夏本番!きれいな花火の写真を撮る11のコツと1つの大前提
4日は独立記念日でした。独立記念日と言えば、花火です。アメリカで花火が見られるのは基本的にこの独立記念日と元日の年に2回だけなので、花火好きの私は絶対見逃したくありません。
ブログにも花火のことを書こうと思い、「花火のことを書くなら花火の写真は必須やな」ということで、手持ちのデジタル一眼(DSLR)で花火をきれいに撮るためのコツを Photojojo! の記事『11 Tips for Sparkling Fireworks Photos』でおさらいしてみました。
- 三脚、三脚、三脚。
- 懐中電灯と電池の予備、大量の空のメモリーカードを忘れずに。
- 早めに場所取りする
- 早めに場所探しをする。
- 空の景色が邪魔されない場所を探す。花火が真上に来る場所ではなく、前方に見える場所を探す。
- 木や建物に遮られない場所を探す。街頭(street lamp)や他の光も露光に影響を及ぼす可能性があるので注意。
- 構図をより面白くできそうな、歴史的建造物などを見つける。
- 見晴らしの良い地点(vantage point)を探す。花火が映りそうな水面の近くや、花火が目線の高さに来るような高い場所(屋上やベランダ、橋)など。想像力を働かせて他の人がいないところに行く。
- 三脚は安定した水平な足場で使うのがベスト。長時間露出でも人が前を通りすぎないのが理想。
- 花火は煙が出るので、風の方向もチェック。自分のいる方向へ風が吹いていたら、景色がぼんやりしてしまう。
- フラッシュをオフにする
- ISO 感度を 50 または 100 にする
- ノイズ低減をオンにする
- セルフタイマーを使ってブレを抑える
- 花火モードの設定にする
- 無限にフォーカスする
- 長時間シャッター速度を使う:2、3秒長めに
- たくさん写真を撮って、工夫して、そして楽しむ!
- 花火が一個だけ打ち上がっている時は、ポートレイト・モードが使える。一度に花火がたくさん上がっている時は、風景モードを。
- 一番良い場面はだいたい最後に取ってあるので、フィナーレまでに容量を使い切らないよう注意。
- 水面や建物、歴史的建造物は面白い構図におすすめ。建物が前にあって花火が背後にあるような写真を撮ってみる。
- 人のシルエットを入れたものも撮ってみる。
- シャッター速度をより長くして、たくさんの花火をとらえてみる。
- めちゃめちゃ露光を長くして(20秒〜30秒以上)、黒の厚紙(carboard)や帽子などを使ってたくさんの花火を1フレームにとらえてみる(花火が上がっていない時に厚紙や帽子でレンズを覆い、光が入らないようにする)。バルブ(bulb)に設定しておけば、手動で閉じるまでシャッターを開けたままにできる。
- 暗くなる前に花火が始まったら、日の入りモードが使える。
- フラッシュを使って周りの人の様子を撮ってみる。
花火の写真をきれいに撮るためには、長時間露光(long exposure)が欠かせません。そして、長時間露光に必須なのが三脚(tripod)。どうしても三脚が持っていけない場合は、手すり(railing)や壁や車などを使ってなるべく安定させます。ミニ三脚を使うのもあり。
外はだんだん暗くなっていきます。その中でカメラの設定をあれこれ変える時のために、小型の懐中電灯(flashlight)は必要。電池切れ & メモリーカードの容量切れで写真が撮れなくなった!ということのないように、念入りに準備をしておきます。
いったん花火が始まったら、動き回る時間はありません。混んでいたらそもそも動くこともできません。以下、場所取りのコツが書かれていました。
ISO 感度が高ければ高いほど、カメラは光に敏感になります。本来暗い場所では ISO 感度は高い方が良いですが、長時間露光(長時間シャッター速度)の場合は写真にノイズが生まれてしまいます。ISO 感度の設定は100がベスト。
カメラによっては撮影後にノイズを消去するのに数秒かかるものもあり、その場合はすぐに次の写真が撮影できないので注意です。
