Google Reader 終了のニュースで目にした「petition」の意味とは?
昨日、新ローマ法王選出と時を同じくして発表された、Google Reader 7月1日終了のお知らせ。ウェブではあちこちで嘆きの声が上がってましたが、私もびっくりしました。好きなブログの最新記事が手軽に読めて便利だったからです。
それでいろいろ記事をチェックしていると、”petition” という言葉を何度か目にしました。見出しにも使われています。
Online Petitions Protest Google Reader Shutdown | PCMag
White House Deletes Google Reader Petition | Marshable
The Death Of Google Reader Sparks A Petition 30,000 Signatures Strong | TechCrunch
ポイント
petition は “嘆願書” という意味です。
- a document signed by many people that asks someone in authority to do something
- [LEGAL] an official document in which you ask a court to take legal action
- [FORMAL] a request made to God or to someone such as a king
(2. の意味では、グリーンカードの手続きをしている時によく目にしました! 例:I-130, Petition for Alien Relative)
以前、ピアース・モーガン Vs アレックス・ジョーンズの討論について書いた時も、
『ピアース・モーガン・トゥナイト(Piers Morgan Tonight)』のホストを務めるイギリス人ジャーナリスト、ピアース・モーガン(@piersmorgan)氏と、彼を国外退去(deport)させる嘆願(petition)の署名活動を行った、ラジオ番組のホストでもあるアレックス・ジョーンズ(Alex Jones)氏の対決です。
via ピアース・モーガン Vs アレックス・ジョーンズの討論で耳にした「firearm」の意味とは? | ツカウエイゴ
でちらっと単語を紹介していましたが、何か問題があった時にこういった署名活動はよく行われています。
補足
というわけで現在も Google Reader の継続を求める人たちが Change.com や keepgooglereader.com で署名運動を行っていますが、私が最も気になったのは、「どうして Google が Google Reader の終了を決定したのか」でした。
公式ブログでは「利用者数の低下」が挙げられているのですが、IB Times がもうちょっと掘り下げた記事を書いていたので、読んでみました。
原文→ Google Kills Reader, Force-Feeds Us Google+: Don’t Be Evil?(2013年3月)
Google Reader がサービスを開始したのは7年前。終了が発表されると、数時間の間に “Google Reader” がローマ法王関連のハッシュタグを押しのけてツイッターでトレンド入りし、 #SaveReader というハッシュタグまで出回りました。
13日夕方には、グーグルのソフトウェア・エンジニア(software engineer)を務めるアラン・グリーン(Alan Green)さんが Google Reader の公式ブログに記事を投稿し、同サービスの利用者数が減っていることを説明。ただし、具体的な数字は明かされませんでした。今後はより少ないサービス製品に精力を注いでいく、それがより良いユーザ体験につながると私たちは思っている、とグリーンさん。
IB Times はここで、「グリーンさんの説明が『強制的に Google+ に切り替えさせます』と暗に言っているように聞こえたのなら、それはあなただけではありません」と言っています。
Google が Facebook と競合するために、同社のさまざまなサービスとソーシャル・ネットワークを結びつけようとしているのは明らか。Google+ を使って情報をシェアする書き手に対しては、認知度を高めてあげるといった配慮も厭いません。
1月の時点で Google+ のアクティブ・ユーザー数は昨年の同時期から27%上昇して3億4300万人に達し、ソーシャル・ネットワークの中で2番手になりました。Facebook の6億9300万人にはまだまだほど遠いですが、着実に地位を築いています。
ただ、Facebook と少し異なるのは、多くの人が Google+ を自分の意思に関わらず使っているところ。Google はどんどん “Google+ を使わざるを得ない状況” を作り出しつつあると記事では述べられています。
Google のアカウントを作ると自動的に Google+ のアカウントも作られるようになりましたからね。私も一時期個人のアカウントを使ってましたが、今は放置気味です・・・
Google はなんとかもっと多くの人が Google+ を使うように工夫を凝らしている最中なんやと思いますが、もしこれでますます Google+ の利用が強制的になっていったら、逆に Google+ に対する反発も強くなっていくような気がしてなりません。
ちなみに、Change.com の請願書を立ち上げたダン・ルイス(Dan Lewis)さんは、Google 宛に書いた文章の中で、こう綴ってはります。
A few years ago — years, wow — Google Reader was one of my go-to social networks. It was an accidental one. I was using it for its intended purpose — aggregating and reading a lot of web content in one place — but it turns out, a lot of other people were doing the same thing. A lot. Many of which shared interests and when you added the amazing (amazing!) share and comment features, Google Reader blossomed into a wonderful experience for many of us, core to our day-to-day consumption of content online.
Unfortunately, you decided to kill those “extra” functions. I’m not here to ask you to reverse that (you should, though). In doing so, Google Reader’s day-to-day value declined, and I, like many, ended up using it less often. Instead of hitting the bookmarklet I have on my Chrome install three, four times a day, it’s now a once a day (okay, once every other day more often, recently) experience.
via Petition | Google: Keep Google Reader Running | Change.org
「せっかくシェア機能やコメント機能が付いて使いやすくなったのに、それが排除されてしまって価値が減った。自分も使う頻度が減った」ということで、Google Reader のシェア機能は当初は Twitter や Facebook もあったのですが、Google+ だけに変更されてからみんな使わんくなったんちゃうかと言ってはるんですね。
・・・そのうち Google+ 反対の署名運動も行われるかもしれません。
参考
Google Reader の代替方法はすでにいろいろ提案されています。
- Google Reader Is Shutting Down; Here Are the Best Alternatives | Lifehacker
- As Google Reader is killed off, Flipboard, Feedly and others step up with RSS alternatives | The Next Web
- Google Reader 代替にFeedly が名乗り。他社アプリのAPIアクセス受け入れも表明 | Engadget Japanese
- Googleリーダーが7月に終了!代わりになりそうなRSSリーダー&サービスまとめ | NAVER まとめ
- (追記あり)7月1日に終了するGoogleリーダーの代わりに使えるサービスは? | ライフハッカー[日本版]