第70回ゴールデン・グローブ賞ノミネート発表!で意外だった作品 & 人々

今週発表された、ゴールデン・グローブ賞(Golden Globes)のノミネート一覧。毎年ゴールデン・グローブ賞が発表されると「今年ももう年末か〜」としみじみした気持ちになります。



ところでこのゴールデン・グローブ賞、毎回1つや2つは「えっ?」と驚く候補が含まれている気がするのは気のせいでしょうか。と思ったら、The Daily Beast がその驚きをまとめてくれていたので、私の個人的な印象も合わせてご紹介します。

<意外なノミネート作品 & 人々>

  1. ジャンゴ 繋がれざる者Django Unchained)- 12月25日米公開 & 来年3月1日日本公開
  2. この作品からはクリストフ・ヴァルツ(Christoph Waltz)とレオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)の2名が助演男優賞にノミネートされてはります。記事には「クリストフ・ヴァルツはまだわかるけど、レオナルド・ディカプリオがノミネートされて『世界にひとつのプレイブックSilver Linings Playbook)』(来年2月22日日本公開)のロバート・デ・ニーロが入っていないのは衝撃」と書かれていましたが、私も『ジャンゴ』を観ていないのでまだ何とも言えないものの、ロバート・デ・ニーロが入っていなかったのはびっくりでした。

  3. ザ・マスターThe Master)- 来年3月日本公開
  4. ポール・トーマス・アンダーソン(Paul Thomas Anderson)監督の最新作。この映画からは主演男優賞にホアキン・フェニックス(Joaquin Phoenix)、助演男優賞にフィリップ・シーモア・ホフマン(Philip Seymour Hoffman)、そして助演女優賞にエイミー・アダムス(Amy Adams)の3人がノミネートされています。私個人は納得だったんですが、賛否がわかれる作品だとは思うので、この結果を意外に思う人もいるかもしれません。

  5. リチャード・ギア(Richard Gere)

  6. Arbitrage』(日本公開未定)も見ていないので何とも言えませんが、あまり話題になっていたように思わないので、たしかに意外です。

  7. ニコール・キッドマン(Nicole Kidman)

  8. これは衝撃。『The Paperboy』(日本公開未定)は私は観ていないのですが、悪評がかなり目立っていたからです。記事の筆者のコメントにもだいぶ戸惑いが表れています。

  9. 砂漠でサーモン・フィッシングSalmon Fishing in the Yemen
  10. これも衝撃。悪くはありませんでしたが、他にもっとノミネートにふさわしい作品あったんちゃうん!?と思ってしまいます。原作は好きですが。

  11. レイチェル・ワイズ(Rachel Weisz)

  12. The Deep Blue Sea』(日本公開未定)も私は未見。こうやってみると、意外とまだ観ていない作品多いです。

<ノミネートされるかと思いきやスルーされた作品 & 人々>

  1. トム・フーパー(Tom Hooper)
  2. まだ『レ・ミゼラブルLes Miserables)』(12月25日米公開 & 12月21日日本公開)は公開されていないので私は何とも言えませんが、記事によると彼が『英国王のスピーチKing’s Speech)』でアカデミー賞を受賞した2010年度のゴールデン・グローブ賞でも、『ソーシャル・ネットワークThe Social Network)』のデヴィッド・フィンチャー(David Fincher)監督に受賞を持って行かれたそうなので、ゴールデン・グローブ賞にはつくづく縁がない人なのかもしれません。ただ、アカデミー賞にはまたノミネートされるかもしれませんね〜

  3. ジェイク・ギレンホール(Jake Gyllenhaal)

  4. End of Watch』(日本公開未定)の演技がかなり良かったそうなんですが(私は未見ですが、予告編観たら観たくなってきました)、いかんせん今年の主演男優賞は名役者揃い。残念ながら漏れてしまったようです。

  5. アンソニー・ホプキンス(Anthony Hopkins)
  6. 『ヒッチコック(Hitchcock)』(来年春日本公開)でヒッチコック役を務めたアンソニー・ホプキンス(Anthony Hopkins)ですが、ノミネートは逃しています。私、こんな映画があったことも知りませんでした・・・!日本に行っている間にいつの間にか公開されていたようです。記事によると、映画自体の評価は分かれているようですが、かなり観たいです。予告を観ただけで、もうアンソニー・ホプキンスがヒッチコックにしか見えません。

  7. ホビット 思いがけない冒険The Hobbit: An Unexpected Journey
  8. ダークナイト ライジングThe Dark Knight Rises
  9. 大作はことごとく外れていますね・・・。

  10. クべインゼイン・ワリス(Quevenzhane Wallis)
  11. サンダンス映画祭(Sundance Film Festival)で話題になった『ハッシュパピー バスタブ島の少女Beasts of Southern Wild)』(来年4月日本公開)の主役の女の子。わずか9歳で、信じられないくらい自然体かつパワフルな演技を披露しています。ゴールデン・グローブ賞は外しましたが、もし彼女がアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたら、史上最年少となるそうです!

  12. エマニュエル・リヴァ(Emmanuelle Riva)
  13. 今年のカンヌ映画祭で最高賞のパルムドールを受賞したミヒャエル・ハネケ監督最新作『愛、アムールAmour)』(来年3月9日日本公開)に出てくる老夫婦の妻役。こちらは85歳。残念ながら、『君と歩く世界Rust and Bone)』(来年4月6日日本公開)で両足を失ったシャチの調教師を演じた同じフランス人のマリオン・コティヤール(Marion Cotillard)にノミネートを持っていかれてしまった、と記事は伝えています。

  14. レ・ミゼラブルの脇役たち
  15. Russell Crowe, Hugh Jackman

    (By Eva Rinaldi from Sydney Australia (Russell Crowe, Hugh Jackman) [CC-BY-SA-2.0], via Wikimedia Commons

    この映画からノミネートされているのは、主演男優賞にヒュー・ジャックマン(Hugh Jackman)、助演女優賞にアン・ハサウェイ(Anne Hathaway)の2人だけ。今年は特に助演男優賞のノミネート陣のレベルがものすごく高いので、ラッセル・クロウ(Russell Crowe)やエディ・レッドメイン(Eddie Redmayne)は残念ながら外れています。

  16. トム・クルーズ(Tom Cruise)
  17. ロック・オブ・エイジズRock of Ages)』で破天荒なロックスターを演じた彼ですが、頑張りすぎている感じが私は見ていてちょっと辛かったです。歌は良かったんですが・・・

  18. マシュー・マコノヒー(Matthew McConaughey)
  19. 彼は今年『Magic Mike』(日本公開未定)だけでなく『Bernie』(日本公開未定)や『Killer Joe』(日本公開未定)にも出てはりましたが、私が唯一言えるのは、どの映画でもカウボーイ・ハットかぶってはりました。

  20. キーラ・ナイトレイ(Keira Knightely)
  21. 『アンナ・カレーニナ(Anna Karenina)』(来年3月日本公開予定)も未見なので何ともいえません・・・

  22. ジュリア・ロバーツ(Julia Roberts)
  23. えっ?と思ったら、これは記事を書いた筆者のジョークだそうです。『白雪姫と鏡の女王Mirror Mirror)』は未見ですが、筆者によると「ものすごくひどい(horrendous)映画」やったそうです。

というわけでいろいろありましたが、ゴールデン・グローブ賞は来年1月13日午後8時(東海岸)&午後5時(西海岸)で放送されます!

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