今週、米議会上下両院の合同会議で、日本の総理大臣として史上初めて演説を行った安倍首相。
演説の一部始終は以下から観られます(48分頃から始まります)。
【英語全文】
“Toward an Alliance of Hope” – Address to a Joint Meeting of the U.S. Congress by Prime Minister Shinzo Abe (Speeches and Statements by Prime Minister) | Prime Minister of Japan and His Cabinet
【日本語全文】
安倍首相米議会演説 全文 NHKニュース
私はこの演説を中継で観ていたのですが、その後各メディアの記事に目を通してみたところ、ロイター通信の記事『Abe voices ‘repentance’ on WW2, touts Japan’s new security role(安倍首相、第二次世界大戦に対して「悔悟」、日本の新しい安全保障の役割をアピール)』に “premier” という単語が2回出てきました。
“premier” は形容詞で使われると「最上の」という意味になりますが、名詞で使われる場合は「首相」という意味になります。
つまり冒頭の2文はこう書かれていたのでした。
記事の印象は全体的に「聞こえは良いけれども当たり障りのない内容」に物足りなさを感じる様子でした。
原稿も一般公開
ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、安倍首相の原稿も公開していました。私は安倍首相の演説を生中継で聞いていて、強弱の付け方や盛り上げ方などお上手だと感じていましたが、実はちゃんと原稿が息継ぎのところで改行されていて、「(次を強く)」「(次もしっかり)」などのコメントも入れられていたんですね。
【写真あり】
Video & Text: Shinzo Abe Calls for Closer U.S.-Japan Ties – Japan Real Time – WSJ
45分の大演説だったので、アメリカに到着後も、昭恵夫人と練習されていたようです。
それでも安倍首相の演説は、アメリカの演説形式に則っていて「見た目」は整っていたものの、内容はまだまだ「日本的」だったのかもしれません。