災害時にアメリカでよく見かける、携帯を活用した「テキストメッセージ募金」とは?

昨日、フィリピンの超巨大台風ハイエン(Haiyan / フィリピン名 Yolanda)について、支援情報に関する記事『フィリピンの巨大台風「ハイエン」のニュースで何度も目にした「displace」の意味とは?』を書きましたが、有名人も Twitter でたくさん支援を呼びかけています。


その中で、以下のようなツイートもよく見かけました。

ポイント

これはアメリカで “text donations” “mobile donations” などと呼ばれているもので、テキスト・メッセージ(携帯メール)を通じた寄付のことです。

Red Cross attracts $190K in pledges via Text 2HELP program | Mobile Marketer』(12.4.2008)によると、2005年のハリケーン・カトリーナ(Hurricane Katrina)の時に米赤十字(American Red Cross)が行った “Text 2HELP” キャンペーンがきっかけで普及したそう。

私がこの仕組みのことを知ったのは、2010年のハイチ地震(Haiti earthquake)の時だったのですが、その時には震災発生から1ヶ月以内に、3,200万ドル以上が携帯からの募金で集まったそうです(via Forbes, etc.)。今のところ、最も大きな成功事例と言われています。

私も何度かテキストで募金したことがありますが、本当にめちゃ簡単。携帯から寄付をすると通信料はかかりますが、いちいちインターネットにアクセスしたり、個人情報を入力したり、カード情報を入力したりする手間が省けるので、「寄付しよう!」と思った時にすぐ寄付できるのが便利です。

補足

というわけで、昨日に引き続き、携帯でも寄付してみました。今度は米ユニセフ(UNICEF USA)を選択。まずは、先ほどのセレーナ・ゴメスさんのツイートにあった画像を参考に、”864233″ に “relief” と送信します。
text donating 1
3秒くらいで返信がきました。10ドルの寄付を確定する場合は “YES” と返信します。ヘルプを参照したい場合は “HELP”、キャンセルする場合は “STOP” と返信。”Msg&DataRatesMayApply” ということで、データ通信量は別途かかる可能性があります。
text donating 2
“YES” と返信しました。
text donating 3
すると、私の携帯の請求書に10ドル加算されて、見事寄付完了!ここまで1分もかかっていません。あっという間です。携帯からユニセフへの募金は、最高3回までできるそう。
text donating 4
ちなみに、日本の場合はポイントで募金できたり、LINE のスタンプで募金できたりするということで、それも良いなと思いました!

支援の方法も、どんどん多様化しています。