エレベーター・ピッチで成功するための3つの方法

前からブログで好き好きアピールしているので、もう十分ご存知かもしれませんが、私は OK Go というバンドが好きです。

そんな OK Go の LINE スタンプが日本で発売されることになり、光栄ながらフレーズ監修に関わらせていただいた私。

そしてそのご縁で、OK Go に直接お会いする機会をいただきました!

今回そのためだけに日本へ緊急一時帰国をしたのですが、せっかく大好きな OK Go に会えるなら、できるならば会話して、少しでもいいから彼らの印象に残りたい。

そこで私は、入念に準備をして臨むことにしました。

礼儀正しく、自信に溢れよ

以下は、出発前にジェガーさんが私にくれたメモです。

Being polite does not mean being submissive. You can be confident and polite.

(礼儀正しいことは、相手に従順になることではない。礼儀正しく、自信に溢れよ。)

ジェガーさんはさらに、社会心理学者(social psychologist)のエイミー・カディさんの TED トーク『ボディランゲージが人を作る(Your body language shapes who you are)』のリンクも送ってくれました。

p class=”link”>【日本語字幕付きはこちら】
エイミー・カディ 「ボディランゲージが人を作る」 | Talk Video | TED.com

相手が有名人だからと言って、ビビらないこと。

私は移動中何度もジェガーさんのメモを読み返し、パワーポーズを練習して心を落ち着かせました。

メッセージは30秒以内

そしていざ東京の LINE 本社へ。そこで私は、今回ご縁をくださった LINE のK出さんにこう言われました。

「OK Go と話せるとしたら、おそらくエレベーターでの移動中になるかと思います」
「・・・それってまさしく、”エレベーター・ピッチ” じゃないですか!」

まさか、人生で本当にエレベーター・ピッチをする時が来るなんて・・・!

OK Go と会うまで、私はひたすら OK Go に会った時の会話を脳内シミュレーション。これだけは言いたいということを、なんとか30秒で言えるよう必死で練習します。

そして当日。

「どうも、メンバーの1人が寝坊して遅れているようです」

ざわつく現場。困惑する私。こんな状態で、エレベーターで話せる気がしません。しばらくすると、OK Go が登場しました。ボーカルのダミアンさんが、明らかに眠そうです。

紹介してもらって軽く挨拶を交わした後、ダミアンさんに “Are you sleeply?” と聞くと、どうやら彼が寝坊した様子でした。

でも私はもう、無我夢中。ライブ明けで朝からすでに疲れているメンバーたちに向かって、自分が OK Go に会いにはるばるシアトルから来たこと、OK Go のことは前から好きでブログでよく紹介していたこと、そのおかげで OK Go の LINE スタンプ制作に関わることができたこと、来月にシアトルで行われるライブにも行く予定であることなどを、とにかく伝えまくり。

私は日本語でも噛む癖があるのですが、英語でも噛みまくりで、正直ひどかったと思います。でも、幸い OK Go のメンバーは、みんな面白がって私の話を聞いてくれました。そして、アホほど練習しただけあって、言いたいこともだいたい伝えることができました。

その後、LINE のイベント開始。放送終了後は LINE キャラクターと記念撮影があり、この後、私も OK Go と一緒に写真を撮ってもらいました。

OK Go @LINE 4

スモール・トークの練習は日頃から

そして、またエレベーターで降りる間、熱心に話しかける私。人生でこんなに積極的になったことはないんじゃないかというくらい、めちゃ積極的です。

それでわかったのですが、ベースのティムさんが日本滞在中によく巻いていた “TIM” という刺繍入りマフラーは、アメリカのライブで日本人のファンからもらったものだそうです。それを聞いて、私も何かプレゼントを用意してこれば良かったと一瞬後悔。

でも、その後にギターのアンディさんが「シアトルってことは、スーパーボウル(Super Bowl)観た?」と話しかけてきてくれて、「僕はペイトリオッツのファンで、あの試合はめちゃくちゃ燃えたよ!」と言ってくれた時は、スーパーボウルの話ができる自分に感激しました。

ブログを通して、普段からアメリカの文化や事情を理解するように努めていて良かった・・・!

無我夢中の私は、エレベーターで1階に降りてからも喋り続け、彼らがタクシーに向かって歩いている間も喋り続け、気がついたらダミアンさんに「乗る?」と言われて一緒にタクシーに乗車。乗ってから自分がタクシーに乗っていることに気がつき、窓の外を振り返ると、LINE のK出さんの爆笑する姿が見えました。

さすがに次の現場には入れず、タクシーを降りたらメンバーと別れて戻ったのですが、自分でもあんなに喋りまくるとは思わず、我ながら新境地に達した気分です。本当に、ジェガーさんとK出さんが応援してくださったおかげです。