地球に似た惑星発見!?の記事で目にした「reminiscent」の意味とは?

私はもともと宇宙の話にはそんなに興味を持っていなかったのですが、ジェガーさんが宇宙にロマンを感じるタイプで、宇宙に関するニュースはよくシェアしてくれます。

Another Earth

それ以来、自分でも宇宙に関するニュースを見たら反応するようになったのですが、最近思わず「おっ!」と思ってしまったのが、『NASA、地球に似た惑星発見!?』のニュース。いろいろ記事に目を通してみたのですが、NASA のプレスリリースがわかりやすかったので、それをよく読んでみました。

すると、

Kepler-186f is more reminiscent of Earth.

via NASA’s Kepler Discovers First Earth-Size Planet In The ‘Habitable Zone’ of Another Star | NASA

と書いてありました。

ポイント

“reminiscent” は「〜に似ている」という意味です。

reminiscent | Macmillan Dictionary

  1. reminding you of people or experiences in your past
  2. similar to something else
  3. [MAINLY LITERARY] full of thoughts of the past

(1. や 3. のように、過去のものに対して使われると「(過去の人や経験を)思い出す」「懐古的な」という意味にもなるんですね!)

つまり、「ケプラー186f はより地球に似ている」と書かれていたのでした。

補足

というわけで、馴染みのない領域の話なので読みにくいですが、がんばって読んでみたいと思います。

Using NASA’s Kepler Space Telescope, astronomers have discovered the first Earth-size planet orbiting a star in the “habitable zone” — the range of distance from a star where liquid water might pool on the surface of an orbiting planet. The discovery of Kepler-186f confirms that planets the size of Earth exist in the habitable zone of stars other than our sun.

(NASA は、ケプラー宇宙望遠鏡を用い、生命居住可能領域内の軌道にある地球サイズの惑星を初めて発見した。そこには、液体としての水が惑星の表面に〔海のように〕たまっている可能性がある。ケプラー186f の発見は、太陽以外の恒星の生命居住可能領域内に地球サイズの惑星が初めて確認されたことを示す。)

via NASA’s Kepler Discovers First Earth-Size Planet In The ‘Habitable Zone’ of Another Star | NASA

水が存在する可能性がある、というのがすごいです。生命居住可能領域内に惑星が確認された例はこれまでにもあったそうですが、どれも地球より最低でも40%以上大きくて、組成を理解するのは難しかったそう。そういう意味で、ケプラー186f は地球にすごく近い惑星なんですね〜

ケプラー186f のサイズはわかっていますが、その重量や構成はまだわかっていません。ただ、これまでの調査からすると、ケプラー186f のようなサイズの場合、岩石などでできた惑星である可能性が高いようです。

“We know of just one planet where life exists — Earth. When we search for life outside our solar system we focus on finding planets with characteristics that mimic that of Earth,” said Elisa Quintana, research scientist at the SETI Institute at NASA’s Ames Research Center in Moffett Field, Calif., and lead author of the paper published today in the journal Science. “Finding a habitable zone planet comparable to Earth in size is a major step forward.”

(「生命が存在する惑星は、今のところ一つしかわかっていません。地球です。太陽系外に生命の存在を探求する中で、私たちは地球と特徴がよく似た惑星を探すことに重点を置いています」と語るのは、NASA エイムズ・リサーチ・センター SETI 研究所の化学調査員で、サイエンス誌に発表された記事の主執筆者、エリザ・キンタナさん。「生命居住可能領域内に地球相当のサイズの惑星を発見したことは、大きな一歩になります。」)

via NASA’s Kepler Discovers First Earth-Size Planet In The ‘Habitable Zone’ of Another Star | NASA

ケプラー186f はケプラー186という恒星の生命居住可能領域内に位置していて、ケプラー186は地球からはくちょう座の方向に500光年離れたところにあるそう。地球を含む太陽系の惑星が太陽の周りをまわっているように、ケプラー186f を含むケプラー186系の惑星も、M 型惑星(または赤色惑星)の周りをまわっているそうです。

“M dwarfs are the most numerous stars,” said Quintana. “The first signs of other life in the galaxy may well come from planets orbiting an M dwarf.”

(「M 型惑星は、最もありふれた星です」とキンタナさん。「銀河系に存在する他の生命の最初の手がかりが、M 型惑星の周りをまわる惑星にあってもおかしくありません。」)

via NASA’s Kepler Discovers First Earth-Size Planet In The ‘Habitable Zone’ of Another Star | NASA

ケプラー186f は130日周期でM型惑星の周りをまわっていて、地球が太陽から受け取るエネルギーの3分の1の量のエネルギーを受け取っているそうです。したがって、ケプラー186f で M 型惑星が南中しても、いわゆる地球の日の入りの1時間前くらいの明るさしかないそう。

“Being in the habitable zone does not mean we know this planet is habitable. The temperature on the planet is strongly dependent on what kind of atmosphere the planet has,” said Thomas Barclay, research scientist at the Bay Area Environmental Research Institute at Ames, and co-author of the paper. “Kepler-186f can be thought of as an Earth-cousin rather than an Earth-twin. It has many properties that resemble Earth.”

(「生命居住可能領域内にあるからといって、この惑星が生命居住可能であるとは限りません。大気の種類によって、気温なども変わるので」と話すのは、エイムズのベイエリア環境研究所化学調査員で、記事の共同執筆者トーマス・バークレイさん。「ケプラー186fは、地球のふたごというよりも地球のいとこと考えられます。地球によく似た性質はたくさん持っています。」)

via NASA’s Kepler Discovers First Earth-Size Planet In The ‘Habitable Zone’ of Another Star | NASA

というわけで、NASA の次なるステップは、「地球のふたご探し」だそう。

この記事を読んで、私の頭の中にまっさきに思い浮かんだのは、2011年のサンダンス映画祭(Sundance Film Festival)で審査員特別賞を受賞した映画『アナザー プラネット(Another Earth)』でした。
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これは、まさに「地球のふたご」が発見されるという物語。この「ふたごの地球」には、「ふたごの自分」もいます。なんと、「ふたごの地球」では、地球のパラレル・ワールドが展開されているのです。

映画ではそんな「ふたごの地球」に行けるキャンペーンが実施されることになり、複雑な事情を抱えた女の子が応募するのですが、最後はちょっとミステリー・チックで、どきっとしました。

果たして地球の「ふたご」が発見される時、ふたごの自分も発見されるかどうかはわかりませんが、地球以外に生命の存在する惑星が存在するかもしれないということを考えるだけで、なんだか異様に胸がどきどきします。

でも、ジェガーさんに「地球のいとこが発見されたニュース見た!?」と興奮しながら聞くと、「あっ、見た見た」と、なぜか普通の反応でした。なんでやねん。