『ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロン』の初回オープニング・モノローグで耳にした「get the hang of」の意味とは?

アメリカの長寿番組の一つに『ザ・トゥナイト・ショー(The Tonight Show)』という深夜トーク番組があるのですが、先日リニューアルがあり、この番組の司会者が変わりました。

The Tonight Show Starring Jimmy Fallon

新しい司会者に抜擢されたのは、今最もノリに乗っている若手司会者、ジミー・ファロン(Jimmy Fallon)さん。

17日に第一回目が放送されたのですが、そのオープニング・モノローグでファロンさんが

If you guys let me stick around long enough, maybe I’ll get the hang of it.(5:30)

と言っていました。

ポイント

“get the hang of” は「〜のこつをつかむ」という意味です。

get the hang of something | Cambridge Dictionaries (American English)

get the hang of something: to learn how to do something, esp. when it is not simple or obvious

(特に複雑な状況の中でやり方を学んでいく、という意味なんですね!)

つまりファロンさんは、「しばらく長くいさせてくれたら、きっとこつをつかむと思います」と言っていたのでした。そこで笑いが起きています。

補足

なんでファロンさんがそんなことを言って笑いが起きたのかというと、この『ザ・トゥナイト・ショー』という番組は、1992年から2009年までジェイ・レノ(Jay Leno)さんが長年司会を務めていたのですが、2009年にコナン・オブライエン(Conan O’Brien)さんに変わり、その後わずか1年後に再びジェイ・レノさんに戻ったという経緯があるからです。

ファロンさんはオープニング・モノローグの最初の方でも、”I’m Jimmy Fallon and I’ll be your host… for now.(どうもジミー・ファロンです。私が司会を務めさせていただきます・・・今のところは)”(1:02)と言って笑いを誘っています。

そんなジミー・ファロンさんに対して、米芸能界では “ジミー・ファロンが『The Tonight Show』の司会になる・ならない” の賭けが行われていたということで、賭けに負けた人たちがそれぞれ100ドル持ってジミー・ファロンさんの番組初回に挨拶に来ました。

すごいメンツです。すごすぎます。あっさり出てきてあっさり出て行くのもすごいです。最後に出てきた『ザ・コルベア・レポート(The Colbert Report)』の司会、スティーブン・コルベア(Stephen Colbert)さんが撮影した selfie は、その後 Twitter にアップされました。


オープニングの1週間のゲスト・スケジュールもめちゃくちゃ豪華です。

個人的に大注目なのは、2月21日(金)のゲスト、ジャスティン・ティンバーレイク(Justin Timberlake)さん。というのもこの2人、大の親友同士。これまで伝説のスキットをたくさん世に出してきました。



ジミー・ファロンさんはもともと米長寿コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ(SNL)』出身のコメディアンで、同期にはウィル・ファレル(Will Ferrell)さんなどがいます。

SNL を離れた後、一時期低迷していた時もありましたが、2009年に『ザ・トゥナイト・ショー』の後の番組『レイト・ナイト・ショー』の司会に抜擢され、一躍夜のトーク番組の新帝王に。

うまく流行に乗りながらソーシャルメディアの影響力を駆使して認知度を高めてきたのも、成功要因の一つだと思います。



何より本人自身がすごく楽しそうなのがめちゃ好感持てます。

ぜひ『ザ・トゥナイト・ショー』の司会を長く務めていただきたいものです!