日本はいよいよゴールデンウィーク!アメリカの連休は・・・?

ブログのネタを探していたら、タイミング良くこんなツイートをいただきました!

vacation

おおー、日本はゴールデンウィークなんですねー!

複雑なアメリカの祝日

アメリカの祝日は日本と少し違い、「国民の祝日」ではありません。行政機関や銀行は基本休みになりますが、学校や会社は必ずしも休みになるとは限りません。ちょっとややこしいので、表にまとめてみました。

日付 祝日 行政機関・郵便局 銀行 学校 企業 交通機関
1月1日 元日(New Year’s Day) 休業 休業 休校 休業 日曜・祝日スケジュール
1月
第3月曜
キング牧師の日
(Martin Luther King Jr’s Birthday)
休業 休業 休校 多くは平常通り 平日スケジュール
2月
第3月曜
大統領の日
(President’s Day)
休業 休業 休校になるところも 多くは平常通り 平日スケジュール
5月
最終月曜
メモリアル・デー(Memorial Day) 休業 休業 休校 休業 日曜・祝日スケジュール
7月4日 独立記念日(Independence Day) 休業 休業 休校 休業 日曜・祝日スケジュール
9月
第1月曜
レイバー・デー
(Labor Day)
休業 休業 休校 休業 日曜・祝日スケジュール
10月
第2月曜
コロンブス・デー(Columbus Day) 休業 休業 休校になるところも 多くは平常通り 平日スケジュール
11月11日 退役軍人記念日
(Veterans Day)
休業 休業 休校になるところも 多くは平常通り 平日スケジュール
11月
第4木曜
感謝祭
(Thanksgiving Day)
休業 休業 休校 休業 日曜・祝日スケジュール
12月25日 クリスマス(Christmas) 休業 休業 休校 休業 日曜・祝日スケジュール

私の場合は、まだ今年は元日から一度も連休迎えていません。次の連休は来月末のメモリアル・デーの予定です。

企業の大型連休については、感謝祭の時に木曜から日曜まで4連休になるところが多く、年末も24日前後から1日まで休みになるところが多いです(年末だけの企業もあり)。

また。先日「ボストン・マラソンが行われた4月15日は、マサチューセッツ州とメイン州で制定されている『愛国者の日』という祝日だった」と書いたように、独自で休みを設定している州もあるので、州によっても祝日の状況は変わってきます。ほんまややこしいです。(私のいる州は、残念ながら独自の祝日ありません・・・)

アメリカは本当に有給が取りやすい?

というわけでアメリカ、意外と休みないです・・・

その点アメリカは有給が取りやすいと言われていますが、これも場合によりけり。CEPR(Center for Economic and Policy Research)の報告書『No-Vacation Nation 』(2007年5月)によると、アメリカは先進国の中で唯一、年次有給休暇の取得が法律で保証されていないそう。

ヨーロッパの国々では少なくとも20日間、オーストラリアやニュージーランドも最低20日、カナダや日本も最低10日の有給が法的権利として認められているのに対し、アメリカの場合は各企業ごとに制度を決めているだけで、国による義務づけというのはないとのこと。

CNN に各国の休暇の比較表が載っていたのでまとめてみると、上位3つは以下の通りとなっていました。

順位 休暇日数
1 フィンランド 44日=有給休暇最低30日+祝日14日
2 フランス
イスラエル
リトアニア
40日=有給休暇最低30日+祝日10日
40日=有給休暇最低24日+祝日16日
40日=有給休暇最低28日+祝日12日
3 モロッコ
アラブ首長国連邦
39日=有給休暇最低21日+祝日18日
39日=有給休暇最低30日+祝日9日

一方、下位3つは以下の通り。

順位 休暇日数
1 カナダ 20日=有給休暇最低10日+祝日10日
※通常は2週間で、勤務年数によって増えていくそうですが(ただし州によって異なる)、この表ではオンタリオ州の最低数値が使われています
2 ベトナム 22日=有給休暇最低14日+祝日8日
3 アメリカ 25日=有給休暇最低15日+祝日10日
※アメリカの企業の場合、一般的に6ヶ月働くと1週間、1〜5年働くと2週間、5〜10年働くと3週間と増えていくところが多いみたいです

ちなみに、この表によると、日本は35日(有給休暇最低20日+祝日15日)となっていました。

さらに、上の表ではアメリカの有給休暇は15日となっていますが、CNN の昨年のレポート『Americans get fewer vacation days in 2012, study finds』(2012年11月)によると、2012年のアメリカ人の有給休暇の平均は12日だったそうで、その前の年の14日から減っています。しかも、12日のうち取得を期待されているのは10日間のみだったよう。

記事には、「それでも日本の場合は13日間のうち取得が期待されているのは5日間だから、まだまし」と書かれています。反対にヨーロッパは祝日に加えて通常25〜30日の有給があり、フランスやスペインは30日まるまる取得。イギリスやスウェーデン、ノルウェーも25日まるまる取得。そしてドイツは30日間のうち28日間の取得と書かれています。レベルが違います。

日本にいた頃、私は「欧米」とひとくくりに考えてしまっていましたが、ヨーロッパと比べるとアメリカはそれほど休みやすいとは言えないようです。反対に、日本から見ると休みやすいように見えるかもしれません。

ちなみに、1週間の勤務時間はアジア地域で約44時間、アメリカは40時間。一番少ないのはオランダで、週35時間だそうです。

祝日が少ないか、勤務時間が多いか

これらをまとめて考察すると、アメリカは意外に祝日が少なくて、有給の取りやすさも会社によってばらばらだけど、平日は極端な残業などがあまりないように思います。

そして日本は、週の勤務時間が長くて有給も取りにくいぶん、祝日は多いみたいです。

というわけで、ゴールデンウィークめちゃ羨ましいです。

Twitter 経由でコメントをいただいたおかげで、アメリカの休暇について調べることができ、私自身とっても勉強になりました。この場をお借りして改めてお礼申し上げます!

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