日常会話でよく使われる「get something straight」の意味とは?

ジェガーさんが病院にいた間、基本的にコミュニケーションを取るのはナースで、ドクターは一日に一回見回りに来るだけでした。

しかもドクターの滞在は短く、ジェガーさんの容態を確認して状況を説明すると、さっさと出て行ってしまいます。ドクターが出て行った後、ジェガーさんが何度かナースに “Let me get it straight.” と言っていました。

ポイント

“get something straight” は「〜をはっきりさせる」という意味です。

get something straight | Macmillan Dictionary

get something straight: to correctly understand something

(何かを正しく理解するということなんですね!)

つまりジェガーさんは「ちょっと(今聞いたことを)整理させてください」と言っていたのでした。

補足

先日ジェガーさんと観始めたテレビドラマ『ニュースルームThe Newsroom)』(2012-2014)でも、番組放送開始直前にキャスターが “I’m on TV in 90 seconds. I don’t think this is a good time to get a couple of things straight.”(あと90秒後に始まるんだ。今はいろいろ整理してるタイミングじゃない)と言い、それに対してエグゼクティブ・プロデューサーが “That’s funny, because I think it’s the best time to get a couple of things straight.(おかしいわね、だって私、いろいろ整理するのは今が一番良いタイミングだと思うんだけど)” と答えていました。以下の特集映像でもそのシーンが出てきます。(1:31)

『ニュースルーム』はタイトルが示す通り、報道番組の現場を舞台にした社会派ドラマ。上記の特集映像にも出てきていますが、映画『ソーシャル・ネットワークThe Social Network)』(2010)の脚本家でも知られるアーロン・ソーキン(Aaron Sorkin)さんが企画・脚本を手がけています。

映画『ソーシャル・ネットワーク』も会話のテンポがすごく速かったですが、『ニュースルーム』も現場が現場なだけに、全員超早口。聴き取りがものすごく難しくて字幕必須でしたが、現場の緊迫感が会話のテンポだけでものすごく伝わってくるのはすごいです。早口な上にみんなよく喋るので、ついていくのにもう必死。

しかも一人ひとりのキャラのまた濃いこと!ニュースキャスターのウィルは毒舌でひねくれていて、”元カノ” のエグゼクティブ・プロデューサーのマックと会えばけんかばかり。マックも気が強くて男気があるので、ウィルに一歩も引きません。一方でウィルは感情の起伏がめちゃ激しく、人の名前も全然覚えないので、お茶目なボケがけっこうあって、腹は立つけど憎めません。シリアスな現場なのに、ウィルの行動や言動が面白くて笑えるシーンがけっこうありました。

でも、私が『ニュースルーム』を観ていて何よりも魅力に感じたのは、この番組が実際のニュースを取り扱っているところ。たとえばシーズン1のエピソード1では、2010年に起きたメキシコ湾原油流出事故が出てきます。

最初はニュースアラートが黄色で、あまりたいしたニュースではなさそうに見えるところから、だんだんスタッフが事の重大さを理解していって緊迫感が高まっていくまでの過程を、ニュースの裏側から見るのはとても新鮮でした。

ところで、そもそもすでにシリーズが終了している『ニュースルーム』を私たちが今更になって観たのは、ジェガーさんが「タランティーノ監督がめちゃ気に入っているらしい」という情報を仕入れてきたのがきっかけ。ジェガーさんはクエンティン・タランティーノ(Quentin Tarantino)監督が大好きで、タランティーノ作品はもちろん、タランティーノ監督の好きな作品もよく観てはります。調べたところ、確かにインタビューでタランティーノ監督が『ニュースルーム』について「3回観た」と語っていました。

Now, the HBO show I loved was Aaron Sorkin’s The Newsroom. That was the only show that I literally watched three times. I would watch it at seven o’clock on Sunday, when the new one would come on. Then after it was over, I’d watch it all over again. Then I would usually end up watching it once during the week, just so I could listen to the dialogue one more time.

(今 HBO 局の番組で好きなのはアーロン・ソーキンの『ニュースルーム』ですね。まじで3回観たのはその番組だけかな。新しいエピソードが放映される日曜夜7時にまず観て、見終わったら最初からもう1回観て、さらにその週の合間に会話をもう一回聴くために観てましたね。)

via In Conversation With Quentin Tarantino — Vulture

どんなけ観てんねん、という感じですが、確かに『ニュースルーム』は会話量が多く、情報量も多いので、一回観ただけではなかなか全てを理解しきれません。私が『ニュースルーム』のシーズン1エピソード1を観た時、実はジェガーさんは2回目だったのですが、ジェガーさんも1回目と2回目で見方が変わって2度楽しめたと言っていました。

ちなみにアーロン・ソーキンさんの脚本最新作は、今年公開予定の『Steve Jobs』(米10月9日公開予定
、日本公開未定)。監督はダニー・ボイル(Danny Boyle)さんです。

今まであまり気にしていませんでしたが、アーロン・ソーキンさん×ダニー・ボイルさんだったらめちゃ観たいです!