アパートの契約書で目にした「haul-away」の意味とは?
先週引っ越しをしたのですが、古いアパートを出る前に、管理人さんからこんな用紙をもらいました。
その “NOTE” と書かれている段落が☆印で目立っていたので目を通してみたところ、
NOTE: Items left in unit will be charged a flat rate of $150 to haul-away; if any of the items listed above are not cleaned upon move out, the cleaning fee will be deducted from your refundable portion of your security deposit at $40.00 per hour.
と書かれていました。
ポイント
“haul away” で「撤去する」、”haul-away” は「撤去」という意味になります。
「注意:アパートに残されたアイテムは、撤去費用として一律150ドルが課せられます。上記のリストにあるアイテムのうち、引っ越し時に奇麗にされていない物があれば、クリーニング費用として1時間につき40ドルがセキュリティ・デポジットから差し引かれます。」と書かれていたのでした。
セキュリティ・デポジットは入居時に払う保証金なんですが、部屋を奇麗にして出ると、たいていは戻ってくるようになっています。
補足
というわけで一生懸命奇麗にして部屋を出た結果、管理人さんに「素晴らしい!」というお褒めの言葉をいただき、見事全額デポジットが返ってきましたー!
それは良かったのですが、厄介だったのは引っ越し作業。これがもう、めっちゃ大変でした・・・
引っ越しを始めたのは先週の金曜日の午前。U-Haul に電話をして引っ越し用のトラックを借り、ジェガーさんの友人が昼頃合流。まずはソファやベッドなど、大型家具の引っ越しから始めました。
ところが、ソファがでかすぎてドアを全く通過しません。
「このソファどうやってこの部屋入ったんや・・・!」
あの手この手でソファをぐるぐる動かすも、どの角度でもってもだめ。1時間くらい格闘したあげく、なんとか力づくで部屋から出すことができました。
ジェガーさんの友人は数時間しか時間が空いていなかったため、すぐに大型家具だけ先に新居に移しに行くことに。手分けして、私は部屋で荷造りの仕上げとベッドルームやキッチンの掃除を開始。
ところがジェガーさん、なかなか戻ってきません・・・
私の掃除が終わってもまだ帰って来ないので電話をしてみると、「今ちょうどソファ入ってん!」
どうやら、新居の方でもソファがドアを通過しなかったようです。ソファ、時間取りすぎです。夕方頃になってやっとジェガーさんが帰ってきました。
「ちょっとちょっと、もう夕方やで!ペース上げなヤバいで!」
「大丈夫大丈夫、あと段ボール箱だけやろ?あのソファに比べたらもう、怖いもんなしや」
ところが、またしても事件が。
そもそも私たちが前のアパートを出るきっかけとなったのは、家賃の値上がりと、新しい駅の建設工事による騒音問題でした。この騒音が先週明け頃から本格的にひどくなり始め、立て続けにテナントが出ていくようになったのです。私たちが引っ越した金曜日だけでも、我が家を含めて4、5家庭が引っ越ししていました。でもエレベーターは2台しかありません。言わずもがな、エレベーターの取り合いです。
段ボールは重いし、エレベーターはなかなか使えないし、使えたとしてもそんなに大きくないから一度にいっぱい積めないし・・・、もう辛いこと続きです。
「引っ越しいややー!」
「何言ってんねん、引っ越しってこんなもんやろ!引っ越したことないん?」
「あるけど、引っ越し業者とか使わんの?」
「物盗まれたりしたら嫌やん」
「・・・!」
私はそんなことを考えたことがなかったので驚きましたが、ジェガーさんは人よりちょっと慎重なところがあるので、そんなことを言って引っ越し業者を使わないのはジェガーさんだけかも・・・と思って他の家庭の様子を観察していると、どこもみんな家族総出で荷物を運んでいます。しかも、私たちのような U-haul のトラックではなく、自家用車のトランクや後部座席にぎゅっぎゅっと荷物を押し込んでいる人たちも。引っ越し業者を利用しない理由が全て「物が盗まれたら嫌」かどうかはわかりませんが、引っ越し業者を使うというのはどうも一般的な選択ではなさそうです。
トラックに全て荷物を積み終わった頃には、もうすっかり夜になっていました。今日中に全部新居に運べんのんかいな〜と思っていると、またしても事件発生。姉さん、事件だらけです。
新しいアパートに到着し、一つ一つの部屋を改めて点検しながら「良い感じ!」ときゃっきゃしていた時のことでした。ふと見慣れない虫(bug)がうろうろしているのを発見。
「なんか虫いるー!」
私は虫が大の苦手です。すぐにジェガーさんを呼び、対処してもらいました。ところが、ほっとしたのも束の間、またもや虫を発見。
「うわっ、また虫やー!」
さっきは「窓開けてたから、外から入って来たんやろ」と言っていたジェガーさんも、今度はまじまじと虫を観察。そして衝撃の一言を発しました。
「これ、G や」
G とは、ゴ○ブリ(cockroach または roach)のことです。私がこの世で最も苦手なものの一つなので、ここでは本名を伏せて G と呼ばせていただきます。
「え”ーーー!」
私はこちらへ来てからまだ一度も G を見たことがなかったので、てっきりこの地域には G がいないのかと思っていました。が、やはり G はどこにでも生息しているようです。日本の G よりは小さいですが、G を1匹みたら何十匹もいると思え、と言われていることもあって、気味が悪くて仕方ありません。
「うち、G とかまじ無理やねんけど」
「そんなん、ぼくも無理やし」
ジェガーさんがあちこち調べたところ、どうやら元凶はキッチンだということが判明。
すでにソファもベッドも引っ越し済みですが、2人とも一気にこの家に住む気が失せてきました。ただ、あいにく夜になってしまっているので、管理人さんにすぐ連絡して事情を話すわけにはいきません。その日は疲れてぐったりしていたので、「明日管理人さんに話して、無理やったらここに住むのはやめて出ていこう」と決め、バッタリ就寝。
そして翌日の朝一番に管理人さんに事情を話すと、管理人さんが同情してくれて、急遽害虫駆除の業者に来てもらうことになりました。ところが残念ながらその日は土曜日。どこに電話をしても「月曜日なら大丈夫です」という返事ばかりです。結局管理人さんの説得により、荷物を土曜日に全て運び入れ、その荷物でキッチンの入口にバリケードを作り、キッチンから G が出てこないよう厳重にブロックすることに。
週末はめちゃくちゃ不安でしたが、キッチンが使えない間の外食費は負担してもらえることになり、週明けには害虫駆除も無事終了。業者のチェックによると、どうやらオーブンの中に食べ物のカスがたまっていて、そこで繁殖したようでした。管理人さんの計らいにより、オーブンもその日のうちに新品に交換してもらったので、とりあえずは一安心です。
それにしても本当、大変でした。一時は家なき子になるかと思いました。
害虫駆除をしてもらうまでキッチン用品や食品の段ボールには手を付けていなかったため、今週も引き続き荷物の整理作業が続きそうですが、なんとかこのアパートで落ち着きそうです。