日常生活で意外によく使われる「bizarre」の意味とは?
ちょっと前に、降ったりやんだり、どよーんと曇ったりからっと晴れたりということが一日の間にめまぐるしく起こった日があり、ジェガーさんが窓の外を見ながら “This is bissare.” と言いました。
ポイント
“bizarre” という単語は、私はアメリカに来るまで聞いたこともありませんでしたが、日常生活でよく使われています。
「おかしな」という表現はいろんな言い方がありますが、Longman Dictionary にニュアンスの違いが書かれていました。
- unusual – neither approving nor disapproving
- strange and odd – unusual in a way that you cannot understand. They are sometimes used to show slight disapproval or distrust
- bizarre – very unusual, especially in a way that you think is amusing or that is hard to believe
- extraordinary – can be approving or disapproving, but suggests approval when it is used to describe a person
- exceptional and remarkable – often mean unusually good or impressive
“unusual” は「普通じゃない」という意味ですが、それに対して「受け入れられる」「受け入れられない」といった感情は特に働かないみたいです。
“strange” や “odd” は、「普通じゃない、おかしい」という意味ですが、理解できないというニュアンスで使われることが多いです。「拒否感」あるいは「不信感」といったマイナスの感情が込められることもあります。
“bizarre” は、「変」という意味で、それがもはや面白く感じられる時、あるいは信じがたい時などに特によく使われるみたいです。
“extraordinary” は、良い意味でも悪い意味でも使えますが、人に対して使われる時は良い意味で使われる傾向があるようです。
“exceptional” や “remarkable” は、どちらも基本的にめちゃ良い意味で使われます!
こうやってニュアンスの違いを復習すると、とてもわかりやすいです!
補足
先日の第48回スーパーボウルのコマーシャルでも、”bizzare” という単語が登場しました。まずは以下の CM をご覧ください。
バーでナンパ(?)された一人の男性。突然 Bud Light を手にした美女から “If I give this to you, are you up for whatever happens next?(これあげたら、これから何が起こっても良い?)” と甘い誘惑を受けます。
実は、これは壮大なドッキリ計画。何も知らない男性は満面の笑みで “I think I can do that!(たぶんオッケー!)” と快諾しますが、彼は、そんな自分の姿がスーパーボウルのコマーシャルで流れるとは夢にも思っていません。
そして、そのコマーシャルは30秒で終了し、次のコマーシャルへ。
リムジンでとあるビルに連れていかれた男性は、エレベーターの中で、ラマを連れたドン・チードル(Don Cheadle)に遭遇します。「ドンやん!」と驚くやいなや、今度はエレベーターの中に女性が乗ってきて、エレベーターの中にいた女性と合流し、「あんたら、双子なん!?」とまたまたびっくり。
そこでついに、”This is a bizarre night!(なんちゅう夜やねん!)” というセリフが登場します。
ところが、驚くのはまだまだ。エレベーターが止った階で、この一般男性を待ち受けていたのは、なんとアーノルド・シュワルツェネッガーさん。
『スーパーボウルで放映されて過去最もシェアされた広告トップ10』という記事でも少し取り上げましたが、やっぱりシュワちゃんだったんですね!しかもシュワちゃん、一般男性に卓球の試合をけしかけてきます。
この一般男性はバーでナンパされた時からノリノリではありましたが、シュワちゃんとの試合もノリノリで楽しみ、見事シュワちゃんに勝利。その瞬間、壁がぱかっと開き、ライブ会場とつながります。そこでライブをしているのは、OneRepublic。『Counting Stars』を歌っていて、シュワちゃんも一般男性もノリノリ爆発。
これをスーパーボウルのコマーシャルで流そうというのは、めちゃ面白いアイデアだと思います。ソーシャルメディアで拡散されやすいように、ツッコミどころをたくさん用意しているのもさすが。
他にも、今年も印象的なコマーシャルがたくさんありました。特に今年は有名人を起用したコマーシャルが多かったように思います。
たとえば、ボブ・ディラン(Bob Dylan)さん X Chrysler。
デヴィッド・ベッカム(David Beckham)さん X H&M。
2013年にアカデミー賞に最年少でノミネートされたクワヴェンジャネ・ウォレス(Quvenzhané Wallis)さん X Maserati。
そして、U2 X Bank of America。
個人的には、ジャガー(Jaguar)のコマーシャルも好きでした。ハリウッド映画の悪役はなぜかイギリス人が多い、というセオリーに基づいて、ハリウッド映画で名悪役を演じたイギリスの俳優たちが共演しています。
でも確かに、イギリス英語のあのアクセントの効いた話し方は、悪役っぽさをいい具合に強調しているように思います。悪役を演じている俳優さんたちもみんなちょっと楽しそう。
そして最後は、このスーパーボウルで “再結成(reunion)” を果たした、アメリカの国民的シットコム『となりのサインフェルド(Seinfeld)』の CM。
もうすっかり中年になったジェリー・サインフェルド(Jerry Seinfeld)さんと親友のジョージ・コスタンザ(George Costanza)さんが、いつものカフェ『Tom’s Restaurant』でスーパーボウルの話をしています。するとそこにジェリーの宿敵ニューマンさんが登場し、”Come on Seahawks!(シーホークス、行け〜!)” と興奮。ジェガーさんと私はスーパーボウルをバーで観ていたので、この CM もバーで観たのですが、ニューマンさんの口から「シーホークス」という言葉が飛び出た時は、バーに大歓声が起きました。
他にも、いろいろな CM があるので、ぜひチェックしてみてください:
最後にもう一つ、良いなと思った CM を。マイクロソフト社の CM です。
こういうぐっとくる CM もスーパーボウルには多いです。