中で、あれだけ映画の文脈とずれずに翻訳できるのはもはや神業です。

字幕は表示できる字数に限りがあるため、必要な情報を絞ってできるだけ短く表現することが必要です。さらに目で見てすぐ理解できるように、漢字や熟語を有効に利用することも大切になります。映像からわかるような情報は削ぎ落としてポイントだけを残すため、セリフが長くても字幕は一言だけ、ということもあるのです。英語をすべて訳すだけではうまくいきません。

『Let it go』の歌の中で、「let it go」と2回繰り返す部分がありますが、歌詞の字幕では同じフレーズを繰り返していません。英語自体も短いですが、パッと見てわかりやすい、素晴らしい名訳になっています。

via 『アナと雪の女王』に見る、字幕・吹き替え翻訳のこだわりと難しさ | 翻訳会社ブログ | 翻訳サービス | アークコミュニケーションズ

この『Let It Go』には25カ国の翻訳歌詞をつなげた多言語バージョンの映像もあるのですが、日本語はばっちりサビ部分で「ありの〜ままの〜」が使われていました。

ちなみに歌とは関係ないですが、各国とも歌っている人が美人揃いでびっくりです。天はニ物を与えすぎです!

レット・イット・ゴー

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