「世間は狭い」は英語で何と言う?

先日、ジェガーさんとアパートの階段をのぼっていると、ジェガーさんが「バ、バ、バ、バ」と口から変な音を出し始めました。自然と触発されて、「ババンババンバンバン」と歌い始めた私。

「ババンババンバンバン (アビバノンノン) ババンババンバンバン」
「なんやねんそれ」
「日本の国民的お笑い番組で流れてた曲や」

そのまま調子に乗って大声で「ババンババンバンバン (アビバノンノン) ババンババンバンバン」と歌い続けて3階まで来た時のこと。いきなりこう聞こえてきました。

「イイユダナ〜」

アメリカで「ババンババンバンバン」と歌って、「イイユダナ~」と返ってくるなんてまさか思いもよりません。反射的にその場にいた男の人を見ると、その人が話しかけてきました。

「いやーびっくり」
「もうめちゃめちゃびっくりですよ!なんでこの歌知ってるんですか!?」
「僕、ハーフジャパニーズなんですよ」
「!」
「神戸育ちです」
「!!」
「ハジメマシテ」
「あっ、はじめまして!」

すると、今度はジェガーさんが会話に入ってきました。

「あれっ、もしかしてその T シャツ・・・」
「あっ、知ってます?」
「ゲーム製作会社の Spry Fox で働いてはるんですか?」
「ディベロッパーです」
「僕、ゲーム関連の記事をよく書いてるんですよ」
「!」
「向かいのバーで飲んでいた時に、このアパートに Spry Fox で働いている人がいるって聞いて気になってたんですけど、あなただったんですねー!」

誰も「ババンババンバンバン」からここまでつながると思っていなくて、全員大興奮。同じアパートに住んでいるということで、すぐに連絡先を交換して、飲む約束を交わしました。

そして帰宅後、ジェガーさんが今起こった出来事をさっそく Facebook に投稿。すると、コメント欄に “Small world!” と書かれていました。

 

“ポイント”/

 

日本語では知り合いと知り合いが知り合いだった時などに「世間狭いね!」と言ったりしますが、英語も似たような言い方をします。

It’s a small world: something that you say when you discover that someone knows a person that you know

(”It’s a small world.” と言うこともあれば、”Small world!” だけの時のこともあります。)

It’s a small world. | The Free Dictionary

つまり、コメント欄にはこう書かれていたのでした。

Small world!

(世間狭っ!)

ちなみに、ジェガーさんが Facebook に投稿した後、ジェガーさんの別の友達が「その人めっちゃ仲良い友達やねんけど!」とコメントしていて、さらに世間の狭さが露呈されていました。

 

おまけ

 

後でジェガーさんに聞いたところによると、ジェガーさんは向かいのバーで「Spry Fox のゲーム・ディベロッパーが向かいのアパートに住んでいる」という情報を耳にして、密かに探していたそう。

「いつも Spry Fox の T シャツ着てるから、見かけたらすぐわかるって言われてたけど、ほんまにその T シャツ着てると思わんかったわ」
「しかもハーフジャパニーズやったし」
「あの時ババンババンバンバン歌ってなかったら、絶対あの出会いなかったで!」

大声でババンババンバンバンを歌ったおかげで、ジェガーさんのお役に立てて、光栄です。