英文メールの結びに書かれていた「Cheers」の意味とは?
7月10日から始まった Google の無料オンライン検索スキル講座(Power Searching with Google)。講師は同社のシニア研究科学者(Senior Research Scientist)ダニエル・ラッセル(Daniel Russell)氏で「無料」だったので、登録してみました。
すると、送られてきたメールの最後に “Cheers,” と書かれていました。
※7月16日までまだ登録を受け付けているみたいです。1回50分全6回の英語のビデオ講座ですが、英語の字幕付きで見られます。
ポイント
日本でも手紙を書く時には「敬具」と書いたりしますが、メールではあまり書かないかもしれません。一方アメリカでは、メールの最後に結びの言葉(closing lines)を入れることが一般的。でもこれ、時と場合で言葉を選ぶので、私は最初の頃いちいち自信がありませんでした・・・
そんなある日、とあるチャートを発見。
チャートはこちらで見られます→ Bobulate » Second Chance for a Last Impression
2007年のブログ記事ではありますが、Swissmiss の昨年のブログ記事 に “This blog post is a few years old but still timely” と書いてあったので良しとして、これに実体験を重ねると、一般的に友人同士のメールのやりとりの場合 “Cheers,” や “Best,” が多い気がします。家族や親しい友人だと “Love,” もよく見ますが、本当に簡単なメールの場合は何もないこともあります。
一方、ビジネス・メールでよく見るのは ”Best Regards,” や “Regards,” です。私も普段よく “Best Regards,” を使っています。かしこまったメールでは “Sincerely,” も見ますが、ビジネスでもカジュアルな場合や、何度もやりとりが続いている場合は、”Thank you,” “Thanks,” という表現もよく使われています。
この Google のメールの場合は、講座のアジェンダを紹介するという内容で特に堅苦しくなかったので、カジュアルに “Cheers,” が使われていたのかもしれません。メールを受け取った私もフレンドリーな印象を持ちました。
ちなみに、先日ウェブ・サービスで不具合があってカスタマー・サービスに問い合わせた時は、メールの結び言葉が “Thanks for your help,” になっていました。
補足
先ほどのチャートが載っていた記事にも、筆者が実生活で見かけたという結びの言葉がずらーっと書かれていたので、その中から私も実際に見たことがあるものを参考に載せておきます。
- Expressing gratitude
- Tnx
- Thanks
- Thanks in advance
- Thanks, all the best
- Expressing general sentiment
- Best
- All the best
- Best regards
- Later
- Laters
- Cheers
- Expressing affection
- Love
- Love you
- Love you all
- Expressing state
- With gratitude
- Imperatives
- Feel better
- Take care
- Safe travels
- Get well soon
- Wishes
- Hope to see you Thursday
- Hope to hear from you soon!
Second Chance for a Last Impression | Bobulate.com(2007年11月)
ちなみに、私が米 NPO 団体でインターンをしていた時の監督者(supervisor)は、今でも友人として親しくしているのですが、インターン時代からメールの最後は基本的にイニシャルの “k” のみでした。最初は「メールの時だけやたら素っ気ないな〜」と思っていたのですが、これについて筆者は「親密であればあるほど結びの言葉が短い傾向にある」と語っています。なるほど〜
I must point out that there is most definitely a correlation between intimacy and length. The better you know someone, the shorter the closing lines tend to me. My closest friends sign their emails with a single letter (“-k”) or no closer at all — the ultimate signifier of a friendship.
結びの言葉を見るだけで、書き手が相手に抱いている距離感が読み取れる気がします。
※余談:Swissmiss のブログ記事 では、筆者が最後に「私の結び言葉は “Waving from Brooklyn”」と書いていたのですが、ジェガーさんにも聞いてみると、「ボクの結び言葉は “Excelsior” やで」と教えてくれました。「なんでなん?」と聞くと、スタン・リー(Stan Lee / マーベル・ヒーローの生みの親)が “Excelsior” を使っていたことで有名だったからだそう。そんなとこまで、スーパー・ヒーロー好きが影響してたとは・・・!
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