ビットコインに関する記事で耳にした「underpin」の意味とは?

最近、メディアなどでよく耳にするのが ”bitcoin” という言葉。正直今年の春ごろから「ビットコインって何やねん」と思いつつ、特に調べようとも思わないままずるずるここまで来たのですが、最近になってますますビットコインのニュースを見聞きするようになったので、調べてみることにしました。

Bitcoin
と思ったら、ちょうどニューヨーク・タイムズ紙(The New York Times @nytimes)が『Bitcoin, Explained』というビデオを YouTube チャンネルにアップしていたので、それを観てみることに。すると、

The whole thing is underpinned by a computer network made up of users’ machines. Bitcoins are mathematically generated by those computers as they execute difficult, number-crunching tasks, a process known as mining.(0:47)

と言っていました。

ポイント

“underpin” は「基盤となって支える」という意味です。

underpin | Macmillan Dictionary

  1. to be an important basic part of something, allowing it to succeed or continue to exist
  2. to support something such as a wall by putting a strong piece of metal or concrete under it

(もともとは 2. のように「壁などにピンを刺して物を支える」という意味で、そこから物以外にも派生して使われるようになったものと考えられます!)

つまり、「全ては、ユーザのマシンによって構成されたコンピュータ・ネットワークによって支えられている。ビットコインは、それらのコンピュータが “mining(採掘)” と呼ばれる難しくて複雑な計算問題をこなすことによって、数学的に生み出されるのだ」と言っていたのでした。

なんじゃそりゃー!

以下の解説ビデオもとてもわかりやすいです。

補足

というわけで、ビットコインは、なんだかおそるべし仮想通貨です。何でもかんでもデジタルになってきているな〜とは思っていましたが、ついにお金もデジタルになるとは。

利点としては、低い手数料で取引ができるところが、新たな代金決済の代替手段として魅力的みたいです。先週18日には、米上院国土安全保障・政府問題委員会(Homeland Security and Governmental Affairs Committee)が初めて仮想通貨に関する公聴会を開き、その危険性と利点について意見を交わしました。

公聴会では米財務省や司法省、国土安全保障省といった関連部局の担当者に加え、ビットコイン財団幹部や学識経験者らが証言した。委員長のカーパー上院議員はインターネット技術を引き合いに出し、当初は多くの人が不正使用への懸念を表明したが長期的には極めて有益な効果をもたらしたと言及。ビットコインが同様の存在になりうるのか意見を求めた。

via 仮想通貨ビットコインに再び注目 米議会で公聴会 | 日本経済新聞(11.19.2013)

私にとっては、Bitcoin は全くもって「得体の知れないもの」という感覚なのですが、”委員長のカーパー上院議員はインターネット技術を引き合いに出し、当初は多くの人が不正使用への懸念を表明したが長期的には極めて有益な効果をもたらしたと言及。” というくだりを読むと、「インターネットが最初に登場した時もみんなこんな気持ちだったのかな」とちょっと興奮します。

というわけで、ビットコインを取り入れている企業やサービスは今、どんどん増えています。

中には、今週末のブラック・フライデーにビットコインを取り入れるところも。

ビットコインには、代金決済以上の役割も期待されているそうです。

Beyond pure supply-and-demand economics, Bitcoin is gaining a following among investors who are looking for things that may hold their value in the face of risks such as inflation and currency devaluations.

“Money has two primary purposes: as a medium of exchange, and as a store of value,” Tilenius says. “While many people focus on Bitcoin as a new medium of exchange, I believe it’s real value lies as a store of wealth. Bitcoin is a new asset class.”

(純粋な供給需要経済である以上に、ビットコインはインフレや通貨の切り下げなどのリスクに対抗する価値を持つものを求める投資家たちからの支持も集めつつある。

「お金には2つの目的があります。一つは交換手段として、もう一つは価値の保存としてです」とティレニウス氏は語る。「多くの人は交換手段に重点を置いていますが、私は富の保存にこそ真の価値があるのではないかと思っています。ビットコインは、新しい資産形態なのです。」)

via ‘Cryptocurrency’ on the rise: Bitcoin tops $1K | USA Today(11.27.2013)

ただし、ビットコインの相場は変動が激しいという面もあります。

ビットコインは通常の通貨とは異なり、国家などによる価値保証が付いていない。金融政策の影響で供給量が増減したり価値が変動したりすることはないが、需要次第では価値が下がるリスクもある。

via 仮想通貨「ビットコイン」、初の1000ドル乗せ | 日本経済新聞(11.28.2013)

ちなみに、ビットコインは誰でも買えるそうですが、私自身はまだちょっと勇気が出ません。ただ、国際決済に便利というのはたしかに魅力があります・・・!