キャサリン妃出産のニュースで何度も耳にした「in labor」の意味とは?
昨日も取り上げましたが、キャサリン妃が出産する直前、ニュースで何度も “in lobor” という言葉を耳にしました。下の TIME 誌の動画でも、”in lobor”(0:49〜)が何度も登場しています。
ポイント
私は “in lobor” と初めて聞いた時、「ん?キャサリン妃労働中???」と意味不明だったのですが、この場合、”lobor” は「労働」ではなく「分娩」という意味で使われています。
- work, especially hard physical work:
- workers, especially manual workers, considered collectively:
- manual workers considered as a social class or political force:
- (Labor) a department of government concerned with a nation’s workforce:
- the process of childbirth, especially the period from the start of uterine contractions to delivery:
- (Labour) [treated as singular or plural] (in the UK or Canada) the Labour Party
(1. は特に肉体労働を指すんですね!出産も、ある意味肉体労働とも言えるかもしれません。)
キャサリン妃は労働していたのではなく、いよいよ出産間近の状態になっていたんですね〜
補足
というわけで、昨日の記事では男の子誕生のところまで取り上げて、「わが輩はロイヤルベイビーである。名前はまだない」というところで締めくくったのですが、なんと翌日に名前が決定しました!!
The #RoyalBaby will be known as His Royal Highness Prince George of Cambridge http://t.co/tf83EPPL7F @BBCPeterHunt pic.twitter.com/m5PuQC7GSA
— BBC Breaking News (@BBCBreaking) July 24, 2013
ジョージ・アレクサンダー・ルイくんです。
ジョージという名前は、イギリスの歴代の王の中に6人いて、そのうちの1人はエリザベス女王の父親、ジョージ6世です。
映画「英国王のスピーチ」のモデルともなったジョージ6世は、第2次世界大戦中、ドイツから激しい爆撃を受けながらもロンドンのバッキンガム宮殿にとどまり、国民を鼓舞し続けたことで知られ、エリザベス女王も父親を敬愛していると言われています。
イギリスの公共放送BBCなど地元のメディアは、ウィリアム王子夫妻の子どもの名前はこのジョージ6世から取ったのではないかとの見方を伝えています。
また、ミドルネームの「アレクサンダー」は、エリザベス女王のミドルネームのアレクサンドラから取られたとみられています。
「ルイ」はウィリアム王子のミドルネームの1つですが、メディアは、チャールズ皇太子と親交が深く、1979年にIRA=アイルランド共和軍の爆弾テロに遭い死亡したマウントバッテン卿をしのんで付けられた可能性もあるとの見方を伝えています。
“映画「英国王のスピーチ」のモデルともなったジョージ6世” については、『英国王のスピーチ(The King’s Speech)』(2010)の日本語予告編でも、ウィリアム王子の祖母にあたるエリザベス2世のお父さんがジョージ6世だと冒頭でちゃんと説明されていました。
ただ、BBC の記事『BBC News – Royal baby: William and Kate name their son George』(7.24.2013)によると、
BBC royal correspondent Nicholas Witchell said George will be seen as a tribute to the Queen’s father but the couple are said to genuinely like the name themselves.
Alexander was a favourite of Catherine’s, he added.
via BBC News – Royal baby: William and Kate name their son George
ということで、キャサリン妃とウィリアム王子は「ジョージ」という名前がもともと気に入っていたみたいです。ただし、キャサリン妃が最も気に入っていた名前はミドルネームに付けられた「アレクサンダー」だったと記事は伝えています。
ちなみに、ジョージ6世のファースト・ネームは「ジョージ」ではありません。アルバート(Albert)です(ジョージは4番目の名前でした)。家族からはバーティ(Bertie)と呼ばれていて、『英国王のスピーチ』でも妻エリザベス(ヘレナ・ボタム=カーター)やスピーチ矯正の専門家ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)が「バーティ」と呼ぶシーンがありました。
英デイリー・メール紙の記事『Prince George VII: How Baby Cambridge has become the seventh royal George』(7.24.2013)によると、「ジョージ」は、2011年にイギリスで12番目に人気のあった名前だそうです。
復習
Q.『英国王のスピーチ』の最後の映像で “Your Majesty”(0:37)が使われていますが、その意味は何だったでしょう?