日常会話で使われる「big deal」の意味とは?
カーペットにコーヒーをこぼして、「うわー!!」と慌てふためいていたら、ジェガーさんに “It’s not a big deal.” と言われました。
ポイント
“big deal” は「大したこと」「一大事」という意味です。
big deal: [spoken] something that is very imortant
(話し言葉で使われることが多いです!)
つまりジェガーさんは、「大したことないから」と言っていたんですね。”It’s not a big deal.” 以外に、”It’s no big deal.” と言われることもあります!
“deal” は以前にも紹介しました!→ サイバー・マンデーのニュースで耳にした「deal」の意味とは? | ツカウエイゴ
補足
ちょっと前にジェガーさんと観た映画『セレステ∞ジェシー(Celeste and Jesse Forever)』(2012)の予告編でも、別れたはずなのに恋人同然に振る舞うセレステとジェシーに、友人が “You guys have been separated for six months. You are getting divorced. And you spend every day together as if like it’s no big deal.(6ヶ月も前に別居して、離婚しつつあって、なんで何事もないように毎日一緒にいるわけ。)”(0:08)と怒りながら言っていました。
たしかに、彼女が憤るのもごもっとも。セレステとジェシーは本当に仲が良いので、離婚する必要はないように思えます。でも、2人の関係は、見た目よりもずっと複雑。結婚生活は一緒に送れないけれど、友達としては最高だとお互いに思っているからです。
そんな2人は、予告編を観るだけでも、「2人ともけっこう無理してるな〜」というのが伝わってきます。一緒にいる時のテンションが普通じゃなくて、「友達ごっこ」をしているように見えるのです。
2人を見ていると、一度友達から恋愛関係に発展した男女が、もう一度友達に戻るのはすごく難しいんじゃないかという気がしてきます。万が一 “友達” に戻ることはできたとしても、”元通りの友達” に戻ることはできないのではないかと思わされるのです。
すると、なんと共同脚本を手がけたラシダ・ジョーンズ(@iamrashidajones)とウィル・マコーマック(@skillzwill)が元恋人だったことが発覚。2人の体験をベースに本作は描かれたそうです。
2人で一緒に脚本を書くくらいなので、ラシダ・ジョーンズとウィル・マコーマックは別れた後も良き友人関係を保っていると言えますが、彼らの周りの友人で、ずるずるとした関係に陥っている人は多いそう。セレステとジェシーもそうですが、根本的な問題に向き合うのを避けて平和主義を保とうとするがゆえに、かえって関係がこじれてぎこちなくなる、ということは確かにあると思います。
「一緒にいて楽しい」から続くのが恋愛で、「苦しい時も一緒にいると楽しい」から続くのが結婚だと私は感じているので、「苦しい時は一緒にいたくないけど、苦しくない時は一緒にいたい」というセレステとジェシーの関係は、やっぱりどうしても都合の良い関係に思えて仕方ありません。
ただ、セレステとジェシーの場合は、もしタイミングが合っていたら最高の伴侶になっていたかもしれない、とは思います。”タイミング” については、ラシダ・ジョーンズもインタビューで語っていました。
ラシダ・ジョーンズとウィル・マコーマックを見る限り、一度別れると “元通りの友達” には戻らなくても、新しくまた友達になることは可能なのかもしれないと思います。その場合は、もともとの友人関係より成熟した友人関係に発展するとも言えそうです。