シアトルならではのブルース・リー展『Do You Know Bruce?』



11月末といえば私の誕生日でしたが、11月末にはブルース・リーさんの誕生日もありました。

そこで、ちょうど今私たちのいるところで開催中のブルース・リー展『(Do You Know Bruce?)』へ、美術館の入場料などが無料になる毎月第一木曜のアートウォークの日に行ってきました。

シアトルに “留学” していたブルース・リー

私はシアトルに来るまで知らなかったのですが、ブルース・リーさんはかつてシアトルに住んでいたことがあります。

渡米したのは1959年、18歳の時。英語のクラスを取りながら、今はなき『Ruby Chow’s Restaurant』という中華レストランで住み込みで働き、後にワシントン大学(University of Washington)に入学しています。

大学では心理学を専攻しながら、武道も継続。カンフーを教えに行った高校で、当時高校生だった奥さんと出会い、1964年に23歳で結婚(奥さんは当時19歳)。

奥さんがシアトル出身ということもあって、ブルース・リーさんのお墓もシアトルにあります。

Bruce lee grave.jpg

By Tobie Charette EltobitoOwn work, CC BY-SA 4.0, Link

シアトルから世界へ

そんなブルース・リーさんの『(Do You Know Bruce?)』は、シアトル色満載でした。

その中でも特に印象的だったのが、ブルース・リーさんに宛てたグリーンウェイ・プロダクション(Greenway Productions)の手紙。

グリーンウェイ・プロダクションと言えば、1960年代を中心に『バットマン』や『グリーン・ホーネット』などのスーパーヒーロー番組を多数手がけた番組制作会社です。

そこにブルース・リーさんが手紙を送ったことがきっかけで、ブルース・リーさんは後に『グリーン・ホーネット』のサイドキック、KATO 役に抜擢されました。

この KATO 役が、ブルース・リーさんの俳優デビュー。そんな記念すべき貴重な手紙の宛先がシアトルになっているところが、シアトル在住者としては胸が熱くなります。

『ブルース・リー展』には他にも、ブルース・リーさんの渡米当時の英単語の勉強メモや、奥さんに書いたラブレターなど、貴重な品々がたくさん展示されていました。

シアトルに留学し、そこから世界へ羽ばたいていったブルース・リーさんの存在は、同じくもともと留学生としてシアトルに来た私にとって、とても力強い存在に感じます!

 

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