カジュアルに使われる「get out of here」の意味とは?
ちょっと前のこと。ジェガーさんとパーティに行ったら、えらい人が多かったので、30分も経たないうちにジェガーさんが “Let’s get out of here.” と言いました。
ポイント
“get out of here” は日常生活でよく使われています。
- used for telling someone to leave
- [SPOKEN] used for saying you do not believe what someone is telling you
(2. は主にアメリカで使われているようです。)
ジェガーさんは「出ていこ」と言っていたのでした。
スポンジ・ボブ(SpongeBob SquarePants)でも、大泣きするスポンジ・ボブが、近づいてきたパトリックに泣きながら “Just get outta here, you stupid damn animal!” と叫んでいました。
outta: a way of writing ‘out of’ that shows how it sounds in informal conversation
(”out of” をカジュアルに発音すると “outta” と聞こえることが多いので、そのように書かれることがあります。ただ、話し言葉なので、きちんとした文章を書く時などは “outta” と書かないよう注意です!)
補足
また、日曜の第47回スーパーボウル(Super Bowl XLVII)のコマーシャルで流れていた映画『World War Z』の予告編でも、ブラッド・ピット(Brad Pitt)が “We’re getting outta here.”(0:59)と言っていました。
このようにスーパーボウルでは、企業のコマーシャルはもちろん、新作映画の予告編が初めて公開されることも多いです。今年はこのゾンビ映画大作の他、『アイアンマン3(Iron Man 3)』(米5/3公開 & 日本4/26公開)やジョニー・デップ主演のディズニー新作『The Lone Ranger』(米7/3公開)などの予告編が初公開されました。
私はもともとゾンビ映画にはあまり興味がないのですが、『World War Z』は面白そう。6月21日米公開ということで、楽しみです。
続いて映画以外のコマーシャルの中で私が一番おもろいと思ったのは、下のコマーシャル。何のコマーシャルかわかりますか?たぶん最後の方まで観たらわかると思います。
答えは衣料用洗剤の会社 Tide。サンフランシスコ49ers(San Francisco 49ers)のファンが観戦中に興奮した勢いでナチョス(nachos)をこぼしたと思ったら・・・どう見てもソースの染み(stain)が 49ers の伝説的選手ジョー・モンタナ(Joe Montana)の顔やん!ということで一躍話題になるという CM。今の時代の特性を見事に反映しつつ、最後はちゃんと洗剤につなげてはるのがお見事です。服についたソースの染みがジョー・モンタナやとわかった瞬間のおっちゃんの喜びようがツボでした。
あともう一つおもろかったのが、ヤギの CM。
Doritos チップスの好きなおっちゃんが、Doritos チップスを食べているヤギ(goat)が売りに出されているのを見て一目ぼれ。家に連れて帰って思う存分 Doritos チップスを食べさせるんですが・・・、ということで30秒でうまいことまとまっています。全部観た後にもう一回初めから観ると、最初にヤギを売りに出していたおっちゃんが今度は気になるという、何気にめちゃ奥深い CM になっています。
そういえば、次の牛乳の CM も30秒でよくまとまっていました。
愛する我が子の牛乳のためなら、ちびっ子の頼みも、銀行強盗も、車に閉じこめられた人の決死の叫びも振り切る父。外界ではいろんなことが起こっているのに、おっちゃんの頭の中がいかに牛乳でいっぱいかがよくわかる CM になっています。
また、Tide の CM のように、スーパーボウルに絡めた CM も毎年絶対いくつかあります。たとえば、次の Hyundai の CM もそう。
やや趣向は異なりますが、2つの派閥(オレオはクッキー派 vs オレオはクリーム派)に分かれて対戦する、という意味では、下のオレオ(Oreo)の CM もスーパーボウル絡みと言えるかもしれません。(ちなみに私はクッキー派です。)
こんな感じでスーパーボウルのコマーシャルは基本的におもろい系が多いのですが、たまにぐっとくる系も登場します。今年私が最もぐっときたのはこの CM でした。メインが馬で、バドワイザー(Budweiser)が脇役という演出もさりげないです。
あと、毎年クォリティの高い CM で楽しませてくれるコカコーラ(Coca-Cola)の CM も、じわじわぐっときました。
ところで先週、CM の予告編を紹介した時に、
個人的にはタコベル(Taco Bell)の「暴走おじいちゃん(Grandpa Goes Wild)」が今のところ一番面白かったです。
おじいちゃんのこけ方がめっちゃ豪快。タコベルはメキシカン料理のファストフード・チェーンですが、そういったものは一切出てきません。当日公開される本編では、もしかしたら最後におじいちゃんがタコベルに豪快にかぶりつくのかもしれませんが、予告編だけ観たらめっちゃシュールです。
と書いたんですが、本編はこんな感じになっていました:
やっぱりおじいちゃん、最後豪快にタコベルにかぶりついてはりました!予想的中です。
一方、スーパーボウル前に公開されたティーザー広告でケイト・アプトン(Kate Upton)さんのセクシーぶりが話題を呼んだメルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)は、ウィレム・デフォー(Willem Dafoe)やアッシャー(Usher)が出演している CM が本編やったそう。
こちらは下のティーザー広告が話題を呼びすぎて、本編はちょっと物足りないと思った人も多かったようです。
逆に当日はドメインネーム取得サービス Go Daddy の CM が反響を呼んでいたので、セクシーさはやっぱり話題になりやすいんでしょうね〜
私は今回初めてスーパーボウルのコマーシャルをリアルタイムで観たんですが、いざコマーシャルになるとつい話をしたりトイレに行ったりしてしまって、意外と「あっこれ見逃してた」というコマーシャルが多かったです。
でも、この記事を書くためにコマーシャルを片っ端から観直したため、今日銀行に行ってスモールトークで「週末何かしてました?」「スーパーボウル観てました」という話になった時も、
「どのコマーシャルが一番良かったです?」
「Tide の “奇跡の染み” のコマーシャルですかね」
とすぐ答えることができました。すると、話をしていた隣の銀行員(banker)さんが「私も私も!あれ一番おもろかったですよね!」
私の担当の銀行員さんはスーパーボウルを途中までしか観ていなかったそうで、「それ観てませんけど、 Doritos のヤギも結構面白かったと思いません?」と言わはったんですが、その瞬間またもや私と隣の銀行員さん2人揃って「それそれ!それは二番目におもろかった!」と意気投合し、銀行でやたら盛り上がりました。
私がこのブログを続けることで目指している目標の一つに「スモールトークをもっと楽しむ」というのがあるんですが、意外なところで役立って良かったです。
主要なコマーシャルは、こちらで時系列に紹介されています!→ 2013 Super Bowl Ads: GoDaddy, Budweiser, Mercedes, BlackBerry, Samsung and the night’s most interesting commercials. – Slate Magazine
復習1
Q. 映画『World War Z』の予告編で、ブラッド・ピット(Brad Pitt)が “Hold on guys.”(0:26)と言っていますが、この “hold on” はどういう意味だったでしょう?
復習2
Q.『Got Milk?』の CM で、我が子のミルクをゲットしに走るお父さんが、ちびっこの頼みに対して “I’m sorry, honey. Gotta go.”(0:10)と言っていますが、”gotta go” の意味は何だったでしょう?
A. 急いでいる時などによく使われる「I gotta go.」の意味とは?
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