三脚を使っていても、シャッターを押すだけでわずかなブレを生みだしてしまうので注意。タイマーの間隔を一番短く設定すれば、実際の撮影が行われる前に固定することができます。
最近のカメラは花火用のシーン設定があるものも多いので、数枚撮ってみて「設定あり」と「設定なし」のどちらが良いか判断します。
可能であればマニュアル撮影を。ほぼ無限にフォーカス(マニュアル撮影でない場合は風景モードを選択)し、絞り(aperture)を f/8 または f/16 に設定します。
シャッター速度が速いと花火の軌跡がうまく捉えられないので、シャッター速度を少し長めに設定します。最低1秒、できれば15秒以上が理想。いろいろ試してみて、一番良い秒数を見つけます。
その場合、マニュアル撮影の場合はシャッター速度を自分で変更すれば OK。マニュアル撮影でない場合は、最もコントロールしやすくてフラッシュがつかないモードを選択します。まだ花火がひゅるひゅると上がっている間にシャッターを押せば、自動的に長時間露光になってシャッター速度が適切に設定されるはず。
よりクリエイティブな花火の写真を撮るためのアイデアがいくつか紹介されていました:
これを読んで「今年はきれいな花火の写真撮るぞー」と気合いを入れた私。私のいるところは、夏場は完全に暗くなるのがだいたい夜10時頃なので、ぎりぎりまで用事を片づけて晩ごはんを食べたあと、9時半頃に近くの丘へ向かいました。ただ、最近引っ越して来たばかりなので、「確かあの辺に公園あったよな・・・」「・・・っていうか、公園なくない?」とジェガーさんと手探り状態。
だんだん迷子になり始めたので、道行く人をつかまえて「この辺に公園ありましたよね?」と聞くと、その人たちも公園に向かう途中だったのでついていくことにしました。
しばらくすると公園が見えてきたのですが、めっちゃ人がいます。もうだいぶ空も暗くなってきていたので、急いで見晴らしの良いところに席を確保。着くのがちょっと遅かったので、三脚も使えず、視界もちょっと遮られていますが仕方ありません。夜景は抜群にきれいで、空も広いので、花火はきれいに見えそうです。
「なんやかんや言ってええ場所見つけられてよかったな〜」と言っていると、突然花火のあがる音がしました。「お、始まったー!」
・・・が、花火が見えません。
公園に集まっている人全員「花火どこやどこや?」となっています。そのうち、誰かが大声で「あっちやー!」と叫びました。みんなでぐるりと周りを見渡すと、公園の左側にある家の背後に、ちょろっと花火の端っこが。
「えっ・・・花火・・・あっちなん!?」
ジェガーさんと私はもう、何がなんだかわかりません。なんで花火の見えへん公園にこんな人集まってんねん・・・!
そうこうしている間も花火はぽんぽんあがっているので、花火の見られる場所を求めて急遽移動を開始。公園中の人が大慌てで移動していて、アホすぎて笑えます。ジェガーさんの後ろを歩いていた人も、アホを皮肉して “This is the parade of geniuses.(天才のパレードやな)” と叫んでいました。
ほんま、今年だけ花火のあがる位置がズレていたのか、毎年この現象が起きているのか、謎すぎます。
とりあえず、私とジェガーさんは丘のてっぺんを目指すことに。でも、音は聞こえるのになかなか花火が見えません。まわりはおっきい家ばっかりで、みんな屋上にのぼって優雅に花火を楽しんではります。
「うちも屋上入れて欲しいな〜入れてくれへんかな〜」と言っていると、大きな家の大きな庭と、隣の大きな家の大きな庭の間からふっと一瞬花火が見えました。
「あれっ!今花火見えたー!」
見えたと言っても、視界は遮られまくりなので花火の3分の1くらいしか見えていませんが、ちょっとでも見えたことにもはや感激。
動くのももういやになって、その場にジェガーさんとぼーっと立ち尽くし、花火(の3分の1)を楽しみました。
というわけで花火の写真はないのですが、花火の写真をきれいに撮るための大前提として、
「その場所で本当に花火が見られるかをちゃんとチェックする」
という項目を私の方からつけ加えさせていただきたいと思います。