アメリカの街中に最近増えている「パークレット(parklet)」とは?
先日、シアトルに留学中のひろこさんから以下の写真が送られてきました!”parklet” という言葉が気になります。
“parket” は、比較的新しい言葉です。
parklet: A parking space sized area used for recreational or beautification purposes
(駐車スペースを利用した、憩いや美化目的の空間のことなんですね!)
シアトル市のサイトでは以下のように説明されていました。
A parklet is a small segment of the right-of-way that has been converted from private automobile parking space to a public space for all to enjoy. Parklets are generally one or two parking spaces long, although they can also stretch for a block or more.
(”parklet” は、私用の駐車スペースから誰でも楽しめる公用スペースに通行権が切り替えられた道路の一部を指す。”parklet” は一般的に車一台または二台分の長さのスペースだが、1ブロックまたはそれ以上に拡張することも可能となっている。)
私の家のまわりでもけっこう目にするので、私も写真を撮ってみました。
一見オアシスのようですが、本当に道路に普通に飛び出ています。
映画館の前でもパークレットを発見。何気に映写機のリールがデザインに取り入れられていて、映画館とマッチしています。
このパークレットには、自転車を停めるところまでついていました。
サンフランシスコから波及
調べたところ、パークレット自体はサンフランシスコ発祥のよう。2010年に登場して以来、2014年の時点で62箇所もできているそうです。
一方、シアトルで構想が持ち上がったのは2011年。しばらく論議が繰り広げられ、2013年夏に『Pilot Parklet Program』がスタートしました。2015年には “pilot(試験的)” という単語が外れて『Parklet Program』となり、本格的に実施されています。
興味深いのは、パークレットをどこに設置するかは市が決めているのではなく、市民たちや地元のビジネスオーナーたちであるということ。冒頭のパークレットも、実はクラウドファンディングサイトの Kickstarter で資金が集められ、完成していました!
メッセージをいただいたおかげで、parklet についてもっと詳しく知ることができました。ひろこさん、この場をお借りして改めてお礼申し上げます!