私はアメリカに来るまで知らなかったのですが、アメリカは世界でも珍しく「育休取得が義務付けられていない国」の一つとなっています。先進国の中でこのような体制になっているのは、なんとアメリカのみ。私はアメリカに来るまでてっきり「欧米の産休・育休制度は日本よりも整っている」と思っていたので、この事実を知った時は衝撃的でした。
アメリカでは、育休は基本無給休暇
NPR の記事『Lots Of Other Countries Mandate Paid Leave. Why Not The U.S.? : It’s All Politics(多くの国は有給休暇を義務づけていのにアメリカではなぜ?–答えは全て政治問題)』によると、一応育児介護休業法(Family Medical Leave Act)によって最大12週まで育休取得は認められているそうですが、あくまでも無給休暇。
私の勤め先も全くこの通りで、私は来年、3ヶ月間(12週間)産休・育休を取得したら職場に復帰する予定です。やはり無給休暇なので、今の間に有給休暇や病気休暇をできるだけ貯めておいて、産休・育休期間に充てることにしています・・・
産休・育休制度が整っているのは “欧米” ではなく “欧” だけ
「そもそも何でこうなってんねん」という感じですが、NPR の記事を読み続けていると、いかにもアメリカらしい理由が語られていました。
どうも、労働組合が弱い分、労働者を守る制度の支援も弱くなってしまう、という流れになっているようです。実際、アメリカは産休・育休に限らず、病気休暇そのものが他国と比べて非常に取得しにくい環境になっていることも明らかになっています。
さらに、アメリカとヨーロッパは戦後の状況も異なりました。