日常会話でよく使える「chill out」の意味とは?
普段生活をしていると、世間話(small talk)をする機会がたくさんあります。その時によく聞かれる質問の一つが、「週末何をしていましたか?」というもの。
こう聞かれると、週末に何かしていた場合は特に問題ないのですが、何もしていなかった場合はいつも答えるのに気がひけます。
そこで、まわりの人は何もしていなかった時に一体どう答えているんだろうと思い、他人の会話に耳を澄ましまくっていたところ、”I was chilling out all weekend.” と答えている人がいました。
ポイント
“chill out” は「リラックスする」という意味です。
chill or chill out: [INFORMAL] to relax and stop being angry or nervous, or to spend time relaxing
(リラックスして落ち着いたり、リラックスして時間を過ごす、という意味なんですね〜)
つまり、私が盗み聞きした人は、「週末はずっとリラックスしてたよ」と答えていたのでした。
補足
最近ジェガーさんが気に入っているロード(Lorde @lordemusic)という歌手について調べていた時も、昨年12月の第56回グラミー賞(56th Grammy Awards)ノミネート後のインタビューで「今後の予定は何ですか」と聞かれたロードさんが、”Um, I mean, I’m going home for Christmas, chilling out.(えっと、クリスマスは実家に帰って、リラックスすると思います)”(0:50)と答えていました。
このロードさん、本名はエラ・マリヤ・ラニ・イェリッチ=オコナー(Ella Marija Lani Yelich-O’Connor)さんで、ニュージーランド出身のシンガー・ソング・ライター。若干17歳です。
デビュー曲の『ロイヤルズ(Royals)』という曲が昨年大ヒットし、全米・全英のシングルチャート首位を獲得。第56回グラミー賞では4部門にノミネートされ、最優秀楽曲賞(Song of the Year)と最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞(Best Pop Solo Performance)を受賞しました。
その最優秀楽曲賞を受賞した『Royals』が、最近わが家でヘビーローテーションで流れているのです。
私はこの曲が家で流れているのを初めて聴いた時、「ああ、なんか聴いたことあるな」くらいの認識だったのですが、ジェガーさんに言わせると、「歌詞がめっちゃ興味深い」とのこと。
そこで歌詞に注意しながらよくよく聴いてみると、確かに興味深いです。端的に言えば、消費文化を一蹴してはります。下のビデオによると、チャートのトップ40に含まれるヒップホップをたくさん聴いているうちに、彼らの語るゴージャスな世界観と彼女の現実世界があまりにもかけ離れていることに違和感を覚えたのが、曲作りのきっかけになったそう。
日本でも「若者の車離れ」といったヘッドラインを目にしたりしますが、この曲が全世界でヒットしているところを見ると、日本に限らず世界的に物質主義は薄れてきているのかもしれません。
日本語字幕付きでご覧になりたい場合は、以下のビデオがおすすめです:
ちなみにこの曲、サッカーのアルゼンチン代表、リオネル・メッシ(Lionel Messi)選手が出演しているサムスン(Samsung)のギャラクシー・ノート3(GALAXY Note 3)の CM にも使われています。
薄汚い格好の子どもたちが『Royals』を歌う目の前で、スタイリッシュなギャラクシー・ノートをスタイリッシュに操るスタイリッシュなメッシさん。歌詞の内容を逆手に取って購買意欲に結びつけているところがすごいです。